「目黒の切支丹灯籠訪問」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]
今日は、胃検診で病院に行くため、仕事はお休みをいただきました。終わってから東京都目黒区下目黒にある天台宗の「大聖院」とお寺に隣接している「大鳥神社」、そして、少し離れたところにある黄檗宗(おうばくしゅう)の「海福寺」を訪問し、「切支丹灯籠」を見てきました。大聖院は、JR目黒駅から行人坂を下り、目黒川を渡って山手通りに出るとあります。日暮れ前の明るいうちに来れてよかったです。
大聖院の本堂は写真上のように近代的な建築ですが、お寺の創建は弘治3年(1557年)と古く、隣接する大鳥神社の別当を務めていました。このお寺の境内に切支丹灯籠がきれいな形で保存されています。非常に良い保存状態だと思います。写真中の切支丹灯籠を見ますと、下ら柱が上に延び、途中で左右に膨らみがあって、また上に少し伸びているのが分かります。この形は、十字架を模して変形させたものだと云われています。また、地面に直接埋め込んで建てるのが特徴です。
◯大聖院の正面と切支丹灯籠です。
◯大鳥神社の正面と切支丹灯籠です。
◯海福寺の正面と切支丹灯籠です。
江戸時代はキリスト教は禁教で、見つかった処刑されますから、そのままの十字架を作ったら命がいくつあっても足りませんね( ̄▽ ̄;) ですからこのような形を考えだし、日本によくある普通の灯籠に似せて作ったことが分かります。横には目黒区が立てた説明書き(写真下)もあります。実は、この切支丹灯籠は、「織部灯籠(おりべ とうろう)」とも言われており、戦国武将で茶人でもあった古田織部(ふるた おりべ:1544~1615)が創案した灯籠の形であるといわれています。
彫像は、写真では少々見えにくいのですが、普通に見ると仏像に見えます。しかし、ある人物がガウンをまとっている姿なのだそうです。下から足が出ていますが、これは「外ワニ足」といって靴を履いているように見えますね。すなわち、この像はイエス・キリストです。キリスト教は禁教の時代ですので、キリシタン以外誰にも分らないようにと考えたのでしょう。これだったら仏像にも見えますから、この灯籠に向かってお祈りしていても、まず疑われることはなかったでしょうね。
次に掲載するのは、この「切支丹灯篭」が保存されている東京都23区内にある寺社の一覧です。インターネットで調べただけですから、真贋の程はわかりません。
①大聖院の「切支丹灯籠3基」
住所:目黒区下目黒3-1-3
②大鳥神社の「切支丹灯篭」
住所:目黒区下目黒3-1-2
③海福寺の「切支丹灯籠」
住所:目黒区下目黒下目黒3-20-9
④高山稲荷神社「品川西口の切支丹灯籠」
住所:港区高輪4
⑤本覚院東叡山寛永寺の「切支丹灯籠」
住所:台東区上野公園
⑥深光寺の「キリシタン燈籠」
住所:文京区小日向四丁目-9-5
⑦太宗寺の切支丹灯籠
住所:新宿区新宿2-9-2
⑧秋葉大神の「切支丹灯籠」
住所:新宿区矢来町3-1
⑨蓮華寺の「切支丹灯籠」
住所:杉並区本天沼2-17-8
⑩禅定院無量寺の「切支丹灯籠」
住所:練馬区石神井町5-19-10
⑪延命寺の「切支丹灯籠」
住所:板橋区志村1-21-12
以上です。
【黄檗宗】
日本の三大禅宗(他の二つは曹洞宗と臨済宗)とのうち、江戸時代に始まった禅宗の一宗派で、江戸時代初期に来日した隠元隆琦(1592年~1673年)を開祖としています。本山は、隠元の開いた京都府宇治市の黄檗山(おうばくさん)萬福寺です。
切支丹灯籠の訪問の帰路、久しぶりに「聖アンセルモ目黒カトリック教会」に寄り、静かなお御堂でお祈りを捧げました。目黒教会の訪問は、2019年8月11日以来となりました。スーツ姿の方や若い方など5人ほどがお祈りにきていました。静寂の中でのお祈りは、心がホッとします。
大聖院の本堂は写真上のように近代的な建築ですが、お寺の創建は弘治3年(1557年)と古く、隣接する大鳥神社の別当を務めていました。このお寺の境内に切支丹灯籠がきれいな形で保存されています。非常に良い保存状態だと思います。写真中の切支丹灯籠を見ますと、下ら柱が上に延び、途中で左右に膨らみがあって、また上に少し伸びているのが分かります。この形は、十字架を模して変形させたものだと云われています。また、地面に直接埋め込んで建てるのが特徴です。
◯大聖院の正面と切支丹灯籠です。
◯大鳥神社の正面と切支丹灯籠です。
◯海福寺の正面と切支丹灯籠です。
江戸時代はキリスト教は禁教で、見つかった処刑されますから、そのままの十字架を作ったら命がいくつあっても足りませんね( ̄▽ ̄;) ですからこのような形を考えだし、日本によくある普通の灯籠に似せて作ったことが分かります。横には目黒区が立てた説明書き(写真下)もあります。実は、この切支丹灯籠は、「織部灯籠(おりべ とうろう)」とも言われており、戦国武将で茶人でもあった古田織部(ふるた おりべ:1544~1615)が創案した灯籠の形であるといわれています。
彫像は、写真では少々見えにくいのですが、普通に見ると仏像に見えます。しかし、ある人物がガウンをまとっている姿なのだそうです。下から足が出ていますが、これは「外ワニ足」といって靴を履いているように見えますね。すなわち、この像はイエス・キリストです。キリスト教は禁教の時代ですので、キリシタン以外誰にも分らないようにと考えたのでしょう。これだったら仏像にも見えますから、この灯籠に向かってお祈りしていても、まず疑われることはなかったでしょうね。
次に掲載するのは、この「切支丹灯篭」が保存されている東京都23区内にある寺社の一覧です。インターネットで調べただけですから、真贋の程はわかりません。
①大聖院の「切支丹灯籠3基」
住所:目黒区下目黒3-1-3
②大鳥神社の「切支丹灯篭」
住所:目黒区下目黒3-1-2
③海福寺の「切支丹灯籠」
住所:目黒区下目黒下目黒3-20-9
④高山稲荷神社「品川西口の切支丹灯籠」
住所:港区高輪4
⑤本覚院東叡山寛永寺の「切支丹灯籠」
住所:台東区上野公園
⑥深光寺の「キリシタン燈籠」
住所:文京区小日向四丁目-9-5
⑦太宗寺の切支丹灯籠
住所:新宿区新宿2-9-2
⑧秋葉大神の「切支丹灯籠」
住所:新宿区矢来町3-1
⑨蓮華寺の「切支丹灯籠」
住所:杉並区本天沼2-17-8
⑩禅定院無量寺の「切支丹灯籠」
住所:練馬区石神井町5-19-10
⑪延命寺の「切支丹灯籠」
住所:板橋区志村1-21-12
以上です。
【黄檗宗】
日本の三大禅宗(他の二つは曹洞宗と臨済宗)とのうち、江戸時代に始まった禅宗の一宗派で、江戸時代初期に来日した隠元隆琦(1592年~1673年)を開祖としています。本山は、隠元の開いた京都府宇治市の黄檗山(おうばくさん)萬福寺です。
切支丹灯籠の訪問の帰路、久しぶりに「聖アンセルモ目黒カトリック教会」に寄り、静かなお御堂でお祈りを捧げました。目黒教会の訪問は、2019年8月11日以来となりました。スーツ姿の方や若い方など5人ほどがお祈りにきていました。静寂の中でのお祈りは、心がホッとします。
2021-11-12 18:00
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0