2023クリスマス・シリーズ:その7「クリスマス料理の七面鳥」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今年もこのブログに「クリスマス・シリーズ(特集)」を掲載する季節になりました。数年前からこの時期の恒例となっています。今日は、その7「クリスマス料理の七面鳥(しちめんちょう)」のお話しです。
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欧米でクリスマスと言えば七面鳥(しちめんちょう)の丸焼きがメイン料理ですね。七面鳥はクリスマスをはじめ、感謝祭や結婚式などにも出される縁起物として欠かせない食べ物となっているそうです。日本では、七面鳥といっても、町中の肉屋さんでは売っていないため、多くは一般的な鶏肉になりますね。ヨーロッパでは七面鳥の他、ガチョウや鴨の肉も一般的だそうです。ではなぜ七面鳥が縁起物として欠かせない料理と言われるようになったのでしょうか? それは………。

クリスマスといったパーティで七面鳥を食べるのは、キリスト教的な宗教的理由と誤解されていますが、そうではなく、ヨーロッパからアメリカへ向かった移住民達が、現地で飢えをしのぐために捕まえ食べていたのが七面鳥でした。1620年にイギリスからアメリカへ移り住んだと言われるピューリタン(清教徒)がいましたが、その半数近くは最初の年の冬を越せずに亡くなったそうです。そんな全滅の危機にあった白人達を救ったのが、先住民族であるインディアンなのですね。

当時すでにトーモロコシやカボチャ・豆など栽培をしていたインディアン達は、当面の食糧とその作り方を教えるとともに北米原産の七面鳥も白人へ贈りました。そのことで生き延びることができた白人は、恩人の先住民を招待し収穫した食べ物を神に感謝する祭りをしたことが始まりとされています。それ以来、七面鳥はお祝いの席に欠かせない肉として振舞われたそうです。七面鳥をご馳走として食べる習慣が、アメリカからヨーロッパを通じ世界へ広まり現在に至っているのです。

我が家では、定番のローストチキンですね。毎度お馴染みのお肉屋さんに少々大きめの鶏を一羽頼んでおいて、それを丸ごとローストしてもらいます。鶏好きの私としては、これに妻特製の具たくさんポトフ(または絶品すじ肉と大根の煮込み)、お手製ポテトサラダ、そして赤ワインとフランスパンがあれば最高のクリスマスですね。ものすごくシンプルですがこれが我が家の定番クリスマス料理です。とっても美味しいのですよ~(*^▽^*) ちなみに、今年の我が家のクリスマス会は、妻の仕事の都合や私の24日(日)の「主の降誕夜半のミサ」で聖歌隊の活動など考慮して、23日(土)の夜を予定しています!
◯写真は、3年前の我が家のクリスマス会のローストチキンです!妻と 2人では大き過ぎ!( ̄▽ ̄;) …………ですが、鶏肉好きの私にはたまりません!
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【ピューリタン(清教徒)】
ピューリタン(英語: Puritan)とは、イングランド国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタント(カルヴァン派)の大きなグループのことです。市民革命の担い手となりました。日本語では清教徒(せいきょうと)と訳されています。

◯2023クリスマス・シリーズ(特集)の過去の記事は、次のアドレスをクリックして読んでください。
1.2023クリスマス・シリーズ:その1「クリスマス・マーケット」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-11-16
2.2023クリスマス・シリーズ・その2「アドベント・キャンドル」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-02-1
3.2023クリスマス・シリーズ・その3「クリスマス・ツリー」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-03
4.2023クリスマス・シリーズ・その4「クリスマス・リース」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-04
5.2023クリスマス・シリーズ・その5「クリスマス・ケーキ」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-05
6.2023クリスマス・シリーズ・その6「クリスマス・デコレーションの緑色と赤色」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-12-09
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