『ロザリオの祈り』は悪に打ち勝つ武器! [ロザリオ日記]

昨夜、カトリック麹町・聖イグナチオ教会で「赦しの秘蹟」を授けていただいたのですが、その時に、聴罪司祭(ちょうざいしさい:神父様)から、終わってから聖堂で『アヴェ・マリアの祈り』を2回唱えるように言われました。『ロザリオの祈り』は、この『アヴェ・マリアの祈り』を繰り返し祈るお祈りですね。
◯現在、毎日使っているロザリオです。タウ型十字架です。アンティーク専門店で購入したのですが、お店の方の話しでは、イタリアのフランチェスコ聖堂のあるアッシジで仕入れされたそうです。アッシジは、修道会であるフランシスコ会の創設者である聖フランシスコの出身地ですね。
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『ロザリオの祈り』は、聖母マリア様と一緒にイエス・キリストの生涯を思いめぐらすことを通して、信仰生活(祈る人の人生)をより豊かに生きる手助けをしてくれる尊いお祈りの一方法ですね。時には、いろいろな悩みや困難なことに勇気を与えて、解決に向けて導いてくれます。前々教皇の聖ヨハネ・パウロ二世は、使徒的書簡『おとめマリアのロザリオ』の中で、「ロザリオを祈るとは、わたしたちの重荷をキリストと聖母のあわれみ深い心にゆだねることです。」とお話しされています。

カトリック教会には、昔からいろいろなお祈りがありますが、『ロザリオの祈り』は神に心を向けさせ、祈る人を清めてくれるお祈りでもあります。悪はサタンから来るといいますが、ロザリオはサタンの誘惑に打ち勝つための、私たちキリスト者(クリスチャン)の武器でもあります。元々キリスト教は、個人の利益を願うようなご利益宗教ではありません。自分のためだけでなく、世界の平和のためにも祈らなければなりません。祈りは、キリスト者の信仰生活における大切な使命なのですね。

【聴罪司祭(神父)】
カトリック教会の「赦しの秘跡」において、信徒の罪の告白を聴き、赦免(赦し)を与える司祭(神父様)のこと。もちろん、赦しの秘跡の指導を受けて秘跡を修得し、聴罪司祭としての訓練をされていますから、信頼して告解できます。(告解とは、聴罪司祭に罪を告白すること。)
新約聖書には、赦しの秘跡のことが書いてあります。
◯新約聖書:ヨハネの手紙 一・第1章・第9節
「私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、あらゆる不正から清めてくださいます。」
『聖書協会共同訳 聖書』から
赦しの秘跡での告解を「懺悔(ざんげ)」と間違う人がいますが、懺悔はカトリック教会では使われず、カトリック教会での宗教的意味は全くありません。そして、お祈りの中で罪を認めるときは「罪の告白」といいます。カトリック教会の告解はとても大切な秘跡で、告解 = 懺悔ではないと考えられています。わかりやすく言えば懺悔は「ごめんなさい」と謝ることで、告解は「振り返り、あやまり・罪を認め神様に赦していただくこと。」です。赦しの秘跡で告解をし、そして、最後のところで「あなたの罪は赦されました。」と神様に代わって聴罪司祭が宣言します。これは罪が赦されたことを意味しています。

【タウ型十字架】
タウ型十字架は、聖フランシスコ(フランチェスコ)が用いたことで有名ですね。ヘブライ文字とギリシャ文字の19番目の「T(タウ)」(アルファベットの「T」に相当する)の形をしたもので、普通の十字架の上の部分が無い形のものです。一番古い形の十字架とも言われ、旧約聖書では、タウ型の十字は予言者エゼキエルが使用しました。『エゼキエル書』の第9章・第4節に「主は彼にこう仰せられた。町の中、エルサレムの中を行き巡り、この町で行なわれているすべての忌みきらうべきことのために嘆き、悲しんでいる人々の額にしるしをつけよ。」とあります。
この「しるしをつけよ」と書かれているものが、「タウ」の形をした十字架だそうです。横の線が天(神)、縦の線が大地(人間)をあらわし、両者が合流する形で、「真実・言葉・光・善に向かった心」をあらわしているそうです。聖フランシスコのタウには、三つの結び目がついた、紐があり、それは、清貧・貞潔・従順をあらわしています。普通の十字架の形から、上を取り去ったような形の十字架を聖フランシスコが用いた理由は、キリストへの大いなる謙遜をあらわす意味があったと言われています。
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