今日の日記2023.7.2(夕飯!) [日記]

今夜の夕飯です。
豆腐一丁とカツオの刺身、あとはシジミのお吸物です。朝昼兼用の食事で炭水化物と野菜はたっぷり食べましたから、夜は炭水化物は食べません。食後の休憩をし、妻と1時間ウォーキングをして汗でびしょびしょになりました(⌒-⌒; ) 夫婦でダイエットです!(*^▽^*) 相原町は田舎ですから、空気がキレイでウォーキングにピッタリの環境です!
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絵画『結び目を解く聖母』のお話し [キリスト教と美術]

過去に、このブログに掲載した2つの記事を合わせて再掲載いたします。
この絵は、一般駅に『結び目を解く聖母』という名称ですが、「結び目の聖女」又は「結び目のマリア」とも呼ばれています。ドイツ最南部のアウクスブルクにある、カトリックの巡礼教会のペルラッハの聖ペテロ教会が所蔵する宗教絵画です。作者は、地元の画家ヨハン・ゲオルク・メルヒオール・シュミットナーです。製作されたのは1700年頃で大きさは182cm×100cmあります。アウクスブルクの聖ペテロ修道院の司祭であった地元貴族出身のヒエロニムス・アンブロシウス・ランゲンマンテルが、「良き助言者の聖母マリア」の祭壇のために依頼したものだそうです。余談ですが、現在のフランシスコ教皇が、まだホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿であったころ、特に許可を得て複製画を制作し、アルゼンチンに持ち帰り崇敬を集めているそうです。
◯左側は実際の絵です。右側は中央部分を拡大したものです。絵をよく見ると、聖母マリア様がものすごく絡まった紐(リボン)をキレイに解いていますね。
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◯私は、この絵の壁掛け飾りをのベッドの横の壁に飾っています。
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この絵ですが、よく見ると、悪魔の象徴である蛇の頭部を足で押さえながら、白く長いリボンの結び目を解いている黙示の日の聖母マリア様が描かれています。聖母は12人の小天使と2人の大天使、7つの六芒星からなる輪に囲まれています。 聖母の頭上には聖霊が鳩の姿で降臨し、彼女が聖霊の花嫁であることを暗示しているところを画いているそうです。新約聖書の『ヨハネの黙示録』に記載されていますが、聖母は太陽を纏っています。
1.新約聖書:ヨハネの黙示録・第12章・第1節
「また、天に大きな徴が現れた。それは、太陽をまとった女で、月をその足の下にあり、頭上には十二の星の冠を戴いていた。」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から
三日月の下にかなり小さく天使、人間と犬が描かれていますが、これは旧約聖書の『トビト記』に記載のある、大天使ラファエルがニネベのトビアにエクタバナのサラを娶るよう促し、仲人として共に旅をするシーンであると解釈されているそうです。
2.旧約聖書:トビト記・第5章・第17節
「それから彼が息子トビアを呼んで、言った「わが子よ、旅の支度をし、同族のこの人と出かけなさい。天の神が、かの地でお前たちを守り、無事にわたしのもとに戻してくださるように。わが子よ、神の使いが道道お前たちと共に歩み、無事に旅をさせてくださるように、」トビアは旅路につくため家を出て、父と母に口づけした。トビトは言った「元気で行ってきなさい。」」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

上記の聖書(1と2)に基づく2つ図案、そして「良き助言者の聖母」の祭壇に捧げられていることには、別の意味もあるそうです。それはこの絵を寄進したランゲンマンテルの家族の身に起きた出来事に由来しています。
彼の祖父ヴォルフガング・ランゲンマンテル(1586年~1637年)は、妻ソフィア・レンツ(1590年~1649年)との離婚の危機に瀕したとき、インゴルシュタットのイエズス会士ヤーコプ・レム司祭を訪ねました。絵の中で旅人が右手を挙げた天使に導かれるがごとく、遠くの教会を目指したのです。レム司祭はマリア像に祈りを捧げ、「この祈りにより、結婚の絆が深まり、結び目を解くように2人の間の問題が解決されますように。」と取りなしを願いました。すると、彼らの離婚の危機は去り、その仲は平穏なものとなったそうです。後に聖職に就いたランゲンマンテルは、そのことを記念するために絵の中に織り込んだのですね。

これらのことから、聖母マリア様は2人の旅人のように「結び目のように複雑で困難な問題」に助けを与えるものだと解釈されています。すなわち、聖母は人生の伴侶を見つけること、そして結婚生活における問題を解決することの助けを与えるものと解釈され、この絵とは直接の関係はないと思いますが、乳がんを患う女性に対する理解と支援を促すシンボルとしても結び目(ピンクリボン)が用いられています。
◯認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動
NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動の詳細はホームページをご覧ください。
https://www.j-posh.com/about/
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結び目を解く聖母マリア様にお祈りをすると、複雑に込み入ってしまった人間関係、誰にも打ち明けることのできない悩み、誰も助けてくれない懸案となっている事案などが必ず解決されます。私は、このお祈りによって随分と助けられました。予期しないことで人間関係が悪くなりましたが、このお祈りを唱えたら、突如として関係が修復されました。不思議に思われるかもしれませんが本当の話しです。
◯『結び目を解く聖母マリアの祈り』
「聖母マリア 神の臨在に満ちた方
あなたはご生涯を通じて、まったく謙遜に御父のみ旨を受け入れ
悪魔さえもあなたを罠や誘惑に陥れることはできませんでした。
あなたはすでに息子イエスと結ばれ、
私たちのすべてのもつれを解いてくださり、
単純かつ忍耐強く私たちの人生に絡み合った結び目を
どのように解くのかを身をもって示してくださいました。
あなたはいつも私たちの母として、
主イエスと私たちを結ぶ絆を示してくださいます。
聖母マリア 神の母 私たちの母
私たちの人生のもつれ、結び目を母の心で解いてくださるあなたのみ手に委ねます。
私たちを苦しみや不安から解放してください。
あなたの取り次ぎによって、
あなたの模範に倣うことによって私たちを悪から解き放ち、
私たちと神との交わりを妨げる結び目を解き、
不安、過ち、誘惑、すべてのものから解放してください。
あらゆることのうちに主イエスと出会い、主に心をとめ、
兄弟姉妹のうちに、いつもイエスに仕えることができますように。
アーメン」
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「聖クリストフォロス」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日7月2日は、「聖クリストフォロス」の記念日です。
聖クリストフォロス(聖クリストファー)の「クリストフォロス」とは、ギリシア語で「キリストを背負うもの」の意味があります。3世紀のローマ帝国の皇帝デキウスの時代に殉教したといわれているキリスト教の伝説的な聖人です。カトリック教会、聖公会及びルーテル教会で聖人とされており、カトリック教会では旅行者の守護聖人ともなっています。昔から伝統的に7月25日がクリストフォロスの祝日とされてきましたが、現在のカトリック教会の<聖人暦(聖人の生誕や殉教を記念してお祝いする暦)>からは「史実性に乏しい」ということで除外されています。

クリストフォロスの物語(伝承)は、教派によって微妙に異なっているそうです。カトリック教会における伝承では、クリストフォロスは、元々レプロブスという名前のローマ人だったそうです。彼はキリスト教に改宗し、イエス・キリストに仕えることを決意したそうです。彼は隠者のもとを訪れ、イエス・キリストにより親しく仕える方法を質問しました。隠者は、人々のために奉仕することがその道であると話し、流れの急な川を示して、そこで川を渡る人々を助けることを提案しました。レプロブスはこれを聞き入れ、川を渡ろうとする人々に無償で尽くし始めました。

◯ヒエロニムス・ボス(ネーデルランド:1450年頃〜1516年)の1500年ごろの作品です。ルネサンス期のネーデルラント の画家です。ちなみに、ネーデルランドは、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの低地地帯に存在した諸邦群を表す歴史学用語です。
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ある日、小さな男の子が川を渡りたいとレプロブスに言いました。彼があまりに小さかったのでお安い御用と引き受けたレプロブスでしたが、川を渡るうちに男の子は異様な重さになり、レプロブスは倒れんばかりになりました。あまりの重さに男の子がただものでないことに気づいたレプロブスは丁重にその名前を尋ねますと、男の子は自らがイエス・キリストであると明かしました。イエス・キリストは、全世界の人々の罪を背負っているため重かったのでした。川を渡りきったところでイエス・キリストは、レプロブスを祝福し、今後は「キリストを背負ったもの」という意味の「クリストフォロス」と名乗るよう命じたそうです。

同時にイエス・キリストは、レプロブスが持っていた杖を地面に突き刺すように命じました。彼がそうすると杖から枝と葉が生えだし、みるみる巨木となりました。後にこの木を見た多くの人々がキリスト教に改宗したそうです。この話は、伝承によってローマ帝国デキウス帝の知るところとなり、クリストフォロスは捕らえられ、拷問を受けたあとで斬首されたそうです。このことから、旅行、旅人、車、電車や船などの乗り物の守護聖人になっています。子どものイエス・キリストを背負って川を渡るところを画いた絵画やメダイは多いですね。通勤、出張、旅行をする人は、道中の安全を聖クリストフォロス様にお祈りしてください!
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