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普段使いのロザリオ! [ロザリオ日記]

今日ご紹介するロザリオは、以前(2022年7月26日)にご紹介した濃緑色のブラッドストーンを使ったロザリオです。原石の写真を見ると濃緑色に赤い色が混ざっています。古くは、キリスト教会の聖像などを飾る材料として広く用いられたそうです。血液に関する治療や安産のお守り石として用いられたり、現在では主に指輪などのアクセサリーに利用されているそうです。

この石には多くの伝承がありますが、そのうちの一つの伝承に、イエス・キリストが磔刑(たっけい:十字架の刑)になった時、ローマ軍の兵士にわき腹を槍で突き刺されました。その傷口から鮮血が十字架の下にあった碧玉(ジャスパー)にしたたり落ち、赤い斑点のある石、つまりブラッドストーンに変わったというものです。どのように伝承になったのかはわかりません。

このロザリオのセールスポイントは、チェーンの部分がしっかりしていることです。私の経験ですが、多くのロザリオはチェーンが切れる(外れる)などのトラブルが案外とあるのです。ですから、チェーンの部分を糸で編んだ木製のロザリオがお勧めなのですが、4月1日から久しぶりこのロザリオを普段使いにしていまます。十字架だけは、シルバー製の十字架となっています。

◯ブラッドストーンのロザリオです。2年前に購入して、1年くらい毎日使っていました。チェーンの部分が少々錆びて茶色くなっていますが、手や衣服が汚れることはありません。
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◯ブラッドストーンの原石です。ほとんどは濃緑色ですね。
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◯加工して珠になったものです。上記のロザリオの珠を拡大したものです。赤い斑点があるのが特徴です。いろいろな形に加工するため、原石から取る部分によっては濃緑色や赤色だけになったりします。
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【ブラッドストーン】
ブラッドストーン(bloodstone)は、濃緑色半透明の玉髄で、赤い斑点を有する石です。血石、血星石、血玉石、血玉髄、ヘリオトロープ(太陽を呼び戻す石の意)とも呼ばれます。ブラッドストーンの名称は、赤い斑点が血を連想させることに由来します。主な産出地はインドです。性質・特徴は、鉱物学的性質・特徴は、細かい粒の石英の結晶が集まった碧玉(ジャスパー)の一種で、赤色や赤褐色の斑点があります。この赤色の斑点の正体は「酸化鉄」です。
ちなみに、古い歴史を持つブラッドストーンの石言葉は、「勇気、聡明、献身」です。 心をしずめて潜在能力を開花させ、気力や困難に負けないパワーを与えるとされています。 目標に向かって真っすぐに前進したい方や、新しい分野に挑戦したい方へお勧めですだそうですよ………信じるも信じないも、この石を持つ人の気持ちしだいですね( ̄▽ ̄;)
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「『ロザリオの祈り』ってご利益はあるの?」のお話し [ロザリオ日記]

このブログに過去に掲載した記事を再掲載いたします。
お昼休みに『ロザリオの祈り』をしていたら、同僚から「何やってるの?」と聞かれ、『ロザリオの祈り』についていろいろと説明したら、その後で「ロザリオの祈りってさ、ご利益はあるの?」という質問がありました。回答をする前に『ロザリオの祈り』を極めて簡単にご説明しますと、「ロザリオの祈りとは、カトリック教会・信徒が崇敬する聖母マリア様に、イエス・キリストへの取次ぎをお願いするお祈り」ということになります。

◯『ロザリオの祈り』の詳しいことは、このブログに掲載した次の記事をお読みください。
「ロザリオの祈りを祈りましょう!」2021年10月3日掲載
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-10-02-1
「ロザリオの祈りの祈り方のお話し」2020年10月9日掲載
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-10-09

ということで回答ですが、まず、キリスト教カトリック教会の信仰は、神道や仏教のようにご利益宗教ではありませんので、「ご利益はあるの?」という質問には回答しかねます。しかし、『ロザリオの祈り』には「事が成就する効果があります!」と言えます。お祈りの願いは叶えられるということです。でも、金持ちになりたいとか、出世したいとか、欲しいものをどうしても手に入れたいなど、ご利益系のお願いは叶えてもらえません。

私が『ロザリオの祈り』で叶えられたのは、親友が病気で苦しんでいた時、人間関係がうまくいかず悩んでいたと時、信頼していた人に裏切られ悪意で苦しめられた時などなど、『ロザリオの祈り』でたくさんの苦境を救っていただきました。でも、すべてが完全に叶えられたわけではありませんし、自分でできる限りの努力も何もせずに願いは叶えられませんね。でも、不思議に事が成就するというお祈りの効果は何回も経験しています。

カトリック教会というと、キリスト教の教派によっては、「聖母マリア様を崇拝して神様が禁ずる偶像崇拝をしている!」などの批判をする方もいます。事実、私も言われたことがあります。カトリック教会では、聖母マリア様はイエス・キリストの母であり、私たちの母でもあることを認め、教義によって崇拝ではなく「崇敬」しているのです。ですから、カトリック教会の信徒は神であるイエス・キリストへの取次ぎのお祈りするのです。

ロザリオ自体は信心の聖具です。これを教会のお金集めのためのアイテムだと言う人もいるようですが、どこかの新興宗教団体とは全く違います!ロザリオは仏教の数珠ではありませんから、持っていなくても問題はありません。カトリック教会の聖品専門店で売られていますが、安いもので一つ500円~800円くらいです。
私は、カトリック教会の信徒となって12年ですが、その経験から言えることは「カトリック教会は、収入が乏しく日々の生活を営むのは精一杯で、献金したくてもできないそのような人の分は、収入に余裕のある人がカバーする。」という暗黙の考えた方になっていると思います。あくまでも私見ですが。献金とは言いますが、お金に執着しないところがカトリック教会の良いところの一つかもしれませんね。なんといってもイエス・キリストは貧困を愛されましたから。

カトリック教会の信徒は、敬虔な人ほど毎日『ロザリオの祈り』を唱えています。お祈りにかかる時間は人によって違いますが、一般的には20分~25分くらいですね。場所と時を選びませんから祈りやすいお祈りです。最終的には黙想しながらのお祈りとなります。でも、初めてお祈りする人は、祈祷文を覚えるのが大変に感じるものですが、初めは紙に書いてある祈祷文を読みながらになり、それを毎日お祈りすれば覚えますからご安心を!
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『ロザリオの祈り』は悪に打ち勝つ武器! [ロザリオ日記]

昨夜、カトリック麹町・聖イグナチオ教会で「赦しの秘蹟」を授けていただいたのですが、その時に、聴罪司祭(ちょうざいしさい:神父様)から、終わってから聖堂で『アヴェ・マリアの祈り』を2回唱えるように言われました。『ロザリオの祈り』は、この『アヴェ・マリアの祈り』を繰り返し祈るお祈りですね。
◯現在、毎日使っているロザリオです。タウ型十字架です。アンティーク専門店で購入したのですが、お店の方の話しでは、イタリアのフランチェスコ聖堂のあるアッシジで仕入れされたそうです。アッシジは、修道会であるフランシスコ会の創設者である聖フランシスコの出身地ですね。
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『ロザリオの祈り』は、聖母マリア様と一緒にイエス・キリストの生涯を思いめぐらすことを通して、信仰生活(祈る人の人生)をより豊かに生きる手助けをしてくれる尊いお祈りの一方法ですね。時には、いろいろな悩みや困難なことに勇気を与えて、解決に向けて導いてくれます。前々教皇の聖ヨハネ・パウロ二世は、使徒的書簡『おとめマリアのロザリオ』の中で、「ロザリオを祈るとは、わたしたちの重荷をキリストと聖母のあわれみ深い心にゆだねることです。」とお話しされています。

カトリック教会には、昔からいろいろなお祈りがありますが、『ロザリオの祈り』は神に心を向けさせ、祈る人を清めてくれるお祈りでもあります。悪はサタンから来るといいますが、ロザリオはサタンの誘惑に打ち勝つための、私たちキリスト者(クリスチャン)の武器でもあります。元々キリスト教は、個人の利益を願うようなご利益宗教ではありません。自分のためだけでなく、世界の平和のためにも祈らなければなりません。祈りは、キリスト者の信仰生活における大切な使命なのですね。

【聴罪司祭(神父)】
カトリック教会の「赦しの秘跡」において、信徒の罪の告白を聴き、赦免(赦し)を与える司祭(神父様)のこと。もちろん、赦しの秘跡の指導を受けて秘跡を修得し、聴罪司祭としての訓練をされていますから、信頼して告解できます。(告解とは、聴罪司祭に罪を告白すること。)
新約聖書には、赦しの秘跡のことが書いてあります。
◯新約聖書:ヨハネの手紙 一・第1章・第9節
「私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、あらゆる不正から清めてくださいます。」
『聖書協会共同訳 聖書』から
赦しの秘跡での告解を「懺悔(ざんげ)」と間違う人がいますが、懺悔はカトリック教会では使われず、カトリック教会での宗教的意味は全くありません。そして、お祈りの中で罪を認めるときは「罪の告白」といいます。カトリック教会の告解はとても大切な秘跡で、告解 = 懺悔ではないと考えられています。わかりやすく言えば懺悔は「ごめんなさい」と謝ることで、告解は「振り返り、あやまり・罪を認め神様に赦していただくこと。」です。赦しの秘跡で告解をし、そして、最後のところで「あなたの罪は赦されました。」と神様に代わって聴罪司祭が宣言します。これは罪が赦されたことを意味しています。

【タウ型十字架】
タウ型十字架は、聖フランシスコ(フランチェスコ)が用いたことで有名ですね。ヘブライ文字とギリシャ文字の19番目の「T(タウ)」(アルファベットの「T」に相当する)の形をしたもので、普通の十字架の上の部分が無い形のものです。一番古い形の十字架とも言われ、旧約聖書では、タウ型の十字は予言者エゼキエルが使用しました。『エゼキエル書』の第9章・第4節に「主は彼にこう仰せられた。町の中、エルサレムの中を行き巡り、この町で行なわれているすべての忌みきらうべきことのために嘆き、悲しんでいる人々の額にしるしをつけよ。」とあります。
この「しるしをつけよ」と書かれているものが、「タウ」の形をした十字架だそうです。横の線が天(神)、縦の線が大地(人間)をあらわし、両者が合流する形で、「真実・言葉・光・善に向かった心」をあらわしているそうです。聖フランシスコのタウには、三つの結び目がついた、紐があり、それは、清貧・貞潔・従順をあらわしています。普通の十字架の形から、上を取り去ったような形の十字架を聖フランシスコが用いた理由は、キリストへの大いなる謙遜をあらわす意味があったと言われています。
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教会のロザリオ! [ロザリオ日記]

とってもお美しいご婦人からいただいたロザリオです。オーストラリアに旅行された際に、ブリスベンにある聖ステファン大聖堂で購入されたそうです。木製の珠で、とても軽量で使いやすいロザリオです。
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10月はロザリオの月・その10『フランシスカン・ロザリオの祈り』のお話し [ロザリオ日記]

今月10月は、カトリック教会においては「ロザリオの月」です。この記事は、ロザリオ月にあたり8月23日に掲載したものを再掲載いたします。
今日ご紹介するお祈りは、『フランシスカン・ロザリオの祈り(フランシスコ会士のロザリオの祈り)』です。通常の『ロザリオの祈り』とは違いがあり、使用するロザリオも、5連のロザリオではなく7連のロザリオを使用します。私は、毎日の『ロザリオの祈り』は5連のロザリオを使用しますが、時間のある時は7連のロザリオを使用して、このお祈りを唱えます。では、ご紹介いたします!

カトリック教会の修道会であるフランシスコ会に7連のロザリオを使ってのお祈りがあります。正式には『フランシスコ会の冠(コロナ・フランチェスカーナ)』という名称ですが、その起源は15世紀初頭にまで遡ります。そのころの話しですが、聖母マリア様の美しいご像に、野の花で花輪を作り捧げて祈ることに精神的な喜びを感じていた若者がいました。その若者は敬虔な人で、自分の生涯を神に捧げようとフランシスコ会に入りました。しかし、規律ある修道生活の中で聖母マリア様のために花を集める時間がなくなり、ついに花輪を捧げることができなくなってしまいました。

ある晩、自分の召し出し(司祭=神の弟子になること)に悩んでいた時、聖母マリア様が彼の前にご出現されました。聖母は、若い修練者にフランシスカン精神の素晴らしさを思い起こすよう励まし、『ロザリオの祈り』の新しい形として、聖母マリアの喜びの体験を毎日黙想するように勧めました。黙想によってこの若い修練者は、花輪の代わりに祈りの花輪を編むことができるようになり、また、この話しを聞いた他の多くのフランシスコ会士たちはこの祈りを唱えはじめ、瞬く間に修道会全体に広がって、1422年にこの祈りは教会により公式に認められるようになったとのことです。

◯フランシスカン・ロザリオの祈り方は次のとおりです。
お祈りの順番で説明しますと、通常の5連のロザリオを使っての『ロザリオの祈り』のように、最初に『使徒信条』は唱えません。初めから第一の黙想の後に『主の祈り』を1回唱え、『アヴェ・マリアの祈り』を10回唱えます。これを「1連(主の祈り1回 +アヴェ・マリアの祈り10回 )」といいますが、7連ありますから7つの黙想ごとにお祈りします。第七の黙想が終わった後、聖母の御年(72歳)を尊んで『アヴェ・マリアの祈り』を2回唱えます。そして、教皇のご意向に従って『主の祈り』、『アヴェマリアの祈り』と『栄唱の祈り』を1回ずつ唱えてお祈りを終わります。

70年の後、2つの『アヴェ・マリアの祈り』が追加され、合計72の『アヴェ・マリアの祈り』が唱えられるようになったのは、地上のマリアの年齢が、72歳であったという伝説によるものです。ほとんどのカトリック教会の信徒は、5連のロザリオの祈りで「7つの悲しみ」を黙想することに慣れているかもしれませんが、「7つの喜び」も黙想してみましょう。フランシスコ会では何世紀にもわたってこの伝統を継承しているとのことです。

◯7つの黙想は次のとおりです!
フランシスカン・ロザリオの祈りは、聖母マリア様の72年(72歳)のご生涯を10年ごとに分けて、聖母の喜びの一つひとつを黙想してお祈りします。
第一の黙想(第一連:最初の10年)
神の御子、聖霊によっておとめマリアの胎内に宿られる。

第二の黙想(第二連:次の10年で20年)
聖母マリア、エリザベトを訪れ、エリザベトは神の御子とその御母をたたえる。

第三の黙想(第三連:次の10年で30年)
神の御子イエス・キリスト、ベツレヘムの馬小屋でおとめマリアからお生まれになる。

第四の黙想(第四連:次の10年で40年)
幼子イエス、三人の博士の礼拝と捧げ物を受けられる。

第五の黙想(第五連:次の10年で50年)
聖母マリア、少年イエスを神殿の中で見いだされる。

第六の黙想(第六連:次の10年で60年)
主イエス・キリスト、復活の後、聖母に現れ、聖母を慰められる。

第七の黙想(第七連:次の10年で70年)
聖母マリア、御子によって天にあげられ、天地の女王となられる。

◯写真のロザリオは、3本とも私のコレクションですが、右側が7連ロザリオです。
これは、7連(1連は珠1個 + 珠10個)あるのですが、センターピースと十字架の間が5連ロザリオと同じ(珠1個 + 珠3個 + 珠1個)になっています。本物の7連ロザリオは、センターピースと十字架の間が、珠2個 + 珠1個 + 珠1個となっています。
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7連ロザリオは、四ツ谷にある「サン パオリーノ(修道院製品のお店)」で販売していますが、ない時もありますので、ホームページを見て予めお店に問合わせてください。なお、このお店は、聖パウロ修道会のお店ですが、フランシスコ修道会など他の修道会の製品も販売しています。
https://sanpaolino.jp/
◯現在、毎日使っているロザリオです。タウ型十字架です。アンティーク専門店で購入したのですが、お店の方の話しでは、イタリアのフランチェスコ聖堂のあるアッシジで仕入れされたそうです。アッシジは、フランシスコ会の創設者である聖フランシスコの出身地ですね。
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【タウ型十字架】
タウ型十字架は、聖フランシスコ(フランチェスコ)が用いたことで有名ですね。ヘブライ文字とギリシャ文字の19番目の「T(タウ)」(アルファベットの「T」に相当する)の形をしたもので、普通の十字架の上の部分が無い形のものです。一番古い形の十字架とも言われ、旧約聖書では、タウ型の十字は予言者エゼキエルが使用しました。『エゼキエル書』の第9章・第4節に「主は彼にこう仰せられた。町の中、エルサレムの中を行き巡り、この町で行なわれているすべての忌みきらうべきことのために嘆き、悲しんでいる人々の額にしるしをつけよ。」とあります。
この「しるしをつけよ」と書かれているものが、「タウ」の形をした十字架だそうです。横の線が天(神)、縦の線が大地(人間)をあらわし、両者が合流する形で、「真実・言葉・光・善に向かった心」をあらわしているそうです。聖フランシスコのタウには、三つの結び目がついた、紐があり、それは、清貧・貞潔・従順をあらわしています。普通の十字架の形から、上を取り去ったような形の十字架を聖フランシスコが用いた理由は、キリストへの大いなる謙遜をあらわす意味があったと言われています。

◯ご参考です。是非お読みください。
・「10月はロザリオの月」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-01
・10月はロザリオの月・その2『ロザリオの祈り』を祈りましょう! 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-03
・10月はロザリオの月・その3『ロザリオを唱える心を深める祈り』のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-05
・10月はロザリオの月・その4「ロザリオの聖母」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-07
・10月はロザリオの月・その5「聖母のご出現」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-09
・10月はロザリオの月:その6『ファティマの祈り』
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-10
・10月はロザリオの月・その7「聖具としてのロザリオの選択」のお話し 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-12
・10月はロザリオの月・その8「ロザリオの奇跡!」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-14
・10月はロザリオの月・その9「パスツールとロザリオの祈り」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-19
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10月はロザリオの月・その9「パスツールとロザリオの祈り」のお話し [ロザリオ日記]

10月は、カトリック教会では「ロザリオの月」です。
昨年の5月のお話しです。
お昼休みにロザリオの祈りを一連して、デスクの上にロザリオを置いていたら、
同僚「それなに?」と聞いてきたので、
私 「ロザリオだよ。お祈りに使うんだよ。」と答えたら、
同僚「それがロザリオか~?!聞いたことあるよ。それってご利益あるの?」と聞いたので、
私 「ご利益なんてないよ。」と答えたら
同僚「えっ!じゃ、なんで祈りなんかするの?」
私 「キリスト教はご利益宗教じゃないから。」
同僚「そうなの?ご利益ないって、それ宗教じゃないじゃん!」
私 「(⌒-⌒; )………」
同僚「じゃぁ、何お祈りするの?」
私 「例えば、ウクライナに平和が訪れますように。とか、今日も皆さんが健康で元気に仕事ができますように。とかだよ。」
同僚「へぇ~、そうなんだ。大したもんだね~………で、そのとおりになるの?」
私 「成就する場合と成就しない場合があるかな。」
同僚「なんか、気休めだね~。」
という会話をしました。

「気休め」かどうかは、その人個人の考えによると思いますが、私のようなカトリック教会の信徒は、お祈りを気休めとは絶対に思いません。確かに、お祈りが成就する場合と成就しない場合があります。ロザリオの祈りで、すべての人間のすべての願い事が叶うなら、地球上のすべての人間は、すでにロザリオの祈りを唱えていることでしょう。でも、私の経験から言っても、熱心に絶えず祈っていると、願いは案外と叶えられるのです。ただ、神の存在を認め、神を讃え崇め、神に全幅の信頼をおいて祈らないと意味はなしません。要は、神を信じる心がないと祈りにはならないということですね。ところで、ロザリオの祈りを熱心にしている有名人は何人もいますが、その中の一人、細菌学者として有名なルイ・パスツールをご紹介いたします。

ルイ・パスツール(フランス:1822年~1895年)は、カトリック教会のクリスチャンで、世界的に有名な生化学の学者、細菌学者です。「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」という言葉でも知られていますね。ロベルト・コッホとともに、「近代細菌学の開祖」とされています。分子の光学異性体を発見。牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐ低温での殺菌法(パスチャライゼーション・低温殺菌法とも)を開発。またワクチンの予防接種という方法を開発して狂犬病ワクチン、ニワトリコレラワクチンを発明して人々を救っています。死後、ノートルダム大聖堂に葬られましたが、遺骸はパスツール研究所の地下聖堂に改葬されました。
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◯パスツールについてのある逸話です。
ある時、大学生が汽車で旅行をしていたそうです。隣の席には上品な老人が『ロザリオの祈り』を唱えていました。それに気づいた若者は、その老人に大胆にもこう言ったそうです。
「どうして『ロザリオの祈り』を唱える代わりに、もっとためになる勉強をしないのですか。よろしければ、あなたのためになりそうな本をお送りしますが」と。
老人は「ありがとう。では私の住所にその本を送って頂ければうれしいです」と答えて、彼に名刺を手渡しました。名刺にはこう書いてあったそうです………「ルイ・パスツール。パリ科学研究所」 大学生は赤面しました!今風に言うと超ビビりました!( ̄◇ ̄;) ですね。そりゃそうです!当時最も高名な科学者に「もっとためになる勉強をしないのですか。」と言ってしまったのですから(⌒-⌒; )
その人は、ワクチンの発明者、世界に名だたる学者で、ロザリオの祈りに熱心な人であったのです。パスツールは、世界最高峰の科学者であると同時に、いつもロザリオを持ち歩いてお祈りするという、神も科学も信じるカトリック教会の敬虔なクリスチャンだったのです。

◯ご参考です。是非お読みください。
・「10月はロザリオの月」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-01
・10月はロザリオの月・その2『ロザリオの祈り』を祈りましょう! 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-03
・10月はロザリオの月・その3『ロザリオを唱える心を深める祈り』のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-05
・10月はロザリオの月・その4「ロザリオの聖母」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-07
・10月はロザリオの月・その5「聖母のご出現」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-09
・10月はロザリオの月:その6『ファティマの祈り』
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-10
・10月はロザリオの月・その7「聖具としてのロザリオの選択」のお話し 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-12
・10月はロザリオの月・その8「ロザリオの奇跡!」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-14
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10月はロザリオの月・その8「ロザリオの奇跡!」のお話し [ロザリオ日記]

今月10月は、カトリック教会においては「ロザリオの月」です。
2年前、帰宅する電車の中で携帯(インターネット)で「ロザリオ」を検索していたら、「Ako's Family Ministries 活動報告」というブログ?があり、その中に「ロザリオの奇跡〜広島の原爆とある神父のお話」という記事がありましたのでご紹介いたします。アドレスは次のとおりですので、クリックしてお読みください。http://akos-family.net/blog/archives/3110

内容は次のとおりです。
「広島に原爆が落とされた日、その投下された地点からわずか1キロほどしか離れていないところに教会がありました。その教会はもちろん被害はありましたが、木造の教会のほとんどは倒れることなく形をそのまま残し、教会内にいた神父たちは多少の傷はあったものの、ほとんど影響がなく守られた、という話です。
…………彼らは日本人に宣教するために来た人々で、軍人ではない。ドイツと日本は第2次世界大戦の間は同盟軍であったため、日本に滞在し、宣教することを許された人たちであった。彼らは生き残っただけではない、ほとんどが比較的軽傷で、その後も放射能による影響もないまま、聴覚も影響なし、その他目に見える影響や深刻な後遺症もなく、生き続けることができた。
…………当然、彼らは科学者から、または保健の立場にいる人々から、その驚くべき体験について多くのインタビューを受けることとなる。(その神父の一人、Schiffer神父は200回以上にもなった、と言っている)彼らは言う「私達が生き残ったのは、ファティマのメッセージを信じて、そのように生きてきたからだ、と信じています。家(=教会)では毎日ロザリオを祈る生活を送りました。」」という内容です。

なんらかの物理的要素がなく、科学的に解明できないことを私たちはどのように受け止めるのか?どのように解釈するのか?解明できない解釈できないことは奇跡とするのか?いずれにしても事実は事実であり、現実は現実なのです。どのように判断するかは、その事実を知った個々の人の判断となります。
神父様たちが、原爆の被害が最小限で済んだ要因は、「毎日ロザリオを祈る生活をおくりました。」という言葉にあると思います。ファティマのメッセージにある「ロザリオを、毎日祈りなさい!」というメッセージを信じて実行したからですね。
「ファティマのメッセージ(ファティマの聖母)」のことは、次の「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」にある記事をお読みください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%9E%E3%81%AE%E8%81%96%E6%AF%8D

◯ご参考です。是非お読みください。
・「10月はロザリオの月」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-01
・10月はロザリオの月・その2『ロザリオの祈り』を祈りましょう! 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-03
・10月はロザリオの月・その3『ロザリオを唱える心を深める祈り』のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-05
・10月はロザリオの月・その4「ロザリオの聖母」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-07
・10月はロザリオの月・その5「聖母のご出現」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-09
・10月はロザリオの月:その6『ファティマの祈り』
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-10
・10月はロザリオの月・その7「聖具としてのロザリオの選択」のお話し 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-12
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10月はロザリオの月:その6『ファティマの祈り』 [ロザリオ日記]

今月10月は、カトリック教会においては「ロザリオの月」です。『ロザリオの祈り』の中でも唱える『ファティマの祈り』を掲載いたします。
◯口語祈祷文
「主イエス・キリスト、
わたしたちの罪をゆるしてください。
わたしたちを滅びから救い、
すべての人々、
ことに御憐(おんあわ)れみをもっとも必要としている人々を
天国に導いてください。
アーメン。」

◯文語祈祷文
「ああイエズスよ、
我らの罪を赦し給え、
我らを地獄の火より護り給え。
また、すべての霊魂、
ことに主の御憐(おんあわ)れみを最も必要とする霊魂を
天国に導き給え。
アーメン。」

◯ちなみに、ラテン語祈祷文です。
「Domine Iesu,
dimitte nobis debita nostra,
libera nos ab igne inferni,
perduc in caelum omnes animas,
praesertim eas,
quae misericordiae tuae maxime indigent.
Amen.」

この祈りは、『ファティマの祈り』と言われている祈りで、『ロザリオの祈り』の各連の終わりに唱えられるお祈りです。1917年、ポルトガルのファティマで、3人の牧童に聖マリア様が現れた時、この祈りをロザリオの祈りの中で捧げるよう牧童達に伝えられたそうです。
当時、この3人の牧童に何度か聖マリア様が出現され、6000人ほどの市民が目撃し、地元の新聞にも記事として掲載されています。それ以後ファティマは、キリスト教カトリックの巡礼の聖地として有名になりました。
◯ポルトガルのファティマでの出来事は、このブログの5月13日に掲載した記事「ファティマの聖母のお話し」に詳しく書きましたので、次のアドレスをクリックしてお読みください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-05-13

◯ご参考です。是非お読みください。
・「10月はロザリオの月」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-01
・10月はロザリオの月・その2『ロザリオの祈り』を祈りましょう! 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-03
・10月はロザリオの月・その3『ロザリオを唱える心を深める祈り』のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-05
・10月はロザリオの月・その4「ロザリオの聖母」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-07
・10月はロザリオの月・その5「聖母のご出現」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-09
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10月はロザリオの月・その5「聖母のご出現」のお話し [ロザリオ日記]

今月10月は、カトリック教会においては「ロザリオの月」です。
「聖母のご出現(聖母の顕現)」とは、聖母マリア様が、人々の前に現れたとされる出来事(奇跡)のことをいいます。また、聖母マリア様が特定人物や、一般大衆の前に姿を持って出現することを顕現(けんげん)ともいいます。この聖母マリア様がご出現なされたところを目撃した人はキリスト教の信徒には限らず、民衆の間に伝えられている話しや噂は非常に多数あり、その数は数千にも及ぶとされています。ただし、カトリック教会が公認したのは、その内の24件ほどに過ぎません。カトリック教会は、各地区の司教・バチカンの教皇庁の担当者などの認定作業を経て、これらの出来事を公認するか否かを表明しています。カトリック教会では、人々が聖母マリア様の形をとった悪霊に支配されないために必要な手順であるとされています。
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カトリック教会では、聖母マリア様は受胎の瞬間から原罪(げんざい)を免れていたとする教えがあります。これを「無原罪の御宿り(むげんざいのおやどり)」といいます。原罪を免れているということは、罪の結果である死を免れることになり、さらには死の前兆である老いも免れていたことになります。このため、西ヨーロッパのカトリック圏で描かれる聖母はみな若い女性であり、有名なミケランジェロの「ピエタ像」の聖母マリア様も、とても推定30歳前後のイエス・キリストの母親とは思えない若い女性として描かれています。そして聖母マリア様は生涯の終わりに死ぬのではなく、身体とともに天に上げられたとされています。これを「聖母の被昇天(せいぼのひしょうてん)」といいます。このため、カトリック教会の教えでは、聖母マリア様は未だに身体とともに生き続けていることになり、これが聖母マリア様のご出現を即座に否定できない根拠となっています。

◯このブログに何回か掲載した<マリー=アルフォンス・ラティスボンヌの回心>も聖母マリア様がご出現された最も顕著な出来事(奇蹟)です。
「アルフォンス・ラティスボーンは有名なユダヤ人で、19世紀の中頃イタリアのローマに住んでいました。彼は無神論者(一説にはユダヤ教徒)でしたが、彼にはカトリック教会の信徒の友人がいました。ある日、友人はラティスボーンに聖母マリア様の「不思議のメダイ」と短い祈りが載っているカードを渡して「このメダイを首にかけて、この祈りを毎日唱えてください。」と願いました。ラティスボーンは「私は無神論者です。宗教に対して興味がありません。」と言って断りました。しかし、友人は執拗に「神様がいらっしゃらなければメダイと祈りは効果がないでしょうが、あなたに害を及ぼすことはありません。どうぞ一ケ月だけメダイを身につけて、この祈りを唱えてください。」と勧めました。

ラティスボーンは友だちの熱意にほだされて、ついにメダイを身につけて、祈りを唱えることを約束しました。約束の一ケ月目の最後の日、ラティスボーンはある教会の前を通りかかった時、突然、教会に入ってみたいという衝動に駆られました。彼が教会に入ったその時、聖母マリア様が美しい姿でラティスボーンにお現れになったのです。驚愕したラティスボーンは大変感激し、なんのためらいもなくその場で洗礼を受けました。その後、ラティスボーンはカトリック司祭となり、聖地エルサレムヘ行ってその地で亡くなるまで、大勢のユダヤの人々に熱心にキリスト様の教えを伝えたのでした。この時に出現した聖母を「シオンの聖母」といい、このご出現をローマ教皇庁は奇蹟として認定しています。」
なお、「不思議のメダイ」の詳細は、このブログの2020年7月17日に掲載した「不思議のメダイのお話し」をお読みください。https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-07-17

◯ご参考です。是非お読みください。
・「10月はロザリオの月」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-01
・10月はロザリオの月・その2『ロザリオの祈り』を祈りましょう! 
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-03
・10月はロザリオの月・その3『ロザリオを唱える心を深める祈り』のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-05
・10月はロザリオの月・その4「ロザリオの聖母」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-07
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10月はロザリオの月・その2『ロザリオの祈り』を祈りましょう! [ロザリオ日記]

今月10月は、カトリック教会においては「ロザリオの月」です。
『ロザリオの祈り』を奨励する◯◯月間のような( ̄▽ ̄;) 感じもしますが、『ロザリオの祈り』は、なにもこの10月だけのことではありませんね。1年を通して毎日お祈りしたい『ロザリオの祈り』です。皆さん毎日祈りましょう!

◯写真は、一年365日毎日持ち歩いているロザリオです。毎朝通勤電車の中でロザリオの祈りをする時に使います。購入したアンティークショップ(お店は、この記事の一番下にご紹介しています。)の方の話しでは、イタリアのアッシジで買い求めたロザリオだそうです。タウ十字架がついています。
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☆「ロザリオ」とは、『アヴェ・マリアの祈り』を繰り返し唱える際に用いる数珠状の祈りの聖具のことです。「ロザリオ」という名称は、ラテン語の rosarium に由来するもので、これは「バラの冠」という意味であり、一般的な説では、珠を繰りながら唱える祈りがバラの花輪を編むような形になるからと言われています。
☆『ロザリオの祈り』とは、ロザリオを使って祈るカトリック教会における伝統的な祈りで、『アヴェ・マリアの祈り』を繰り返し唱えながら、福音書に記されているイエス・キリストの主な出来事を黙想していく祈りのことです。ミサなどの典礼の中でお祈りされるものではなく、私的な信心業としてお祈りするものなのです。
お祈りの仕方は、このブログの2020年10月9日に掲載した「ロザリオの祈りの祈り方のお話し」をご覧ください。お祈りの仕方を詳細に書いてあります。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-10-09

ロザリオは、カトリック教会の信徒ではない方からすれば、仏教のお祈りで使う「数珠(じゅず)」と同じような物に見えるでしょうね。お数珠もお祈りで使うことではロザリオと同じですから。お数珠の珠は菩提樹の実が一般的ですが、石やガラス珠のものもありますね。ロザリオも木、石、ガラスや金属の珠だったりします。しかし、ロザリオとお数珠では、その使う目的や方法が違います。
カトリック教会の伝統の中で、聖母マリア様への祈りは初代教会から始まっていたと考えられており、修道会のドミニコ会の創設者であり、ロザリオの祈りの創始者である聖ドミニコ(イタリア:1170年~1221年)がアルビの聖堂で祈っている時に、聖母マリア様からロザリオを授けられたのでした。15世紀にフランスのブルターニュのドミニコ会士アラヌス・デ・ルーペが、現在の形に「ロザリオの祈り」をまとめて普及させました。聖ドミニコのことは、2020年8月8日にこのブログに掲載した「聖ドミニコ司祭のお話し」の記事をお読みください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-08-08

最初のころは、聖母マリア様の主な5つの喜びの黙想だけでしたが、やがてイエス・キリストの誕生から始って受難、復活、昇天という神秘の生涯を包括する黙想の形をとり、それによって聖母マリア様に対する愛と信心と共に救い主イエス・キリストに対する信仰を深めるための、素朴で誰でも近づきやすい方法の一つとして普及していったようです。日本には16世紀にイエズス会宣教師によって初めてロザリオが伝えられ、キリシタン・隠れキリシタンの時代から「コンタツ」(ポルトガル語: contas = 「数える」の意味) とも呼ばれていました。

キリスト教でも、基本的にプロテスタント教会の皆さんはロザリオの祈りをしません。しがってロザリオはお持ちではありません。ロザリオは、キリスト教で禁止する偶像崇拝と同じだと言う方もいらっしゃいます。ですから、聖母マリア様への崇敬もありません。ここが同じキリスト教でもカトリック教会と大きく違うところです。私がプロテスタント教会ではなく、カトリック教会を選んだ理由の一つは、神の母である聖母マリア様への崇敬があるからです。とてもありがたいことです。

信徒ではない人たちは、ファッション感覚なのかペンダントのように首からぶら下げている人がいますが、あれは大きな間違いですからご注意ください。お数珠も首からぶら下げないですよね( ̄▽ ̄;) 大切なことは、『ロザリオの祈り』の祈りの祈祷文を唱え、イエス・キリストと聖母マリア様の生涯をとおして黙想することが大切であって、ロザリオ自体はなんでもいいわけです。手の指で数えるか頭の中で数えれることができるわけですから、ロザリオはなくてもお祈りはできますね。

ただ、黙想をしながらのお祈りは、ある程度は神経を集中させますから、ロザリオのように“数える道具”があると便利であることは確かです。私のように歳をとると、たびたび「あれっ!今いくつまでやったっけ?」となりますので、五連のロザリオは重宝しています。ただ、10回お祈りするところを11回お祈りしても大した違いはないと思うのですが、10回お祈りしなけれらばならないところを9回しかお祈りしてないと不安に思うのが人間なのでしょうね。まったく困った生き物です。

先ほども書きましたが、私は1年365日ロザリオを持ち歩いています。その一番の理由は「いつでもどこでも『ロザリオのお祈り』ができるから。」です。毎朝通勤電車(小田急線)午前5時台の各駅停車(乗車時間約45分)の一番隅の座席で黙想しながらお祈りします。通勤電車での『ロザリオの祈り』はもう13年目になります。黙想していますので下車駅を通り過ぎたこともしばしばです。仕事帰りの電車では、黙想していると疲れでそのまま寝てしまいますからなおさらです!( ̄▽ ̄;)

ご参考ですが、ロザリオ(五連ロザリオ・一連ロザリオ)本体のことは、このブログのPC版画面(背景が緑色、文字が白色)の左側帯の「マイカテゴリー」のところに「ロザリオ日記」がありますので、そこをクリックすると過去のロザリオ・コレクションの記事が写真付きでご覧いただけます。私がコレクションしているいろいろなロザリオです。推奨するロザリオは、木製のロザリオです。写真にある珠が木製で糸で編んであるものです。とにかく軽くて温かみがありお勧めです!

【タウ十字架】
タウ型十字架は、聖フランシスコが用いたことで有名ですね。
ヘブライ文字とギリシャ文字の19番目の「T(タウ)」(アルファベットの「T」に相当する)の形をしたもので、普通の十字架の上の部分が無い形のものです。一番古い形の十字架とも言われ、旧約聖書では、タウ型の十字は予言者エゼキエルが使用しました。旧約聖書の『エゼキエル書』・第9章・第4節に「主は彼にこう仰せられた。町の中、エルサレムの中を行き巡り、この町で行なわれているすべての忌みきらうべきことのために嘆き悲しんでいる人々の額にしるしをつけよ。」と記載があります。
この「しるしをつけよ」と書かれているものが、「タウ」の形をした十字架だそうです。横の線が天(神)、縦の線が大地(人間)をあらわし、両者が合流する形で、「真実・言葉・光・善に向かった心」をあらわしているそうです。聖フランシスコのタウには、三つの結び目がついた、紐があり、それは、清貧・貞潔・従順をあらわしています。普通の十字架の形から、上を取り去ったような形の十字架を聖フランシスコが用いた理由は、キリストへの大いなる謙遜をあらわす意味があったと言われています。

◯タウ十字架のロザリオを購入したアンティークショップ
カトリック田園調布教会に行く途中にある(東急東横線多摩川駅から徒歩1分)アンティークショップの「マチルド イン ザ ギャレット」で買い求めました。ショップのホームページ・アドレスは次のとおりです。
http://matild.com/
アンティークショップですが、カトリック田園調布教会が近くにあることから、十字架やロザリオなどのキリスト教の聖品もたくさんあります。詳しい紹介記事がWebサイトにありましたから是非お読みください。
https://www.morimoto-real.co.jp/townstudy/denenchofu/shop09.html

◯ご参考です。是非お読みください。
・「10月はロザリオの月」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-10-01
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