「ノヴェナ」のお話し [祈り]

今夜は、カトリック麹町・聖イグナチオ教会での18時からの「年間第16金曜日のミサ」に与りましたが、ミサの開式の前に、『聖イグナチオ・ロヨラの取次を願う9日間の祈り』がありました。この「9日間の祈り」のことを「ノヴェナ」といいます。以前、このブログに掲載した記事を再度掲載いたします?
「ノヴェナ(ラテン語: Novem)」又は「ノヴェナの祈り」とは、17世紀にキリスト教で始まった信心業で、神が恵みを与えてくれるように願う祈りのこと又は聖母マリア様や聖人など、特定の崇敬対象に対して、神様への執り成しをしてくれるよう願う祈りのことで、9日間に渡って連続して祈る信心業のことをいいます。個人で行うノヴェナや集団で行うノヴェナがあります。

「ノヴェナ:Novem」は、ラテン語の「9つの」を意味する形容詞に由来しており、日本ではその訳として、「9日間の祈り」や「9日祈祷」などと訳されています、つまりは連続して9日間祈ることを意味しています。ノヴェナはそのほとんどがキリスト教カトリック教会、聖公会、東方正教会、プロテスタント教会のルター派教会によって行われています。

ノヴェナのお祈りは、祈祷書によるものやロザリオの連祷によるもの(ロザリオのノヴェナ)又は一日を通して短い祈りを唱えるものなどがあります。ノヴェナのお祈りは、慣例として小さな祈祷書などに印刷され、三位一体の神のうちの一つの位格への救いを求める祈り、聖母マリア様、天使や諸聖人への執り成しを求める各種の祈りがあります。

カトリック教会におけるノヴェナは、次の4つのカテゴリがあり、そのどれかに属します。
1 喪中又は葬儀の前
2 教会の祝日の前または晩の典礼の終わり(教会で行うことが必要となる場合が多い)
3 個人または集団による請願や罪の償い
4 免償(ゆるしの秘跡を受けており、教会で行うことが必要となる場合が多い)
標準の典礼規範によると、ノヴェナは家庭、教会、または厳粛な祈りを唱えられる場所ならどこでも実施できますが、いくつかの免償がつくノヴェナは、教会において実施することが必要となります。時々、特別なロウソクと香がノヴェナを実施する9日間に渡って共す場合があるそうです。「典礼憲章(Sacrosanctum Concilium)」の一般原則の最初の章は、一般のノヴェナについて、ガイドラインとして良く挙げられます。

ノヴェナを行うことは、イエス様が昇天された日と聖霊降臨の日の間は9日間であると考えられており、そしてこの間、弟子たちは祈りをし続けていたそうです。それは新約聖書:使徒言行録・第1章・第12節に「心を合わせて、ひたすら祈をしていた。」と記載されていることによります。

◯ノヴェナの例:「聖霊降臨(せいれいこうりん)のノヴェナ」(お祈りの言葉は、短くして簡素化しています。)
「聖霊降臨の主日」を迎えるにあたり、聖霊を待ち望み、9日間の祈り「ノヴェナ」をささげましょう。聖霊降臨のノヴェナを、使徒の女王マリアとともに、私たち一人ひとりの内に聖霊が降り、愛で満たされるよう祈りましょう。
第1日目
「すべての人の父である神よ。
あなたは聖霊降臨の神秘によって、
諸国の民を一つの聖なる教会に集めてくださいます。
聖霊を世界にあまねく注いでください。
教会の誕生にあたって行われた宣教の働きが、
今も信じる民を通して続けられ、
豊かな実りをもたらしますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第2日目
「聖なる父よ、
あなたは、御子キリストの昇天の後、
約束された聖霊を送って、
永遠のいのちの門を開いてくださいました。
この偉大な神秘にあずかるわたしたちが、
信仰を深め、心をこめて、あなたに仕えることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第3日目
「すべての人の父である神よ、
聖霊を世界にあまねく注いでください。
教会の誕生に当たって行われた宣教の働きが、
今も信じる民をとおして続けられ、
豊かな実りをもたらしますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第4日目
「全能の父よ、
復活節を通して、
御子イエスの受難と栄光の神秘を祝ったわたしたちが、
日々の生活の中で、その喜びに生きることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第5日目
「聖なる父よ、
聖霊をわたしたちの上に注いでください。
日々の生活の中で、いつもみ旨を行うことができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第6日目
「いつくしみ深い主よ、
あなたの霊を送ってください。
わたしたちが、そのふさわしい住まいとなり、
平和と喜びに満たされますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第7日目
「万物の造り主である神よ、
わたしたちを聖霊のたまもので満たしてください。
いつも、みこころにかなうことことを求め、
み旨を行う者となることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第8日目
「いつくしみ深い父よ、
あなたの教会をかえりみてください。
聖霊によって集められたわたしたちが、
心と思いを一つにして、あなたに仕えることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」

第9日目
「永遠の父よ、
あなたは約束された聖霊を送り、
御子イエスの過越の神秘を全うされました。
異なったことばを話す世界の人々が、
聖霊のたまものによって、すべての相違を乗り越え、
一つの信仰に結ばれることができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。」
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教会日記その二2023.7.28(カトリック麹町・聖イグナチオ教会「年間第16金曜日のミサ」金曜日) [教会日記]

今夜は、仕事が終わってから四ツ谷の整体院に行く前に、カトリック麹町・聖イグナチオ教会で18時からの「年間第16金曜日のミサ」に与りました。聖イグナチオ教会でのミサは、今年に入って1月28日(土)、2月3日(金)・25日(土)、3月3日(金)、4月22日(土)、5月20日(土)、6月23日(金)、今日7月28日(金)と、特に計画したわけではなく、別に拘っているわけでもないですが、なぜか毎月1回(2月は2回)訪れてミサに与っています。

今週は、猛暑日(35度以上)が連日続き、厳しい暑さとなっています(⌒-⌒; ) 今日の予報では最高気温は36度となっていましたが、体感気温というか実際には38度~40度はあったように思われましたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン 今朝の「教会日記」にも書きましたが、とにかく熱中症対策ですね!①なるべく日中は外出しない。②クーラーが入った涼しい部屋で過ごす。③こまめな水分補給をする。④十分な睡眠を取ること。⑤食事をきちん取ることです。以上5点ですね!

ミサが始まる前に、聖イグナチオ教会の夕刻18時のアンジェラスの鐘が鳴り響く中、祭壇奉仕の方の先唱にしたがい、いつものように会衆全員で『お告げの祈り』………と思ったら、『聖イグナチオの取次ぎを願う9日間の祈り』でした。そういえば、7月31日は「聖イグナチオ・ロヨラ」の記念日で、7月22日から30日までは『聖イグナチオの取次ぎを願う9日間の祈り』をお祈りするのでした………ということでお祈りしました。
◯『聖イグナチオの取次ぎを願う9日間の祈り』
先唱:父である神よ   
会衆:聖イグナチオを、御子イエスとの交わりにお招きになりました。
主イエスの愛に燃えたイグナチオは、
あなたの大いなる栄光を求める熱意を多くの人に与え、
あまねく世界の人々に、あなたに仕える道を示しました。
私たちも聖イグナチオの模範に従って、すべてのことにおいて、
愛して仕えるものになりますように。
また、彼の取次ぎによって、
次の恵みもお与え下さいますように。
 
(ここで各自、黙して求めたい願いを入れる)
『主の祈り』、『アヴェ・マリアの祈り』と『栄唱』を唱える
 
先唱:聖イグナチオ、私たちのために祈ってください。
会衆:私たちがキリストの約束にかなうものとなりますように。
先唱:祈りましょう。すべての人の救いを望まれる神よ、
会衆:あなたは偉大な栄光を現すために、
ロヨラの聖イグナチオをお選びに
なりました。聖人の助けと模範に励まされて、
私たちも悪と戦い、
ともに勝利の冠を受けることができますように。
主イエス・キリストのみ名によって。
アーメン」

ミサでは、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
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教会日記2023.7.28(カトリック成城・聖タデオ教会「年間第16金曜日のミサ」金曜日) [教会日記]

今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会での早朝7時からの「年間第16金曜日のミサ」に与りました。今週は、猛暑日(35度以上)が連日続き厳しい暑さとなっています(⌒-⌒; ) 毎度のことですが、とにかく熱中症対策です。①なるべく日中は外出しない。②クーラーが入った涼しい部屋で過ごす。③こまめな水分補給をする。④十分な睡眠をとる。⑤食事をきちんとることですね。
今日も清々しい朝を迎えています!

ミサでは、先唱奉仕を担当しました。
そして、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
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キリスト教関係史跡訪問記のご紹介 [キリスト教関係事項・用語等]

今日は、このブログに掲載したキリスト教関係史跡の訪問記をご紹介いたします。コロナ渦にあった2021年~2022年に、東京都及び神奈川県にあるキリスト教に関係する史跡を訪ねました。訪問した史跡の半分は切支丹(キリシタン)に関連するものです。このブログをお読みの皆さんも一度は訪ねていただき、当時の信徒の皆さんのご苦難や信仰の想いを偲ばれてはいかがでしょうか。
この夏休み・お盆休みに訪れるのもいいのですが、今は猛暑日続きで熱中症が懸念されますから、涼しくなる秋にお訪ねいただくのがよろしいかと思います(*^▽^*)

◯「都旧跡 元和キリシタン遺跡(殉教地)」
このブログの2021年8月28日に掲載した「都旧跡 元和キリシタン遺跡(殉教地)訪問のお話し」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-08-28-1

◯「江戸の殉教者顕彰碑(元和大殉教記念碑)」
このブログの2021年8月28日に掲載した「教会日記2021.8.28(カトリック高輪教会)祈り 土曜日」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-08-28-3

◯「都旧跡 切支丹屋敷跡」
このブログの2021年9月10日に掲載した「都旧跡 切支丹屋敷跡訪問のお話し」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-09-10-2

◯「目黒の切支丹灯籠」
このブログの2021年11月12日に掲載した「目黒の切支丹灯籠訪問のお話し」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-11-12-2

◯「浅草・鳥越きりしたん殉教記念碑(殉教地)」
このブログの2022年7月2日に掲載した「浅草・鳥越きりしたん殉教記念碑(殉教地)訪問のお話し」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2022-07-02-1

◯「横浜天主堂跡」
このブログの2021年10月10日に掲載した「横浜天主堂跡訪問のお話し」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-10-10-1

◯「外国人宣教師宿舎跡」
このブログの2021年10月30日に掲載した「外国人宣教師宿舎跡訪問のお話し」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2021-10-30-1

◯「新島襄先生生誕之地の記念碑」
このブログの2022年7月7日に掲載した「新島襄先生生誕之地の記念碑訪問」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2022-07-07-4

◯「指紋研究家ヘンリー・フォールズの住居跡」
このブログの2022年8月15日に掲載した「指紋研究家ヘンリー・フォールズの住居跡訪問」をご覧ください。次のアドレスをクリックしてください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2022-08-15-3
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