「第55回東日本学生居合道新人戦」 [日記]

今日は、国士舘大学町田キャンパス第3体育館で、14時30分から「第55回東日本学生居合道新人戦(個人戦)」が開催され、会場校の責任者として大会役員の皆さんにご挨拶を申し上げてきました。若い20歳代から30歳代前半に国士舘大学居合道部の監督をしていましたが、その後、東京都大学吹奏楽連盟の理事長に就任したことを機に他の方に監督をお願いし、社団法人全日本吹奏楽連盟の理事に就任と同時に、仕事の余暇に行う社会活動の基軸を吹奏楽界の後進指導活動に置くため、居合道そのものから引退しました。5年前に居合道部の部長になり手がいないため、部の創設に関わった者の責任として部長を引き受けました。
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◯結果(個人名は掲載しません)
優勝:青山学院大学
準優勝:明治大学
3位:青山学院大学・東海大学
敢闘賞:国士舘大学他
◯国士舘大学居合道部3年生の中村選手の第1回戦の演武です。この試合は3-0で勝ちました。中村選手は、東日本学生居合道連盟の幹事長を務めています。
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◯出場校
青山学院大学体育会居合道部(夢想神伝流)
学習院大学居合道愛好会(無双直伝英信流)
國學院大學体育連合会居合道部(夢想神伝流)
国際武道大学学友会居合道準クラブ(夢想神伝流)
国士舘大学居合道部(田宮流)
駒澤大学体育会居合道部(夢想神伝流)
信州大学居合道部(夢想神伝流)
成蹊大学体育会居合道研修会(夢想神伝流)
専修大学居合道部(夢想神伝流)
拓殖大学麗澤會体育局連合会居合道部(夢想神伝流)
中央大学体育同好会連盟居合道部(夢想神伝流)
東海大学体育会居合道部(夢想神伝流)
日本大学居合道部(夢想神伝流)
弘前大学居合道部(夢想神伝流)
明治大学居合道白鷺会(夢想神伝流)
早稲田大学居合道部(無双直伝英信流)

◯居合道の試合方式
試合は、技の演武の比較での勝負となります。斬り合いをしていては、いくつ命があってもたりませんね(⌒-⌒; ) ですから、赤、白に分かれて、各々流派共通の技を3つ、自分の流派の技を2つ、合計5つの技を演武して、3人の審判によって勝敗を決します。流派共通の技は連盟が定めた「連盟居合」というものがあります。ちなみに、公式の試合や演舞会では、4段までは模擬刀、5段以上は真剣(本物の日本刀)を使用する規定があります。4段以下でも真剣の使用は可です。

◯居合道の流派
古武道の居合剣術が現在にまで伝わっている流派ですが、上記の各大学の流派のように、夢想神伝流(むそうしんでんりゅう)と無双直伝英信流(むそうじきでんえいしんりゅう)は修行者が多く、他に田宮流、伯耆流(ほうきりゅう)、無外流(むがいりゅう)、水鷗流(すいおうりゅう)、土佐直伝英信流、新陰流などがあります。なお、居合の基になっている剣術で現在にまで伝わっているものに、小野派一刀流、中西派一刀流、柳生新陰流、北辰一刀流などがあります。
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『戒石銘』のお話し [今日の言葉(詩・その他)]

私の座右の銘に「旧二本松藩『7戒石銘(かいせきめい)碑』があります。4句16字の短い言葉ですが、私の自戒とする言葉です。

◯原文
爾俸爾禄
民膏民脂
下民易虐
上天難欺

◯読み
爾俸爾禄
なんじのほう なんじのろく
民膏民脂
たみのこう たみのしなり。
下民易虐
かみんは しいたげやすく
上天難欺
じょうてんは あざむきがたし。
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◯訳・意
「お前のいただく俸禄(ほうろく:給料・収入のこと)は、すべて民の汗によるものである。下々の民は、権力で抑えて従わせることができても、天(神)を欺くことはできない。(「だから身を慎み、民を大切にせよ。」との意)」

◯説明
旧二本松藩戒『戒石銘碑(かいせきめいひ)』は、二本松藩第7代藩主丹羽高寛が、家臣で儒学者の岩井田昨非の献策により、藩士の戒めとして旧二本松城の入り口にあたる場所(現在の福島県二本松市郭内三丁目)に設置した石碑です。一夜のうちに自然石(花崗岩)の露出面に刻まれたそうです。1935年(昭和10年)12月24日、国の史跡に指定されました。石碑には16字が4字4行に刻まれており、藩政改革と綱紀粛正の指針を示したものとされています。
『戒石銘』の原典は、中国の965年に後蜀(ごしょく)の君主・孟昶(もうちょう)が作った24句96文字の『戒諭辞』だといわれています。983年、北宋(ほくそう)の君主・太宗(たいそう)がこの「戒諭辞」より4句16字を抜き出し「戒石銘」とし、太宗はこれを官史に示し戒めとしたそうです。その後、南宋(なんそう)の君主・高宗(こうそう)が「戒石銘」を石に刻ませ州県に頒布しました。中国では、この時代に広く各州県に「戒石銘碑」が建てられたとされているようです。

◯これを自分の職場である大学(学校法人)に置き換えると
「教職員がもらっている給料は、すべて学生・生徒の納付金(授業料)=その学生・生徒の親が汗して働いたお金と国民の血税(国からもらっている経常費補助金)である。学生・生徒に、どのように教えても文句を言わないかもしれないが、天(神)を欺くことはできない=国民と文部科学省を欺くことはできない。だから、学生・生徒を大切にし、きちんとした教育と研究をして世界の平和に貢献しなければならない。」となりますね。肝に銘じます!
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