『ミサ式次第【会衆用】簡易版』のご紹介 [キリスト教関係事項・用語等]

2022年11月27日(日)の待降節第一主日からミサの式次第が変わります。ミサ中の会衆(信徒)の応唱の言葉など今までと違ったものとなります。例えば、ミサの司式の中で、司祭(神父様)が「主は皆さんと共に」と言った後、会衆(信徒)が「また司祭と共に」と言っていましたが、これを会衆(信徒)は「またあなたとともに」に変わることになります。他にも変更点はたくさんあるようですので、混乱しないように徐々に新しいミサの司式に慣れないといけないですね。
ご紹介する全20頁の冊子は、新しいミサ式次第が記載された会衆(信徒)用に特化した簡易版です。北海道札幌市にあるカトリック教会専門図書などを出版する光明社の発行です。これを見ると改正されたところが一目瞭然ですね。四ツ谷にあるドン・ボスコなどのカトリック教会専門図書・聖品を扱うお店でお買い求めください。
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書名:『ミサ式次第【会衆用】簡易版』
初版:2022年6月1日(すでに第二刷となっています)
発行:光明社(北海道札幌市)
印刷:天使印刷所(北海道札幌市)
定価:110円(税込)
頁数:20頁
判型:B6判
参考までに、このブログの2021年10月24日に掲載した「ミサの式次第と第一~第四奉献文などが変更されます!」をお読みください。アドレスは次のとおりです。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-10-24-1
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教会日記2022.9.7(カトリック成城・聖タデオ教会「ロザリオの祈り」水曜日) [教会日記]

今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会で6時20分から「ロザリオの祈り」を一環お祈りしました。まだコロナ渦にあるということで、水曜日と土曜日の平日のミサは中止となっていましたが、水曜日だけは来週の14日から平日のミサが復活します!でも、土曜日はまだお休みです。今日も清々しい朝を迎えています。

「ロザリオの祈り」を終えて、祈願しました。
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と主を讃えて、
続いて
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
とお祈りしました。
続いて、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」と祈り、
そして、同僚の病と同じ病の私が親しくしているご婦人のお二人が癒されるようお祈りしました。
終わりに、『大天使聖ミカエルへの祈り』をお祈りしました。
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
とお祈りしました。
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旧約聖書:詩編・第51編・第1~第19節 [聖書]

<指揮者によって。賛歌。ダビデの詩
「ダビデがバト・シェバと通じたので預言者ナタンがダビデのもとに来たとき>
「神よ、私を憐れんでください
あなたの憐みによって。
深い御憐れみによって
私の背きの罪を拭ってください。
過ちをことごとく洗い去り
私を罪から清めてください。
私は自分の背きを知っています。
罪は絶えず私の前にあります。
あなたに、ただあなたに私は罪を犯しました。
あなたの前に悪事を行いました。
あなたの言われることは正しく
あなたの裁きに誤りはありません。
私は過ちの内に生まれ
母は罪の内に私を身ごもりました。
あなたは心の奥底に真実を望み
隠された所で知恵を授けてくださいます。
ヒソプで私の罪を取り払ってください
私は清くなるでしょう。
私を洗ってください
私は雪よりも白くなるでしょう。
あなたが喜びと祝いの声を聞かせ
砕かれたこの骨を喜び躍らせてくださいますように。
御顔(みかお)を私の罪から隠し
あらゆる過ちから拭ってください。
神よ、私のために清い心を造り
私の内に新しく確かな霊を授けてください。
あなたの前から私を退けず
聖なる霊を私から取り去らないでください。
救いの喜びを私に返し
導きの霊で私を支えてください。
私背きの罪のある者にあなたの道を教えます。
罪人はあなたのもとに帰ります。
神よ、わが救いの神よ
流血の罪から私を救い出してください。
この舌はあなたの義を喜び歌います。
わが主よ、私の唇を開いてください。
この口はあなたの誉を告げ知らせます。
あなたはいけにえを好まれません。
焼き尽くすいけにえを献げても
あなたは喜ばれません。
し神の求めるいけにえは砕かれた霊。
神よ、砕かれ悔いる心をあなたは侮られません。」
『聖書協会共同訳聖書』から

この詩編第51編は、ダビデ王が自分の犯した罪を痛悔して祈る祈りですが、私たち信徒にとっては、神の目に罪を犯してしまった時、自分の犯した過ちや罪を悔やみ、神に赦しを願うときの祈りです。ダビデ王が、部下であるウリヤの妻であったパテ・シェバと姦通した後、夫であるウリヤを計略して戦地で死なせ、人の妻を奪って自分の妻としたことを預言者ナタンに叱責された際に詠った「痛悔の聖詠(詩編)」と伝えられるものです。その経緯は、次のとおり旧約聖書の『サムエル記下』に書かれています。
これは信じられないことですね~、あの偉大なるダビデ王、それもイエス・キリストの父親である聖ヨセフの先祖となるダビデ王が、人妻であるパテ・シェバを王宮に呼び出して強姦し、こともあろうか、夫であるウリヤを計略を持って戦地で戦死に見せかけて謀殺し、そして、これも無理やり略奪結婚をしてしまうという暴挙をやってしまうのですからΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン 普通なら即時に地獄行でしょうね。しかし、神に赦しを乞い、赦していただいたのでした( ̄▽ ̄;)

こんなことを書いては神様に叱られるのではないかと思いますが、『旧約聖書』はある意味、「犯罪の百科全書」のような内容が満載なのです。一般的な殺人から親族殺人、惨殺、猟奇殺人や火あぶり、強姦、姦通、暴行、傷害、窃盗、略奪、強奪、誘拐、詐欺、恐喝、横領、侮辱、偽証、名誉毀損、誹り、妬み、恨み、憎悪、悪意、それに戦争などなど、ありとあらゆる悪と罪のオンパレード状態となっています( ̄▽ ̄;) しかし、このような『旧約聖書』ですが、これには意味があります。それは、こんなにも人間は罪を犯しやすい生き物であるということ、そして、その罪がどのようなものであっても悔い改めて神に赦しを乞い、神に立ち帰えれば必ずや神は赦してくださるということを私たちに教えているのですね。
 
ジャン・レオン・ジェローム作の『パテシバ(パト・シェバ)』です。ジェローム(フランス:1824年〜1904年)は、画家&彫刻家で、歴史や東方(オリエント地域)の描写を得意としました。ダビデ王は、王宮のベランダ(絵の左上)から身を乗り出し、清めのために水浴する裸のパト・シェバを見ています。このような場面に遭遇した時は、視線を外すのが紳士ですぞ!ダビデ王はエッチですね(⌒-⌒; )
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パト・シェバを描いた絵は、レンブラント作の『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』の方が有名ですね。レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(オランダ:1606年〜1669年)は、ネーデルラント連邦共和国(現在オランダ)の画家です。この絵は、歴史的に乳癌(にゅうがん)患者を描いた最初の絵だと言われています。モデルの裸婦を忠実に描いているため、左側の乳房に窪みと左脇に膨らみがあることから癌だとわかるそうです。詳しいことは次のアドレスをクリックしてご覧ください。まぁ、レンブラントは意図せずに描いたのでしょうね。
https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/culture/2019/03/post-11846.php?page=1
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長くなりますが、物語になっていますのでお読みください。
◯旧約聖書:サムエル記下第11章・第2節~第12章・第15節
<ウリヤの妻パト・シェバ>
「ある夕暮れ時、ダビデは寝床から起き上がり、王宮の屋上を散歩していたところ、屋上から一人の女が水を浴びているのを見た。女は大層美しかった。ダビデは人をやってその女のことを調べさせると、「あれはエリアムの娘バト・シェバで、ヘト人ウリヤの妻です」との知らせを受けた。ダビデは使いの者をやって彼女を召し出し、彼女がダビデのもとに来ると、床を共にした。彼女は汚れから身を清めたばかりであった。そして彼女は自分の家に帰って行った。やがて女は身ごもり、人をやってダビデに告げた。「私は子を宿しました」
ダビデはヨアブに人をやり、「ヘト人ウリヤを私のもとに送り返すように」と命じたので、ヨアブはウリヤをダビデのもとに送り返した。ウリヤが来ると、ダビデはヨアブの安否、兵士の安否を問い、また戦況について尋ねた。そしてダビデは言った。「家に帰って、足の汚れを落とすがよい。」
ウリヤが王宮を退出すると、王の贈り物が後に続いた。しかし、ウリヤは王宮の入り口で主君の家臣と同じように眠り、自分の家には帰らなかった。ウリヤが自分の家に帰らなかったと知らされたダビデは、ウリヤに言った。「あなたは遠征から帰って来たばかりではないか。なぜ自分の家に帰らないのか。」ウリヤはダビデに言った。「神の箱も、イスラエルもユダも仮小屋に宿り、私の主人ヨアブも主君の家臣たちも野営をしておりますのに、私だけが家に帰って食べて飲み、妻と寝ることなどできましょうか。あなたは確かに生きておられます。私には、決してそのようなことはできません。」 ダビデはウリヤに言った。「今日もここにとどまるがよい。明日、あなたを送り出すとしよう。」ウリヤはその日と次の日、エルサレムにとどまった。ダビデはウリヤを呼び出し、食事を共にして彼を酔わせたが、夕方になるとウリヤは退出し、主君の家臣たちと共に眠り、自分の家に帰ろうとしなかった。

翌朝、ダビデはヨアブに宛てて書簡をしたため、ウリヤに託して送った。書簡にはこう書いてあった。「ウリヤを戦いが熾烈な最前線に出し、彼を残したまま退却して、討ち死にさせよ。」と書かれていた。町を見張っていたヨアブは、武勇に優れた者がいると判断した辺りにウリヤを配置した。 町の者たちは出撃してヨアブの軍と戦い、兵からもダビデの家来からも倒れると者が出て、ヘト人ウリヤも死んだ。
ヨアブは人をやって、この戦いの一部始終をダビデに知らせた。ヨアブは使者に命じた。「戦いの一部始終を王に報告し終えたとき、もし王が憤って、『なぜそんなに町に接近して戦ったのか。城壁の上から射かけてくると分かっていたはずだ。昔、エルベシェトの子アビメレクを討ち取ったのは誰だったか。あの男がテベツで死んだのは、女が城壁の上から臼を投げつけたからではないか。なぜ、そんなに城壁に接近したのだ』と言われたなら、『あなたの僕、ヘト人ウリヤも死にました』と言うがよい。」
使者は出発し、ダビデのもとに来て、ヨアブの伝言をすべて伝えた。使者はダビデに言った。「相手は我々よりも優勢で、野戦を挑んで来ました。我々が城門の入り口まで彼らを押し返すと、射手が城壁の上から僕らに矢を射かけ、王の家臣からも死ぬ者が出、王の僕ヘト人ウリヤも死にました。」ダビデは使者に言った。「ヨアブにこう伝えよ。『このことで、心配するには及ばない。いずれにせよ、剣は人を餌食にするものだ。雄々しく戦い、町を攻め落とせ。』そう言って、彼を励ますように。」
ウリヤの妻は夫ウリヤが死んだと聞くと、夫のために嘆き悲しんだ。喪が明けると、ダビデは人をやって彼女を王宮に引き取り、自分の妻にした。彼女はやがて男の子を産んだが、ダビデのしたことは主の目に悪とされた。

<ナタンの叱責>
主はナタンをダビデのもとに遣わされた。ナタンはダビデのところに来て言った。
「二人の男がある町にいた。
一人は富み、一人は貧しかった。
富める男は非常に多くの羊や牛を持っていた。
貧しい男は自分で買い求めた一匹の雌の小羊のほかは
何一つ持っていなかった。
彼はその小羊を養い
小羊は彼のもとで、彼の息子たちと共に成長し
彼の乏しいパンを一緒に食べ、彼の杯から飲み
彼の懐で眠り
彼にとってはさながら娘のようであった。
ある日、あるとき、富める男のとかろに
一人の旅人がやってきた。
富める男は
自分のところに来た旅人をもてなすのに
自分の羊か牛をとって料理するのを惜しみ
貧しい男の小羊を取り上げて
自分のところ来たその人のために振る舞った。」

ダビデはその男のことで怒りを燃やし、ナタンに言った。「主は生きておられる。そんなようなことをした男は死ななければならない。物惜しみをし、そんなことをした報いとして、小羊を四倍にして償わなければならない。」ナタンはダビデに言った。「それはあなたです。イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたに油を注ぎ、イスラエルの王としたのは私である。私はあなたをサウルの手から救い出し、あなたの主人の家をあなたに与え、主人の妻たちをあなたの懐に与え、イスラエルとユダの家をあなたに与えた。もし不足ならば、私はいくらでもあなたに与えたであろう。なぜ主の言葉を侮り、私の意に背くことをしたのか。あなたはあのヘト人ウリヤを剣にかけ、その妻を奪って自分のものとし、アンモン人の剣で彼を殺した。それゆえ、剣はあなたの家からとこしえに離れることはない。あなたが私を侮り、ヘト人ウリヤの妻を奪って自分の妻としたからである。』主はこう言われると、『見よ、私はあなたの家の者の中から、あなたに対して災いを起こす。あなたの目の前で、あなたの妻たちを取り上げ、あなたの隣人に与える。彼は白日の下で、あなたの妻たちと寝るであろう。あなたはひそかにこれを行ったが、私はイスラエルのすべての人々の前で、白日の下にこれを行う。』」
ダビデはナタンに言った。「私は主に罪を犯しました。」ナタンはダビデに言った。「主もまたあなたの罪を取り除かれる。あなたは死なない。しかし、あなたがこの行いによって大いに主を侮ったために、生まれて来るあなたの子は必ず死ぬであろう。」ナタンは自分の家に帰って行った。」
『聖書協会共同訳聖書』から
注)ナタンは、主(神)から預言者として召命され、ダビデ王に使えるこの時代に生きた人です。「預言者」とは、主(神)から降る言葉を預かって人々に伝え、人々を過ちから悔い改めさせて正しい道に導く人のことです。ちなみに「予言者」の方は、将来を予知する人のことです。
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