教会日記2022.9.29(カトリック成城・聖タデオ教会「平日のミサ」木曜日) [教会日記]

今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会での7時からの「平日のミサ」に与りました。今日は曇り空ですが、雨は降らないようですね。暑くなく清々しい朝を迎えています。

ミサでは、「大天使聖ミカエル・大天使聖ガブリエル・大天使聖ラファエル」の祝日をお祈りしました。
そして、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と主を讃え、
続いて
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
とお祈りしました。
続いて、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」と祈り、
そして、同僚の病と同じ病の私が親しくしているご婦人のお二人が癒されるようお祈りしました。
終わりに、『大天使聖ミカエルへの祈り』をお祈りしました。
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
とお祈りしました。
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「大天使聖ミカエル・大天使聖ガブリエル・大天使聖ラファエル」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日9月29日は、大天使聖ミカエル・大天使聖ガブリエル・大天使聖ラファエルの祝日です。
3大天使と言われますが、この3天使に大天使ウリエルを加えて4大天使(ウリエルには異論もある)となります。この4天使に3天使(いろいろな説があり、特定不可能)を加えて7大天使ともいわれます。

◯大天使聖ミカエル
「神と似た者」という意味で、旧約聖書の『ダニエル書』・第10章・第13節に、イスラエルを助ける天使として描かれ、新約聖書の『ヨハネの黙示録』・第12章・第7節で、竜(悪魔・サタン)に対して戦いを挑み、サタン軍団を天界から地上界に叩き落としたと記載されています。天使軍団の総帥でもあります。修道会であるイエスズ会の聖フランシスコ・ザビエルによって、日本にキリスト教が伝えられたのは1549年ですが、キリスト教宣教の許可が出たのは同年の9月29日であったことから、聖ザビエルは大天使聖ミカエルを日本の守護者と定めています。絵を描く際のアトリビュートは、悪との戦いに使う剣、槍と甲冑です。
◯大天使聖ガブリエル
「神の力」という意味で、旧約聖書の『ダニエル書』では神のメッセージを預言者に伝えています。新約聖書の中では特別な役割をもち、ザカリアに洗者ヨハネの誕生を、聖母マリアに救い主イエスの誕生(受胎告知)を伝えていますね。通信・報道の保護者となっています。絵を描く際のアトリビュートは、ユリの花です。
◯大天使聖ラファエル
「神はいやされた」という意味で、神のみ前にいる7位の天使(7大天使)の1位であるという説もあります。旧約聖書の『トビト記』では、人びとの祈りを聞き入れて神にとりなし、同じく旧約聖書の『エノク書』では、堕落した天使たちに汚された地を清らかにする天使として描かれています。旅人、薬関係の仕事に携わる人、パイロットの保護者となっています。絵を描く際のアトリビュートは、旅に使う巡礼杖、布袋、旅装などです。

この絵は、ボッティチェリ作の「三人の大天使とトビア」です。1470年頃 テンペラ・板 135 x 154 cm、 イタリア・フィレンツェにあるウフィツィ美術館の所蔵です。
トビト記.jpg
この絵は、ただ天使を描いているのではありません。この絵から分かることを説明いたしましょう。
①まず、「天使と手をつないでいる青年が魚をもっている。」という、これだけで分かることは、旧約聖書の『トビト記』に関係しているとわかります。
②『トビト記』ということは、この青年はトビアスという名前であることがわかります。
③したがって、手をつないでいる天使は、大天使聖ラファエルであるということがわかります。
ここまでが、旧約聖書の『トビト記』を読むとわかるお話しとなるのですが、天使があと左右に2人いますが…………。
④まず、左側の甲冑(かちゅう・鎧)を着けて剣を持っていることに象徴される天使といえば、大天使聖ミカエルであることがわかります。天使軍団の総帥でもあり、天使軍団を率いてサタン(竜・悪魔)軍団と戦い、天界から地上に投げ落としたことが、新約聖書の『ヨハネの黙示録』に書かれていますね。大天使聖ミカエルを画いた絵は、常に甲冑を着て剣を持っています。
⑤では、右側のユリの花をもっていることに象徴される天使といえば、大天使聖ガブリエルです。神様から聖母マリア様のところに遣わされて受胎(じゅたい)を告知した天使ですね。新約聖書の『ルカによる福音書』に書かれています。大天使聖ガブリエルを描いた絵は受胎を告知しているところを画いた絵が多いのですが、その手には多くの場合、ゆりの花が画かれています。
…………という5点のことが分かります。

キリスト教の信徒であるかないかに関わらず、普段から聖書を読んで親しんでいると、西洋絵画で数多い宗教分野の絵、特にキリスト教関係の絵画は、そのほとんどは聖書から題材を採っていますのでよく理解できるのです。美術館で、絵の下にある説明書きやパンフレットを読まなくても、絵を見ただけで描かれているテーマや内容を理解できます。聖書を読むと知識を得て教養が身につき、視野が広がります!

【アトリビュート】
西洋絵画、特に宗教画(キリスト教絵画)には、「アトリビュート(=持物:じぶつ)」というものがあります。これは、絵を描く時の“約束事”として、特定の人物(聖人など)に密接に結びつけられたもの、例えば花、動物、小物、道具や背景などが画かれるのです。描く天使や人物のトレードマークですね。
例えば、聖母マリア様ですと、必ず画かれているのが純潔の象徴である「百合の花」ですね。「受胎告知」の絵で、大天使ガブリエルが百合の花を持っています。そして、天の真実を意味する「青色(濃紺色)のマント」です。「祈りの聖母」と「悲しみの聖母」の絵もそうですね。他にも、「12の星の冠」や足の下に「三日月」と「蛇」が画かれています。聖母マリア様の絵を見るときはよく観察しましょうね。
他にも、聖母マリアの夫である聖ヨセフは、大工であったことから大工道具がアトリビュートになっていますし、聖アガタは、乳房を切り取られたことから、乳房がアトリビュートになっています。旧約聖書の『トビト記』に出てくるトビアスを描いた絵は、必ず魚が画かれています。「トビト記」を読めばわかります。)
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