今日の日記その二(中秋の名月) [日記]

今夜は、「中秋の名月」です。写真は、自宅2階にある自室の窓から撮影しました。少し雲がかかっていますが、とってもキレイです!旧暦(太陰太陽暦)では、7月、8月及び9月が秋にあたり、それぞれ初秋・中秋・晩秋と呼ばれていました。「中秋の名月」とは、旧暦8月15日夜の月のことで「十五夜」ともいいます。昔からこの日の月は、一年のうちで最も美しい月とされてきました。現在、伝統的な年中行事の多くは新暦(太陽暦)か月遅れで行われていますが、月見は旧暦の日付に行われる数少ない行事となっています。
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私の子どものころは、どこの家庭も縁側にススキの穂を生けて、団子やお菓子をお供えしていました。町の子どもたちは各家を回って、誰もいない縁側にお供えしてある団子、お餅やお菓子を勝手に取ってもらっていました。これは風習であって、決して盗んでいるわけではありません(⌒-⌒; ) お月様が食べたということになっているのです。ですから、この日は朝から楽しみで、夜になるのが待ち遠しかったのを覚えています。懐かしい思い出ですね。
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今日の日記2022.9.10(戻りカツオ!) [日記]

今夜の夕飯のメインディッシュは、戻り鰹節です!これは美味い!カツオはタンパク質が多く、栄養価の高い魚でもあります!
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9月頃から南下し始めるものは「戻り鰹」と呼ばれ、このころに獲れるカツオは、脂がたっぷりとのっているため「脂カツオ」とか「トロ鰹」とも呼ばれています。4月〜5月ごろに獲れる「初鰹」に比べて、もっちりとした食感が特徴ですね。カツオの旬は、4月~5月に第1回目のピークを迎える「初鰹」のシーズンと、第2回目の8月中旬から9月下旬あたりの「戻り鰹」のシーズンの年2回あります。
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「落穂拾い(おちぼひろい)」のお話し [聖書]

「落穂拾い」とは、畑での麦などの穀物の収穫後に、畑に散らばっている穂を拾い集めることをいいます。旧約聖書の時代、寡婦(未亡人)などの貧困者を救済する方法の一つとして、落穂拾いができるように聖書に規定していました。旧約聖書には次のとおりの記載があります。
◯旧約聖書:レビ記・第19章・第9節~10節
「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。ぶどうも摘み尽くしてはならない。ぶどう畑の落ちた実を拾い集めてはならない。これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。わたしはあなたたちの神、主である。」
同第23章・第22節
「畑から穀物を刈り取るときは、その畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。貧しい者や寄留者のために残しておきなさい。わたしはあなたたちの神、主である。」
以上『新共同訳聖書』から
◯旧約聖書:申命記・第24章・第19節
「畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。こうしてあなたの手の業すべてについて、あなたの神、主はあなたを祝福される。」
『新共同訳聖書』から

旧約聖書には紀元前のことが書かれていますが、以上の記載された内容は、近代になっても農村社会では貧困者の権利として残っていた慣習でした。他にも旧約聖書の『ルツ記』には、未亡人となったルツが、義母のナオミを養うために、裕福な遠縁の親戚ボアズの畑で落穂拾いをすることが記載されています。ボアズは姑に尽くすルツに好意を持ち、やがてルツと結婚します。ボアズとルツの夫婦にオベドが生まれ、そのオベドの子がエッサイで、エッサイの子が偉大なダビデ王となります。

次の絵は、フランスの画家ジャン=フランソワ・ミレー作の『落穂拾い』です。この絵は、農村の貧しい人々の姿を描いただけでなく、前述した旧約聖書の『ルツ記』に基づいた作品でもあります。1849年6月にパリの政治的混乱やコレラを避けて、当時芸術家たちの集まっていたバルビゾン村に疎開したミレーが描いた農民画の一つで、『種まく人』や『晩鐘』と共に、ミレーやバルビゾン派絵画の代表作と位置付けられています。フランス・パリ市にあるオルセー美術館が所蔵しています。
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「落穂拾い」は、一種の慣用句として使われており、地面にこぼれ落ちた稲穂を後から拾い上げる様子から、「物事の本筋からこぼれ落ちてしまった重要性の低い些細な事柄を、後から拾い上げて処理する」と言う消極的な意味と、「落ちこぼれてしまった事柄に、立場が違えば重要なものもあるので見直して対応する」という積極的な意味があります。使用例としては、「忙しくてやり残した事務作業を落ち穂拾いする。」、「授業で取り上げるほどでもなかった説明について、最後に落ち穂拾いしておく。」や「業界上位の他社が引き受けなかった商談を、自社においては引き受ける動機があったため、落ち穂拾いする。」などです。
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