教会日記2023.12.13(カトリック成城・聖タデオ教会「聖ルチアおとめ殉教者の記念日のミサ(待降節第二水曜日のミサ)」水曜日) [教会日記]
今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会で7時から「聖ルチアおとめ殉教者の記念日のミサ(待降節第二水曜日のミサ)」に与りました。昨夜は雨でしたがあまり寒くはなかったですね。今日は最高気温は15度だそうです。ただ、明日と明後日は20度くらいになるようです。朝夕との寒暖の差が大きくなりますから体調管理が難しいですね。
ミサでは、「聖ルチアおとめ殉教者」の記念日をお祈りしました。
そして、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。
そして、
「天におられる私たちの父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私たちの主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、
そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。
終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
今日も清々しい一日を迎えています!
ミサでは、「聖ルチアおとめ殉教者」の記念日をお祈りしました。
そして、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。
そして、
「天におられる私たちの父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私たちの主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、
そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。
終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
今日も清々しい一日を迎えています!
2023クリスマス・シリーズ:その10「クリスマス・イルミネーション」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]
今年もこのブログに「クリスマス・シリーズ(特集)」を掲載する季節になりました。数年前からこの時期の恒例となっています。今日は、その10「クリスマス・イルミネーション」のお話しです。
◯恋人と来るのがピッタリの場所ですね~!ここで愛の告白
ができれば最高ですね!(*^▽^*)
◯ストリート・イルミネーションも当たり前になりました。
◯アーケド商店街の電飾です。過去に電飾が流行ったころは
天井まで電飾していましたが、最近はどこもかしこも豪華に
しなくなりました。やはり電気料金の高騰が影響しているの
でしょうか( ̄▽ ̄;)
◯電気代がかかる!なんて言ってたらできません!( ̄▽ ̄;)
私も子どもが小さいころにやろうと思ったのですが、今一つ
勇気がなかったですね。
◯昨年の12月13日、経理業務調査のため神奈川県横浜市金沢区にある関東学院大学を訪問した時に撮影した写真です。関東学院大学は、横浜市山手に1884年創設された横浜バプテスト神学校を源流とし、キリスト教を建学の精神とする歴史と伝統のある大学です。大学構内にある礼拝堂と美しい大きなクリスマスツリーです!
次のリストは、都内でクリスマス・イルミネーションをしている大学です。基本的に外から見てください。構内に入ってよいかどうかは、正門にある受付で許可を得てください。無許可で入ると不法侵入者・不審者・痴漢?とみられて警察沙汰になりかねませんので、大学にご迷惑をかけないようにお願いいたします( ̄▽ ̄;)
カトリック男子修道会イエズス会の上智大学
カトリック女子修道会聖心会の聖心女子大学
カトリック女子修道会シャルトル聖パウロ修道女会の白百合女子大学
カトリック女子修道会聖心侍女修道会の清泉女子大学
プロテスタント教会メソジスト派の青山学院大学(相模原キャンパスもキレイです)
プロテスタント教会イングランド国教会由来の日本聖公会の立教大学
他にも国際基督教大学、明治学院大学、東京女子大学、桜美林大学などなど………。
「イルミネーション(英語:illumination)」とは、電球、LED(発光ダイオード)、光ケーブルなどによって光源を集め、風景・植物、動物などを型どり、夜間における風景などを作り出す装飾のことで、「電飾(でんしょく)」とも呼ばれています。日本ではクリスマスツリーなどの電飾で広く一般的見られるほか、観光名所、遊園地、商店街やショッピングモールに至るまで大規模に電飾されていますね。また、個人の家においてもクリスマスシーズン中、家の窓や周りをきれいな電飾で飾ることが定番となっていますね。まぁ、見ている方は華やかでいいのですが、電飾している方は電気料金の値上げによって今後どうするのでしょうか( ̄◇ ̄;)
昔から光源には豆電球やムギ球が用いられてきましたが、球切れが多いことや消費電力が多いこと、発熱が樹木に悪影響を及ぼすことなどから、コストの点にやや難点がありました。近年、高出力の発光ダイオードが安価になり、耐久性や発熱面、ランニングコストが格段に改善されるようになったことから、LED(発光ダイオード)を使用したものが増えています。青色発光ダイオードや白色発光ダイオードの台頭やその圧倒的な表現力により、特に青や白が多用される傾向にあるそうです。ちなみに、個人で家を電飾して楽しむ人をイルミネーターといい、イルミネーションを専門として企画設計する人を、イルミネーションデザイナーと呼びます。
イルミネーションの起源は16世紀にさかのぼり、宗教改革で知られるドイツのマルティン・ルターが考えたと言われています。ルターは、夜間に森の中で煌く星を見て感動し、木の枝に多くのロウソクを飾ることでその景色を再現しようとしました。日本におけるイルミネーションは、1900年(明治33年)4月30日、神戸沖において行われた観艦式で、夜間、各艦船が発光して海面を照らし、一大偉観を見せたことに始まるとされています。明治時代には、大阪や東京の勧業博覧会でも盛大なイルミネーションが行われたそうです。また、明治時代に舶来品を扱う明治屋が銀座に進出したことが大きく、1905年(明治38年)の新聞には「例年になくイルミネーションが花やか」との記事が見られます。
星の光の再現から考え出されたイルミネーションですが、その光は夜空に輝く本物の星明りを弱めてしまう結果を招き、それに加え、人間や動植物の健康にも悪影響を与える場合もあるようです。このような一連の問題は「光害(こうがい)」と言われます。また、エネルギーの浪費にも繋がっており、近年はLED(発光ダイオード)やソーラー発電を使用し「エコ」をアピールする例が増えていますが、LEDの普及に伴ってイベントの規模が大きくなったり、個人住宅の庭などにイルミネーションを施す例が多くなり、使用する電球の個体数そのものとしてはLED普及前と比べて大きく増加した可能性が高く、エネルギーの浪費が増えてしまい、地球温暖化の進行を一層促しているとも言われています。
◯2023クリスマス・シリーズ(特集)の過去の記事は、次のアドレスをクリックして読んでください。
1.2023クリスマス・シリーズ:その1「クリスマス・マーケット」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-11-16
2.2023クリスマス・シリーズ・その2「アドベント・キャンドル」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-02-1
3.2023クリスマス・シリーズ・その3「クリスマス・ツリー」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-03
4.2023クリスマス・シリーズ・その4「クリスマス・リース」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-04
5.2023クリスマス・シリーズ・その5「クリスマス・ケーキ」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-05
6.2023クリスマス・シリーズ・その6「クリスマス・デコレーションの緑色と赤色」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-09
7.2023クリスマス・シリーズ:その7「クリスマス料理の七面鳥」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-10-1
8.2023クリスマス・シリーズ:その8「クリスマス音楽・きよしこの夜」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-11
9.2023クリスマス・シリーズ:その9「クリスマス・キャンドルサービス」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-12-1
◯恋人と来るのがピッタリの場所ですね~!ここで愛の告白
ができれば最高ですね!(*^▽^*)
◯ストリート・イルミネーションも当たり前になりました。
◯アーケド商店街の電飾です。過去に電飾が流行ったころは
天井まで電飾していましたが、最近はどこもかしこも豪華に
しなくなりました。やはり電気料金の高騰が影響しているの
でしょうか( ̄▽ ̄;)
◯電気代がかかる!なんて言ってたらできません!( ̄▽ ̄;)
私も子どもが小さいころにやろうと思ったのですが、今一つ
勇気がなかったですね。
◯昨年の12月13日、経理業務調査のため神奈川県横浜市金沢区にある関東学院大学を訪問した時に撮影した写真です。関東学院大学は、横浜市山手に1884年創設された横浜バプテスト神学校を源流とし、キリスト教を建学の精神とする歴史と伝統のある大学です。大学構内にある礼拝堂と美しい大きなクリスマスツリーです!
次のリストは、都内でクリスマス・イルミネーションをしている大学です。基本的に外から見てください。構内に入ってよいかどうかは、正門にある受付で許可を得てください。無許可で入ると不法侵入者・不審者・痴漢?とみられて警察沙汰になりかねませんので、大学にご迷惑をかけないようにお願いいたします( ̄▽ ̄;)
カトリック男子修道会イエズス会の上智大学
カトリック女子修道会聖心会の聖心女子大学
カトリック女子修道会シャルトル聖パウロ修道女会の白百合女子大学
カトリック女子修道会聖心侍女修道会の清泉女子大学
プロテスタント教会メソジスト派の青山学院大学(相模原キャンパスもキレイです)
プロテスタント教会イングランド国教会由来の日本聖公会の立教大学
他にも国際基督教大学、明治学院大学、東京女子大学、桜美林大学などなど………。
「イルミネーション(英語:illumination)」とは、電球、LED(発光ダイオード)、光ケーブルなどによって光源を集め、風景・植物、動物などを型どり、夜間における風景などを作り出す装飾のことで、「電飾(でんしょく)」とも呼ばれています。日本ではクリスマスツリーなどの電飾で広く一般的見られるほか、観光名所、遊園地、商店街やショッピングモールに至るまで大規模に電飾されていますね。また、個人の家においてもクリスマスシーズン中、家の窓や周りをきれいな電飾で飾ることが定番となっていますね。まぁ、見ている方は華やかでいいのですが、電飾している方は電気料金の値上げによって今後どうするのでしょうか( ̄◇ ̄;)
昔から光源には豆電球やムギ球が用いられてきましたが、球切れが多いことや消費電力が多いこと、発熱が樹木に悪影響を及ぼすことなどから、コストの点にやや難点がありました。近年、高出力の発光ダイオードが安価になり、耐久性や発熱面、ランニングコストが格段に改善されるようになったことから、LED(発光ダイオード)を使用したものが増えています。青色発光ダイオードや白色発光ダイオードの台頭やその圧倒的な表現力により、特に青や白が多用される傾向にあるそうです。ちなみに、個人で家を電飾して楽しむ人をイルミネーターといい、イルミネーションを専門として企画設計する人を、イルミネーションデザイナーと呼びます。
イルミネーションの起源は16世紀にさかのぼり、宗教改革で知られるドイツのマルティン・ルターが考えたと言われています。ルターは、夜間に森の中で煌く星を見て感動し、木の枝に多くのロウソクを飾ることでその景色を再現しようとしました。日本におけるイルミネーションは、1900年(明治33年)4月30日、神戸沖において行われた観艦式で、夜間、各艦船が発光して海面を照らし、一大偉観を見せたことに始まるとされています。明治時代には、大阪や東京の勧業博覧会でも盛大なイルミネーションが行われたそうです。また、明治時代に舶来品を扱う明治屋が銀座に進出したことが大きく、1905年(明治38年)の新聞には「例年になくイルミネーションが花やか」との記事が見られます。
星の光の再現から考え出されたイルミネーションですが、その光は夜空に輝く本物の星明りを弱めてしまう結果を招き、それに加え、人間や動植物の健康にも悪影響を与える場合もあるようです。このような一連の問題は「光害(こうがい)」と言われます。また、エネルギーの浪費にも繋がっており、近年はLED(発光ダイオード)やソーラー発電を使用し「エコ」をアピールする例が増えていますが、LEDの普及に伴ってイベントの規模が大きくなったり、個人住宅の庭などにイルミネーションを施す例が多くなり、使用する電球の個体数そのものとしてはLED普及前と比べて大きく増加した可能性が高く、エネルギーの浪費が増えてしまい、地球温暖化の進行を一層促しているとも言われています。
◯2023クリスマス・シリーズ(特集)の過去の記事は、次のアドレスをクリックして読んでください。
1.2023クリスマス・シリーズ:その1「クリスマス・マーケット」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-11-16
2.2023クリスマス・シリーズ・その2「アドベント・キャンドル」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-02-1
3.2023クリスマス・シリーズ・その3「クリスマス・ツリー」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-03
4.2023クリスマス・シリーズ・その4「クリスマス・リース」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-04
5.2023クリスマス・シリーズ・その5「クリスマス・ケーキ」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-05
6.2023クリスマス・シリーズ・その6「クリスマス・デコレーションの緑色と赤色」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-09
7.2023クリスマス・シリーズ:その7「クリスマス料理の七面鳥」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-10-1
8.2023クリスマス・シリーズ:その8「クリスマス音楽・きよしこの夜」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-11
9.2023クリスマス・シリーズ:その9「クリスマス・キャンドルサービス」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-12-1
「聖ルチアおとめ殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]
今日12月13日は、「聖ルチアおとめ殉教者」の記念日です。
ドメニコ・ベッカフーミ作の『シラクサのルチア』です(1521年、シエナ国立美術館蔵)。眼をくりぬかれたため、両目が盆の上にあるという猟奇的な絵になっています。殉教の時に乳房をえぐり取られた聖アガタの絵が、乳房を盆の上にのせて画かれているのと似ていますね。
聖ルチア(伝承による生没年:283年-304年)は、イタリアはシシリア島のシラクサで生まれたことから「シラクのルチア」ともいわれています。裕福な家に生まれ、信仰深い両親のもとで育てられました。父の死後、母の健康がすぐれなかったため、母とともにカタニアの聖アガタ(シシリア島の殉教者)の墓に巡礼したところ、母の病が癒されました。この奇跡を機に、ルチアは生涯を神にささげる決意をしてそのことを母に話し、自分の財産を貧しい人びとに与えたそうです。以前ルチアとの縁談があり、彼女に好意を寄せていた青年はそのことを知って怒り、彼女がキリスト教徒であることを知事に訴えました。当時は、ローマ皇帝ディオクレチアヌスのキリスト教迫害下にあり、すぐに彼女は捕えられ、信仰を貫き通したために殉教しました。
ルチアという名が光と関係があるために、彼女は目、視覚障害者、そしてシラクサの守護聖人とされています。また、拷問のときに、眼をくりぬかれたと伝えられていることから、その絵の多くは自分の眼を盆の上に載せている姿で描かれています。なんとも猟奇的ではありますが、聖ルチアを描く時のアトリビュトになっているのですね。「アトリビュト」についての説明は、このブログの2016年9月14日の記事 https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2016-09-14 をお読みください。
聖ルチアに関係して、イタリアのナポリ民謡「サンタ・ルチア(Santa Lucia)」についてお話しいたします。「サンタ・ルチア」は、古くからの伝統的なナポリ民謡で、名称のとおり「聖(=サンタ)ルチア」の名前から由来しています。でも、キリスト教とは直接的には関係ないそうです。私は、クリスチャンになるまで、この曲がナポリ民謡であることは知っていましたが、聖ルチアという聖人からの由来ということは数年前に知りました。しかも、曲名は「サンタル・チア」だと思っていました(⌒-⌒; )
1849年にテオドロ・コットラウが編曲して出版され有名になりました。バルカロール(舟歌)の特徴である3拍子のゆったりとした優雅な曲調は、美しい港町の景色を連想させます。サンタ・ルチア港は、美しいナポリ湾、遠くにはヴェスヴィオ山も見えるなど、世界一美しい港町と言われており、現在でもイタリアの観光名所の一つになっています。この曲は、皆さんも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
サンタ・ルチア港です。遠くにヴェスヴィオ山が見えます。
「ルチア(Lucia)」は、ラテン語で「光」を意味するLuxまたはLucidから派生した名前であることから、冬の夜が長い北欧の国々では「光の祭り」と聖ルチアへの信仰が結びつき、12月13日には「聖ルチア祭」が行われています。
◯1番
Sul mare luccica l’astro d’argento.
Placida è l’onda, prospero è il vento.
銀色の星が輝く海
波は穏やかに 風はそよぐ
Venite all’agile barchetta mia,
Santa Lucia! Santa Lucia!
わたしの小舟においで
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯2番
Con questo zeffiro, così soave,
O, com’è bello star’ sulla nave!
ゼファーとともに
なんと美しい、船の上のもの
※ゼファー:ギリシア神話に登場する風神の神。よそ風、やさしい風という意味を持つ。
Su passeggeri, venite via!
Santa Lucia! Santa Lucia!
乗り人よ、行こう
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯3番
In fra le tende, bandir la cena
In una sera così serena,
テントの中で夕食の準備を
こんな穏やかな夜に
Chi non dimanda, chi non desia.
Santa Lucia! Santa Lucia!
誰も望んでなどいない
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯4番
Mare sì placida, vento sì caro,
Scordar fa i triboli al marinaro,
穏やかな海、心地よい風
苦しみも忘れてしまう
E va gridando con allegria,
Santa Lucia! Santa Lucia!
大きな声で陽気に
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯5番
O dolce Napoli, o suol beato,
Ove sorridere volle il creato!
美しいナポリ 豊かな土地
創造主も笑顔になる
Tu sei l’impero dell’armonia!
Santa Lucia! Santa Lucia!
あなたは調和の帝国
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯6番
Or che tardate? Bella è la sera.
Spira un’auretta fresca e leggiera.
何を待つのか、美しい夕暮れに
新鮮な風が吹く
Venite all’agile barchetta mia,
Santa Lucia! Santa Lucia!
私の小舟においで
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
ドメニコ・ベッカフーミ作の『シラクサのルチア』です(1521年、シエナ国立美術館蔵)。眼をくりぬかれたため、両目が盆の上にあるという猟奇的な絵になっています。殉教の時に乳房をえぐり取られた聖アガタの絵が、乳房を盆の上にのせて画かれているのと似ていますね。
聖ルチア(伝承による生没年:283年-304年)は、イタリアはシシリア島のシラクサで生まれたことから「シラクのルチア」ともいわれています。裕福な家に生まれ、信仰深い両親のもとで育てられました。父の死後、母の健康がすぐれなかったため、母とともにカタニアの聖アガタ(シシリア島の殉教者)の墓に巡礼したところ、母の病が癒されました。この奇跡を機に、ルチアは生涯を神にささげる決意をしてそのことを母に話し、自分の財産を貧しい人びとに与えたそうです。以前ルチアとの縁談があり、彼女に好意を寄せていた青年はそのことを知って怒り、彼女がキリスト教徒であることを知事に訴えました。当時は、ローマ皇帝ディオクレチアヌスのキリスト教迫害下にあり、すぐに彼女は捕えられ、信仰を貫き通したために殉教しました。
ルチアという名が光と関係があるために、彼女は目、視覚障害者、そしてシラクサの守護聖人とされています。また、拷問のときに、眼をくりぬかれたと伝えられていることから、その絵の多くは自分の眼を盆の上に載せている姿で描かれています。なんとも猟奇的ではありますが、聖ルチアを描く時のアトリビュトになっているのですね。「アトリビュト」についての説明は、このブログの2016年9月14日の記事 https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2016-09-14 をお読みください。
聖ルチアに関係して、イタリアのナポリ民謡「サンタ・ルチア(Santa Lucia)」についてお話しいたします。「サンタ・ルチア」は、古くからの伝統的なナポリ民謡で、名称のとおり「聖(=サンタ)ルチア」の名前から由来しています。でも、キリスト教とは直接的には関係ないそうです。私は、クリスチャンになるまで、この曲がナポリ民謡であることは知っていましたが、聖ルチアという聖人からの由来ということは数年前に知りました。しかも、曲名は「サンタル・チア」だと思っていました(⌒-⌒; )
1849年にテオドロ・コットラウが編曲して出版され有名になりました。バルカロール(舟歌)の特徴である3拍子のゆったりとした優雅な曲調は、美しい港町の景色を連想させます。サンタ・ルチア港は、美しいナポリ湾、遠くにはヴェスヴィオ山も見えるなど、世界一美しい港町と言われており、現在でもイタリアの観光名所の一つになっています。この曲は、皆さんも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
サンタ・ルチア港です。遠くにヴェスヴィオ山が見えます。
「ルチア(Lucia)」は、ラテン語で「光」を意味するLuxまたはLucidから派生した名前であることから、冬の夜が長い北欧の国々では「光の祭り」と聖ルチアへの信仰が結びつき、12月13日には「聖ルチア祭」が行われています。
◯1番
Sul mare luccica l’astro d’argento.
Placida è l’onda, prospero è il vento.
銀色の星が輝く海
波は穏やかに 風はそよぐ
Venite all’agile barchetta mia,
Santa Lucia! Santa Lucia!
わたしの小舟においで
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯2番
Con questo zeffiro, così soave,
O, com’è bello star’ sulla nave!
ゼファーとともに
なんと美しい、船の上のもの
※ゼファー:ギリシア神話に登場する風神の神。よそ風、やさしい風という意味を持つ。
Su passeggeri, venite via!
Santa Lucia! Santa Lucia!
乗り人よ、行こう
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯3番
In fra le tende, bandir la cena
In una sera così serena,
テントの中で夕食の準備を
こんな穏やかな夜に
Chi non dimanda, chi non desia.
Santa Lucia! Santa Lucia!
誰も望んでなどいない
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯4番
Mare sì placida, vento sì caro,
Scordar fa i triboli al marinaro,
穏やかな海、心地よい風
苦しみも忘れてしまう
E va gridando con allegria,
Santa Lucia! Santa Lucia!
大きな声で陽気に
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯5番
O dolce Napoli, o suol beato,
Ove sorridere volle il creato!
美しいナポリ 豊かな土地
創造主も笑顔になる
Tu sei l’impero dell’armonia!
Santa Lucia! Santa Lucia!
あなたは調和の帝国
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!
◯6番
Or che tardate? Bella è la sera.
Spira un’auretta fresca e leggiera.
何を待つのか、美しい夕暮れに
新鮮な風が吹く
Venite all’agile barchetta mia,
Santa Lucia! Santa Lucia!
私の小舟においで
サンタ・ルチア!サンタ・ルチア!