「お釈迦様に説法」のお話し [今日の言葉(ことわざ)]

このブログに過去に掲載した記事を再掲載いたします。
以前所属していたカトリック町田教会の運営委員会議長(運営委員長)を務めていた時、教会の連絡メールで、年上の方に失礼かと思って「お釈迦様に説法(おしゃかさまにせっぽう)ではございますが」と書いたのですが、キリスト教では何というの?という思いになりました。それに、キリスト教会の連絡メールなのに、仏教の開祖であるお釈迦様が出てくるのもおかしいかと( ̄▽ ̄;)

【お釈迦様に説法】
知識のない人が、全てのことをよく知りつくしている人に対して、ものを教えようとする愚かさのたとえです。仏教の開祖であるお釈迦様に対して、仏法を説くという(恐れ多い)意味から。「釈迦に説法、孔子に悟道(ごどう)」と続けての言葉となります。儒教の聖人である孔子様に、悟りの道や仁の道とは何かを説くというのも恐れ多いですよね。

英語では、
The scholar teaches his master.(弟子が師匠に教える)
Don't teach fishes to swim.(魚に泳ぎを教えるな)
A sow to teach Minerva.(ミネルヴァ女神に教える豚)
※「ミネルヴァ女神」は知恵の神で、「豚」は無能者の象徴ということです。
などがあります。

では、キリスト教では「イエス様に説教」となるのでしょうか?これはお釈迦様に説法よりも厳しい言い方のような感じがしますが、やはり信徒とすれば不謹慎な言い方という感じがしますね( ̄▽ ̄;)
ちなみにキリスト教関係では、次の2つのことわざが有名です。
◯「Insegna il latino ai preti(イタリア語)」
訳は「司祭(神父様)にラテン語を教える。」ということですが、司祭は神学校でラテン語を習い、昔は聖書もミサもラテン語でしたから、司祭にとってラテン語は当たり前だったのです。その司祭にラテン語を教えようというのですから畏れ多いことですね。
◯「to teach your grandmother to suck eggs(英語)」
訳は「祖母に卵の吸い方を教える。」ということですが、これは、復活祭の飾り付けに使うイースターエッグにするため中身(黄身と白身)を吸い出すことですね。もちろんお祖母ちゃんの方がベテランですよね。
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