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バチカン・ニュース(フランシスコ教皇から信徒への書簡) [日記(今日のニュース)]

「教皇「聖母月に、家でロザリオの祈りを」信者に宛てた書簡で」
バチカン・ニュースから
https://www.vaticannews.va/ja/pope/news/2020-04/lettera-del-papa-per-il-mese-di-maggio-2020.html
引用:バチカン・ニュースから(ブログ掲載文章引用文献表示)

教皇フランシスコは、五月の「聖母月」を前に、すべての信者に宛て、ロザリオの祈りを奨励する書簡をおくられた。カトリック教会は、伝統的に五月を聖母マリアに捧げる月とする。
教皇フランシスコは、間もなく訪れる五月の「聖母月」に、家でロザリオの祈りの素晴らしさを再発見するよう、すべての信者に向けて書簡をおくられた。
また、教皇は、信者たちの祈りを助けるために、二つの祈りをこれに添えられた。
教皇の書簡、および教皇による二つの祈りは以下のとおり。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん
五月はもうすぐそこです。五月には、神の民は特別な熱心さをもって、おとめマリアへの愛と崇敬を表します。家において、家族で唱えるロザリオの祈りは、この月の伝統となっています。パンデミックによる強いられた状況により、はからずも見出されたこの家庭の価値は、霊的な観点からも認められるものです。
こうしたことから、わたしはすべての皆さんに、この五月、ロザリオの祈りの素晴らしさを家で再発見するよう、おすすめしたいと思いました。ロザリオを一緒に唱えても、あるいは一人で唱えてもいいでしょう。どちらの可能性も大切にしながら、その時々の状況に応じて選んでください。いずれにしても、ロザリオの祈りをするには秘訣があります。それは、単純さです。もう一つは、祈りを行うための良いパターンを見つけることです。それはインターネットでも見つけられるでしょう。
さらに、わたしは皆さんに聖母に対する二つの祈りを用意しました。これらをロザリオの終わりに唱えることができるでしょう。わたし自身も、皆さんと霊的に一致して、五月にこれを唱えたいと思います。皆が唱えられるよう、この二つの祈りをこの書簡に添えたいと思います。
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、キリストの御顔を、マリアの心をもって共に観想しましょう。わたしたちの母であるマリアは、わたしたちを霊的家族としてより一致させ、わたしたちがこの試練を乗り越えられるように助けてくださるでしょう。わたしは、最も苦しむ人をはじめ、皆さんのためにお祈りしたいと思います。皆さんもどうかわたしのためにお祈りください。心からの感謝と共に、皆さんに祝福をおくります。
ローマ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ、2020年4月25日
聖マルコ福音記者の祝日に

『聖母への祈り1』
マリアよ、
あなたは救いと希望のしるしとして
わたしたちの歩みを照らしてくださいます。
あなたに病者たちの健康を託します。
あなたはイエスと苦しみを共にされ
揺るがぬ信仰をもって
十字架の下に留まられました。
ローマ人の救いである、マリアよ、
あなたはわたしたちの必要を知り
それに配慮してくださることを
わたしたちは確信しています。
ガリラヤのカナでの出来事のように
この試練の時を経て
喜びと祝祭が戻りますように。
神の愛の御母よ、助けてください。
わたしたちが御父の御旨にかなう者となり
イエスがお命じになることを行えますように。
イエスはわたしたちの苦しみを引き受け
わたしたちの苦悩を自らに背負われました。
十字架をとおして
わたしたちを復活の喜びに導くために。
アーメン。
聖なる神の御母よ、
あなたの御保護に寄りすがり、御助けを求めます。
試練の中にあるわたしたちの祈りをさげすまないでください。
栄光ある、祝福されたおとめよ、
わたしたちをあらゆる危険から守ってください。」

『聖母への祈り2』
「聖なる神の御母よ、御保護に寄りすがり、御助けを求めます。」
全世界を揺さぶる、この苦しみと不安に満ちた劇的状況の中で、神の御母、わたしたちの母よ、あなたの御保護に寄りすがり、御助けを求めます。
おとめマリアよ、このコロナウイルスの拡大の中で、わたしたちにいつくしみ深い御まなざしを注いでください。愛する者を亡くし、ぼう然とし、悲しむ人々を慰めてください。これらの亡くなった方々は、時には痛ましい方法で埋葬されました。
感染防止のために病者のそばにいられず、苦悩する人々を支えてください。不確かな未来と、経済と仕事への影響のために、不安の中にいる人に信頼を与えてください。
神の御母、わたしたちの母よ、わたしたちのために、いつくしみ深い御父にお祈りください。このつらい試練が終わり、希望と平和を再び未来に見出せますように。カナであなたがそうなさったように、神なる御子にお願いしてください。患者や犠牲者の家族を励まし、彼らの心を信頼へと開いてくださるようにと。
医師や、看護師、医療関係者、ボランティアたちをお守りください。彼らはこの危機の中第一線に立ち、他の人々のいのちを救うため、自分のいのちを犠牲にしています。彼らの英雄的な努力を支え、彼らに力と愛と健康をお与えください。
朝晩、患者を見守る人たちや、司祭たちに寄り添ってください。彼らは、司牧的配慮と福音的努力のために、皆を助け、支えようとしています。
聖なるおとめよ、科学者たちの精神を照らし、このウイルスに勝つための正しい方法を見出させてください。
国々の責任者たちを支えてください。彼らが賢明と配慮と寛大さをもって、生活の必要に事欠く人々を助け、先見の明と連帯精神のもとに、社会・経済的解決策を計画できますように。
至聖なるマリアよ、軍備拡張と増強のための莫大な費用が、未来の同様の災害を防止するための正しい研究促進に向けられるよう、彼らの良心に触れてください。
愛する御母よ、すべての人を結ぶきずなの自覚のうちに、わたしたちがただ一つの大きな家族に属しているという意識を、世界に育ててください。わたしたちが兄弟愛と連帯の精神をもって、多くの貧困と悲惨な状況を助けることができますように。信仰に固くとどまり、忍耐強く奉仕し、絶えず祈ることができますように。
苦しむ人の慰め手なるマリアよ、試練にあるあなたのすべての子らを抱擁し、神がその全能なる御手をもってわたしたちをこの恐ろしい感染症から解放してくださり、そして、わたしたちが安心のうちにいつもの生活を取り戻せるよう、どうか神にお祈りください。
わたしたちは、あなたにより頼みます。あなたはわたしたちの歩みを救いと希望のしるしとして照らしてくださいます。いつくしみ深き、慈悲あふれる、優しきおとめマリアよ。
アーメン。」
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日記(今日のニュース)2020.3.25(これ以上に大きな愛はない!) [日記(今日のニュース)]

イタリアからのニュースです。
「新型コロナウイルスによる感染被害が厳しいイタリアで、自分より若い患者にと人工呼吸器を譲った72歳の神父様が15日に亡くなり、その犠牲と訃報がソーシャルメディアなどで広く共有されています。
お亡くなりになったジュゼッペ・ベラルデッリ神父様は、イタリア北部ロンバルディア州ベルガモ司教区にあるカスニーゴの町で司祭長を務めていました。以前から呼吸器系の病気を患っていたため、信者たちが購入した人工呼吸器を、自分よりも若い人に使って欲しいと譲った後、ローヴェレの病院で亡くなったそうです。翌日には、神父の棺が埋葬に運ばれる際、地元の人たちが窓から拍手しました。感染拡大を防ぐため集会や外出が厳しく制限されているイタリアでは現在、葬式を開くことができません。

イタリアでは少なくとも50人の司祭が、新型コロナウイルスによって死亡したとされています。ローマ教皇庁の教皇フランシスコは24日、亡くなった医師や司祭のための祈りを先導し、「病める者に尽くすことで英雄的な手本となったことを神に感謝」すると述べました。
カトリック教会イエズス会のアメリカ人神父ジェイムズ・マーティン司祭はツイッターで、「(信者たちが自分のために買ってくれた)人工呼吸器を自分より若い患者に(知らない相手に)譲った72歳のベラルデッリ神父が、亡くなった」と書き、「友のために命を投げ出すほど大きい愛はない」という新約聖書のヨハネによる福音書の言葉を引用しました。」

◯新約聖書:ヨハネによる福音書・第15章・第13節
「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」
『聖書協会共同訳聖書』から
注)「友」とは、自分の隣人のこと。
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バチカン市国からポール・ギャラガー外務局長(大司教)が来日! [日記(今日のニュース)]

カトリック新聞オンラインから「バチカン外務局長が来日」の記事

「バチカン外務局長(外務長官)のポール・ギャラガー大司教が1月28日、日本政府の招きで来日した。2月3日までの滞在中、安倍晋三首相を表敬訪問し、岸田文雄外相と会談、広島も訪問する。外務局長は外務大臣に相当する役職。※助祭 → 司祭(一般の教会にいる神父様) → 司教 → 大司教 → 枢機卿(約120人) → 教皇(1人) 

ギャラガー大司教は到着した当日、麹町教会(東京都千代田区)で、男女修道会・宣教会の会員らと共にミサをささげた。同日の夜にはローマ教皇庁大使館(同千代田区)でレセプションが催され、石原伸晃経済再生担当相をはじめ各国外交官や歴代の在バチカン日本国大使、諸宗教とカトリック関係者などが集まった。

今年はバチカンと日本が外交関係を樹立して75周年に当たる。日本政府は教皇フランシスコの来日を要請しており、バチカンとの交流推進を目指す国会議員らの動きも活発になっている。日本の司教団も教皇の来日を要請する書簡を送っており、森川宏映・天台座主も昨年9月、比叡山宗教サミット30周年記念「世界宗教者平和の祈りの集い』」(今年8月)への出席を願う親書を教皇に手渡している。

29日の午前10時からは、東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂(同文京区)で、岡田武夫大司教(東京教区)ら東京教会管区の司教たちや司祭、助祭らとミサの共同司式をした。ギャラガー大司教は説教で、2月7日に列福されるユスト高山右近にも触れ、「右近をはじめ、過去から現在に至るまで、世界中で多くの聖人や殉教者を導かれた神の霊に私たちも導かれて生きることができるように、祈りましょう」と呼びかけた。」

「ハロウィーン」のお話し [日記(今日のニュース)]

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昨日は、英語の授業を担当している教授とその受講学生が、いろいろなキャラクターに仮装して大学内を回りました。(写真)これはハロウィーン(Halloween)をとおして英語を学ぶという授業の一環なのですね。各事務部門の事務室では、お菓子を用意しています。学生が「Trick or Treat」(トリック オア トリート):お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!」(正式には「Treat me or I'll trick you」です)と言って、お菓子をもらうと「thank you(サンキュー):ありがとう」と言って次の事務室にお菓子をもらいに行きます。

10月31日のハロウィーンの起源は、古代ケルト人の祝祭(収穫祭)のことで、ケルト暦で10月31日は夏の終わりとされ、冬の始まる12月1日の前夜と考えられています。「All Hallows’ Eve(万聖節の前夜)」が短縮されてハロウィーンとなったといわれています。このハロウィーンの行事や風習が、アイルランドから19世紀に移民によってアメリカに伝わり、ハロウィーンの行事が盛んになったそうです。日本ではキリスト教の降誕祭(クリスマス)と同種に見られがちですが、キリスト教とはまったく関係はありません。

この日は、異界の扉が開いて日本のお盆のように死者の霊が帰ってきたり、悪霊、妖怪や魔女が徘徊すると考えられています。初めのころは、それらから身を守るために仮面をつけたり仮装したりして紛れるという行事で、魔除けにカブを提灯にしていたそうですが、アメリカに伝わってから生産量の多いカボチャに変わったそうです。カボチャをくりぬいて提灯(カボチャランタン)にしたのが有名ですね。この時期、街やお店の飾りはハロウィーン一色となり、関係グッズであふれています。魔女などに仮装した子ども達が「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!」と家々を回ります。でも、日本で盛んになったのはまだ最近のことですね。

今日のニュース2016.5.29 [日記(今日のニュース)]

“カリタス・ジャパン”の熊本地震募金の呼びかけ!

カリタス・ジャパンのホームページから(4月中にはホームページに掲載されていました。)
「4月14日から熊本県を中心に断続的に続く地震では被害が拡大し、死者は48名、負傷者は1,159名、被害を受けた建物は5千戸以上に達しました(4月21日/警視庁)。また、度重なる余震で家に帰れず避難生活を続けざるを得ない方々が約9万人。さらに豪雨による避難指示もあり、避難に次ぐ避難で被災者の方々の疲労は限界に達しています。福岡教区は4月18日に現地視察を行い、20日付で「カトリック福岡司教区熊本地震被災者支援室」を立ち上げました。今後、現地にボランティアベースを開設し、緊急・復興支援を行ってまいります。カリタスジャパンは、18日より同震災被災者支援のために寄せられる募金を受け付けていましたが、現地の支援体制が整い、また支援の長期化が見込まれていることから、本日を以て募金を「呼びかける」ことに変更致しました。お寄せいただいた募金は、上述の福岡教区「支援室」およびその他の団体による支援活動のために活用させていただく予定です。皆様の積極的な募金へのご協力をよろしくお願い申し上げます。」

募金受付口座は次のとおりです。
郵便振替番号:00170-5-95979
加入者名:宗教法人カトリック中央協議会カリタスジャパン

「カリタス・ジャパン」とは、日本カトリック司教協議会の社会司教委員会を構成する一委員会です。「国際カリタス」その他の国際機関と密接な連絡を保ちながら、国内外への援助活動、四旬節「愛の献金」その他の救援金などの募金活動、また国内で弱い立場に置かれた人々が人間らしい生き方を獲得するための啓発活動を行います。なお、当委員会は教皇庁に本部を有する「国際カリタス」の一員です。「国際カリタス」は、1950年教皇ピオ十二世に認可された社会活動、救援活動団体で、国連経済社会理事会総合諮問資格を有する国際NGO組織。加盟国165カ国。本部はバチカン市国にあります。

今日のニュース2016.4.18 [日記(今日のニュース)]

今日の「クリスチャン・ツデイ」のニュースです。
「17日正午のレジーナ・チェリ(天の女王)の祈りに続く発言の間に、教皇フランシスコはエクアドルと日本の地震被災者のために祈りをささげた。バチカン放送局英語版や日本語版が同日に報じた。同日本語版によると、教皇はエクアドルで現地時間の16日に起きた地震が多数の犠牲者を出したことに触れ、同国国民のために祈るように招くとともに、ここ数日の地震で甚大な被害を受けた日本に思いを向け、「神と兄弟たちの助けが、彼らに力と支えを与えることができますように」と祈った。

エクアドルでは、一夜のうちに同国を襲ったマグニチュード7・8の地震で、70人を超える人々が死亡し、それより何百人も多くの人々が負傷した。同国を襲った地震のうち、過去何十年間において最も強いこの地震によって、太平洋岸沿いの建物がつぶれ、高速道路が崩壊。アンデス山脈にある同国は緊急事態となった。同国で多数派であるカトリックの援助・福祉機関、カリタス・エクアドルは、スペイン語の公式サイトやツイッターで緊急事態や被災者支援活動の状況を写真とともに伝えている。

一方、カリタスジャパンは、先週末にカトリック福岡教区と対応について協議を行い、18日、熊本地震緊急募金の受付を開始したことを公式サイトやフェイスブックで発表した。また、同教区も公式サイトで15日、「熊本地震災害お見舞いと、被害・安否確認について」と題する文書を掲載。翌日、福岡教区民に祈りと募金による被災者支援を呼び掛けるとともに、被災者支援室を久留米教会に設置して、外国人被災者の緊急避難所の案内を多言語化している。」

今日のニュース2016.3.27 [日記(今日のニュース)]

3月16日(水)のニュースになりますが、ローマ(バチカン)にある教皇庁は、故マザー・テレザをカトリック教会で最高位の崇敬対象となる「聖人」に認定すると正式に表明しました。1979年にノーベル平和賞を受賞、1997年に87歳で亡くなりました。2003年には、「聖人」の前段階である「福者」に認定されていましたが、カトリック教会で殉教者でない人が「聖人」に認定されるには、死後に2度の「奇跡」を起こしたと認定される必要がありました。列聖式は9月4日に決まっていますが、まだ場所は公表されておりません。

「バチカンニュース」からです。
“マザー・テレザ聖人に: 教皇フランシスコがマザー-テレサ列聖に必要な奇跡を承認”
「12月17日、教皇フランシスコはマザー・テレザ列聖承認文書に署名した。この日の午後教皇は教皇庁列聖列福省長官、アンジェロ・アマート枢機卿への会見で福者マザー・テレサの取次ぎによる奇跡を承認した。福者を列聖するためは奇跡が必要。今回の奇跡は2008年ブラジルで実現したもので、非常に重い脳の病気にかかっていた男性が瞬時に完全に回復したことにある。

1948年9月10日、ロレートの聖マリア会の一人の修道女、シスター・マリア・テレサはインドのカルカッタからヒマラヤ山脈に程近い町ダーリジンへ列車で旅をしていた。この小さな38歳の修道女こそ、後に愛の宣教者として世界中に知られることとなるマザー・テレサその者であった。マザー・テレサ自身がその日の出来事を物語っている。

「1948年9月10日の晩 、苦しみについてわたしの目は開かれました。そしてその時、わたしは何をすべきなのか、わたしの召命は何なのかを完全に理解したのです。わたしは心の中で安楽な平穏な生活を捨てて最も貧しい人々への奉仕のために外に出て行くようにと招く主の声をはっきりと聞いたのです」。彼女はさらに付け加えています「それは単なる勧めではなく、招きであり提案であり、わたしとっては主の命令でした」。

その日からまさしく60年後の2008年9月10日、重い脳の病気に犯されたブラジル人技師の男性が絶望的な手術を受けるために手術室に運ばれていった.その時、彼の妻は一人の司祭と何人かの家族たちと共に聖堂で待機していた。 彼女は前晩からマザー・テレサに夫の病気を治してくれるよう熱心に祈っていた。全ては一瞬にして起こった。

担当外科医は手術を少し延期するために手術室を30分ほど後にした。そしてしばらくして手術室に戻った外科医は、そこにベットの上にきちんと腰掛けている病人の姿を発見した。つい数分前まで意識もなく生死の境をさまよっていた瀕死の患者が完全に意識を取り戻し,医師に何のために自分はここにいるのかと尋ねるのだった。

脳細胞に見られた欠陥が瞬時にして完全に消え去っていたのである。その後、この奇跡的治癒は専門家たちにより,医学的には説明不可能な完全な治癒として確認された。病魔によって破壊臓器が完全な状態に戻されるというこのような奇跡は「第一級の奇跡」として承認されるのです。

この奇跡によって、貧しい人々,疎外された人々の友,天使であったマザー・テレサの列聖への扉は大きく開かれたのである。なおマザ・テレサの列聖式の日取りは未定。いずれ列聖列福省により決定される。」以上ですが、マザー・テレサは、生きているうちから”聖人”のような働きをしていましたね。

今日のニュース2016.2.26 [日記(今日のニュース)]

【デイリー新潮2月26日(金)配信】

“バチカンとロシア正教「歴史的抱擁」にプーチンの影”
カトリック教会のローマ法王フランシスコとロシア正教会のキリル総主教が12日、キューバのハバナで抱き合った。1054年、東西教会分裂。別名大シスマ――世界史の教科書を思い出せば、なんと約1000年ぶりの和解か。両者は「われわれは競争相手ではなく、きょうだいだ」とし、「イスラム国」などによる暴力とテロの根絶を訴えたが、キリスト教に詳しく、インテリジェンスに通暁する作家の佐藤優氏は言う。
「誤解してはならないのは、1964年にローマ法王パウロ6世とコンスタンティノープル全地総主教のアシナゴラス1世がエルサレムで会談し、すでに東西教会の和解は成立しているのです。今回“初めて”であるのは、あくまでローマ法王とモスクワ総主教の会談なのです」東方正教会はいわば「商店会」。コンスタンティノープルを第一の地位に置きはするが、「商店会長」のようなもの。各地の地方教会は緩やかに連合し、信者1億人程と最大規模を誇るロシア正教会もそのひとつなのだという。
では、ロシア正教会にとっての“和解”とは何か――。
「ウクライナですよ」
佐藤氏は言う。
「16世紀末に東方正教会から離れ、ローマ法王を仰いだ東方典礼カトリック教会という宗派がウクライナを中心に広がっています。が、これはロシア正教にとっては“裏切り者”、バチカンとの積年の対立点でした。にもかかわらず、ここに来て突如、初会談。ロシア正教に手を回したプーチンの意図は明白です」ロシアはウクライナ問題で孤立、経済制裁により深刻な経済状況に陥った。このタイミングでの“歴史的抱擁”は、国際社会復帰のための演出に他ならない。
「ロシア正教会は事実上、ロシア政府の下部組織となっているのです」(同)目的のためには歴史的宗派対立もカードに使う。プーチンもそれだけ追い詰められているということか。
(「週刊新潮」2016年2月25日号 掲載)

ニュースの解説をします!
「今日のニュース2016.2.13」に掲載した続編となりました。まぁ、書いているとおりですか。なんということなのでしょうか。何時の時代も宗教は政治に利用されてしまうのですね。国家権力者が宗教を利用して政治を有利にすすめるという姑息な手段をとるのです。歴史が物語っていますね。ちなみに、上記の記事で意見を述べている佐藤優氏は、同志社大学神学部(大学院修士課程修了)のご出身でキリスト教プロテスタントのカルヴァン派のクリスチャンです。元在ロシア大使館三等書記官、元外務省国際情報局分析第一課主任分析官です。

宗教が政治に利用されたということでは、古くは十字軍の遠征がそうですね。「十字軍」とは、中世に西ヨーロッパのキリスト教の諸国が、聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に、1096年~1272年の間に派遣した8回の遠征軍のことですね。事の起こりは、トルコ人のイスラム王朝であるセルジューク朝にアナトリア半島を占領された東ローマ帝国の皇帝アレクシオス1世コムネノスが、ローマ教皇ウルバヌス2世に救援を依頼したことが発端(1095年)です。

この時、大義名分として異教徒イスラム教国からの聖地エルサレムの奪還を訴えたのでした。つまり、十字軍の遠征は、本来は“領地の奪還”であって、“聖地エルサレムの奪還”は大義名分だったのです。「イエス・キリストがお生まれになった聖地であるエルサレムを異教徒から奪還しょう!」という大義名分です。教皇自らが西ヨーロッパの諸侯に遠征を呼びかけることになったのでした。たぶん「神が望まれている!神のご意思だ!」とか言って呼びかけたのでしょうね。人間に神様のご意思などわからないと思うのですが。

前々教皇であったヨハネ・パウロ二世は、2000年3月12日にバチカンのサンピエトロ寺院で行われたミサで、「十字軍の遠征は間違いであった。」とキリスト教会が犯した罪を認め、神の許しを請うミサを行っています。つまり謝罪したということですね。政治と宗教の関係は、国家(政治)と宗教の分離の原則をいう「政教分離原則」でなければなりません。日本には、政治家の靖国神社参拝が問題視されており、難しいというか悩ましい問題でもあります。

今日のニュース2016.2.22 [日記(今日のニュース)]

【CNNニュース】

“ローマ教皇フランシスコ、1年間の死刑停止を呼びかけ”
「死刑の廃止を繰り返し訴えていたローマ教皇フランシスコが、21日、世界のカトリック教徒の指導者に対し、「慈しみの特別聖年」を尊重して1年の間、死刑執行を停止するよう呼びかけた。フランシスコ教皇はバチカンのサンピエトロ広場で行った説教の中で、「死刑の廃止に向けた国際的合意に達することができるよう、すべての統治者の良心に訴える」と語りかけ、「中でもカトリック教徒の統治者に対し、慈しみの特別聖年の間は死刑を執行しないという勇気ある模範的姿勢を示すよう提案する」と述べた。
慈しみの特別聖年は、フランシスコ教皇が昨年12月8日に始まりを告げた。今年11月20日までの1年の間、慈しみと許しを訴える。22日にはイタリアのローマで「死刑なき世界」と題した国際会議が予定されている。フランシスコ教皇はこの会議を支持すると述べ、これが死刑廃止に向けた新たな契機となることを望むと表明した。
さらに、罪の償いや「社会復帰への希望を開く司法制度」の可能性にも言及し、「『汝殺すなかれ』の戒律は絶対的な価値を有し、罪のない人にも罪を犯した人にも当てはまる」と指摘した。歴代のローマ教皇は前任のベネディクト16世やヨハネパウロ2世も死刑反対を表明していた。」

ニュースの解説をします!
まず、「慈しみの特別聖年」とはなんでしょうか?簡単に説明すると次のとおりです。
カトリック中央協議会のホームページから引用
「平成27年3月13日、教皇の選出から2年目を迎えた教皇フランシスコは、バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われた四旬節の回心式において、「いつくしみの特別聖年」の開催を宣言しました。教皇はこの聖年を、“いつくしみを証しするカトリック教会の使命”を強調するための年とし、「誰も神のいつくしみから排除されることはないのです」と呼びかけました。この特別聖年は平成27年12月8日に始まり、平成28年11月20日まで続きます。
バチカン放送などによると、教皇フランシスコは、平成27年4月11日、この「いつくしみの特別聖年」を公式に宣言する大勅書を発表し、サンピエトロ大聖堂の聖なる門の前で、ローマの四大聖堂の首席司祭や、全世界の教会の代表者として教皇庁関係者に手渡しました。大勅書の抜粋が読み上げられ、聖年を回心と刷新の実り多い機会とするよう全教会に呼び掛けられました。大勅書の名称は「ミゼリコルディエ・ブルトゥス」(いつくしみのみ顔)です。
この翌日は復活節第2主日「神のいつくしみの主日」にあたっていました。発表の儀式に続いて、その前晩の祈りがささげられました。」

以上のとおりです。つまり、“神様のいつくしみを証しするカトリック教会の使命を強調するための年(平成27年12月8日~平成28年11月20日)”ということですね。この年に死刑執行を1年間停止しょうとフランシスコ教皇は言っているのです。カトリック教会は死刑制度に反対しています。それは、「人間の生死の与奪権は、人間にはなく神様にある」からです。
過去のブログにも書きましたが、私も死刑制度は反対です。人間が人間を死刑(殺す)にするということは、いかなる理由があっても、それは「最小単位の戦争(戦争の原点は死刑)」と考えるからです。このようなことを書くとご遺族の方から「おまえは身内が殺されたことがないから、死刑制度の必要性がわからないんだ!」と言われそうですが、そもそも人間が人間を殺すと言うことは、死刑執行が法律に定められた根拠のある公務にしても「人を殺す=殺人」には変わりないことですね。これは現代文明の中で、ものすごく原始的なことだと思います。

この、「慈しみの特別聖年」に関係して「教皇フランシスコ『くしみの特別聖年のための祈り』」を掲載しておきましょう。(聖書を読んでいないと書いてあることがわからない部分があります。)

「主イエス・キリスト、
あなたは、わたしたちが天の御父のようにいつくしみ深い者となるよう教え、
あなたを見る者は御父を見る、と仰せになりました。
み顔を示してくださればわたしたちは救われます。
あなたの愛に満ちたまなざしによって、
ザアカイとマタイは富への執着から解き放たれ、
姦通の女とマグダラのマリアは、
この世のものだけに幸せを求めることから解放されました。
ペトロはあなたを裏切った後に涙を流し
悔い改めた盗人には楽園が約束されました。
あなたはサマリアの女に、
「もしあなたが神のたまものを知っていたなら」と語られました。
このことばを、わたしたち一人ひとりに向けられたことばとして聞かせてください。
あなたは、目に見えない御父の、目に見えるみ顔です。
何よりもゆるしといつくしみによって、自らの力を示される神のみ顔です。
教会がこの世において、復活し栄光に満ちておられる主のみ顔となりますように。
あなたは、ご自分に仕える者が弱さを身にまとい、
無知と過ちの闇の中を歩む人々を、
心から思いやることができるようお望みになりました。
これら仕える者に出会うすべての人が、
神から必要とされ、愛され、ゆるされていると感じることができますように。
あなたの霊を送り、わたしたち一人ひとりに油を注ぎ、聖なるものとしてください。
神のいつくしみの聖なる年が、主の恵みに満ちた一年となり、
なたの教会が新たな熱意をもって、貧しい人によい知らせをもたらし、
捕らわれ、抑圧されている人に解放を、
目の見えない人に視力の回復を告げることができますように。
この祈りを、いつくしみの母であるマリアの取り次ぎによって、
御父と聖霊とともに世々に生き、治めておられるあなたにおささげいたします。
アーメン」

今日のニュース2016.2.20 [日記(今日のニュース)]

【AFPニュース】昨日(2月19日)のニュースになりました!

”ローマ教皇 トランプ氏の発言を批判する”
「ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、18日、米大統領選で共和党候補としての指名獲得を目指すドナルド・トランプ(Donald Trump)氏について、移民の流入を阻止するために国境に壁を築くと宣言するならキリスト教徒とは言えないという見方を示した。
訪問していたメキシコからの帰途、同行の記者からトランプ氏の移民問題に関する姿勢について意見を求められた教皇は、「誰であれ、橋ではなく壁を作りたいと考える者は、キリスト教徒ではない」と述べた。「投票するかしないか、干渉するつもりはない。ただこれだけは言える、もしそういう発言をするなら、その人はキリスト教徒ではない」
トランプ氏は、メキシコが米国に犯罪者を送り込んでいると訴えて支持率が上昇。公約として、米国南部の国境に壁を設置して移民の不法入国を防ぐと宣言し、論争を巻き起こしていた。先週には、教皇がメキシコ政府に言われるがままに米・メキシコ国境を訪れたとして、教皇を批判している。
教皇の発言に対し、トランプ氏は直ちに反発。サウスカロライナ(South Carolina)州の選挙集会で発表した声明で、「宗教指導者が個人の信仰心を疑うのは、侮辱的な行為だ」と非難した上で、「私はキリスト教徒であることに誇りを持っている。私が大統領になったら、キリスト教が常に攻撃を受け弱体化を招くようなことはさせない」と述べた。
さらに、「もしバチカンがISIS(イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の別称)の攻撃を受けたとしたら、周知の通りそれはISISにとって究極の戦利品となるが、教皇はドナルド・トランプが大統領だったらこんなことは起こらなかったのに、とただ願い、祈ることになるだろうと断言できる」とも述べた。」

ニュースの解説をします!
解説というか、感想というべきか、政治と宗教を同時(一緒に)に述べることができるということに、率直に自由さを感じます。さすが欧米は違いますね~。日本ではこうはいかないですね。特に宗教は、日本では個人的なことなので”微妙な感じ”がします。これを政治と絡めて議論するとなると相当な批判?を受けることになりますね。

移民の受け入れに積極的でない日本人の言うことではないかも知れませんが、トランプ氏の“国境に壁を作る”という発言(本気?公約?)は、明らかにイエス・キリストの教えに反していますね。彼がクリスチャンであり、大統領候補であるなら、“貧困している弱者を救う”という発言をしてもらいたいものです。アメリカのことではありますが。

確かに、メキシコで栽培・製造された麻薬が大量にアメリカに流入し、それと同時に犯罪者も国境を越えてアメリカに逃れて来ると聴いています。アメリカ人であれば、壁でも作ってでもなんとかしたいと考えるのは、ある意味わかるような気もしますが、イエス・キリストの教えに反することは確かです。イエス・キリストは、“隣人を自分のように愛しなさい(新約聖書:マタイによる福音書第19章・第19節)”と説いておられます。

フランシスコ教皇は、このことをトランプ氏に伝えたいのだと思います。もちろんメキシコからの移民がすべて犯罪者ではありません。その中には多くの貧困している弱者が存在しているわけです。メキシコの問題であると言えばそのとおりですが、理屈では克服できない問題もあります。ここで議論するつもりはありませんが、貧困が犯罪者を作ることは容易にわかることです。

移民の流入問題は、アメリカにとって大きな問題であると思いますが、根本的に“貧困している弱者を救う”という問題を克服しない限り、問題解決の糸口は掴めないのではないかと思います。後は“人間の教養”ですね。つまり教育の問題です。“善い行いは良い教育から生まれる”。これは私の持論です。国民の教養を高めることが、その国の平和と繁栄につながるのです。
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