『典礼奉仕への招き』のご紹介 [キリスト教と読書]

このブログの2018年3月7日に掲載した「『典礼奉仕への招き』のご紹介」の記事を再度掲載いたします。
この本はミサのすべてについて、ポイントを抑えて簡素に書かれているため、読みやすく理解しやすい解説書となっています。特にミサに係る奉仕を担当する皆さんにお読みいただきたい本です。信徒向けに書かれていますが、信徒ではない方でもミサに興味のある方でしたら、ご一読の価値はあると思います………でも少々難しいかもしれませんね。
ところで、ミサに出席することを「与る(あずかる)」と書きます。つまりミサは司式する司祭(神父様)だけでなく、信徒も「参画する=与る」ということなのです。ミサのそれぞれの司式が、どのような意味を持っているのかを知ることは、ある意味、信徒として当たり前のことなのですが、知らないでミサに与っている方は多いのではないでしょうか。知っているのと、知らないでいるのとでは大変な違いがあります。まず、この本で知ることから始めてはいかがでしょうか。
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『典礼奉仕への招き』
著者:オリエンス宗教研究所編
出版:オリエンス宗教研究所
発行:初版発行:2005年1月10日・第2版発行:2016年6月10日
定価:1,500円+税(224ページ)

<女子パウロ会のオンライン・ショップのホームページから>
すべての信者が招かれている典礼奉仕の役割を理解し、実践するためのポイントをまとめました。祭壇奉仕や聖体奉仕ばかりでなく、障害をもつ方や高齢者、外国籍の信者の方とともに典礼をささげる場合、子どもの信仰教育とミサとの結びつき、「司祭不在のときの主日の集会祭儀」などについてもわかりやすく解説。終身助祭の現場での姿や、司祭が不在の際の実践例も紹介しています。教会委員や典礼委員のテキストとしてもご活用ください。

このたび刊行された第2版では、日本カトリック典礼委員会編『カトリック儀式書 ミサ以外のときの聖体拝領と聖体礼拝』改訂新版、日本カトリック司教協議会著『日本におけるミサ中の聖体拝領の方法に関する指針』、および『新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく変更箇所 2015年11月29日(待降節第一主日)からの実施に向けて』に基づいた内容に変更されています。また、第二バチカン公会議の『典礼憲章』『教会憲章』の本文引用がある箇所は、あらたに刊行された『第二バチカン公会議文書』改訂公式訳に準拠しています。

<目次>
序にかえて―みことばと奉仕
Ⅰ ともにささげるために
第1章 典礼とわたしたちの役割
  1 典礼そのものが奉仕
  2 キリストが祈り、ささげておられる
  3 祭司としての神の民
  4 教会の歴史の中で
  5 だれもが祭司
第2章 集会づくりと進行のための奉仕
  1 案内係
  2 進行案内役
  3 先唱者
  4 聖歌隊と楽器奏者
  5 献金に関する奉仕
    Q&A 1 「信者」と「信徒」、2 「祭司」と「司祭」
第3章 障害者・高齢者とともに
  1 典礼と日常性
  2 一体化ということ
  3 話しかけることの大切さ
  4 障害に応じて
第4章 外国籍の信者とともに
  1 増え続ける外国籍信者
  2 だれもが参加できるミサの環境を
  3 文化の違いの意味
  4 ミサを計画する際に
  5 ミサの実践と可能性
第5章 子どもたちとともに
  1 典礼はおとなのために作られている
  2 子どもの発達段階に応じたくふう
  3 典礼における信仰教育
  4 主の食卓を囲む喜びを
  5 待者養成のポイント

Ⅱ 仕え合うために
第6章 朗読奉仕と聖歌奉仕
  1 聖書朗読の大切さ
  2 朗読の際の心得
  3 朗読の間の歌(答唱詩編・アレルヤ唱/詠唱)
  4 詩編唱者と会衆の心構え
  5 行列のときの賛歌
    Q&A 3 A年、B年、C年とは
    4 典礼暦年のしくみ
第7章 共同祈願に関する奉仕
  1 すべての人のための祈り
  2 共同祈願の始まり
  3 共同祈願の意向―『聖書と典礼』の試み
  4 各意向に関する留意点
第8章 祭壇奉仕
  1 祭壇奉仕とは
  2 祭壇奉仕者の役割
第9章 聖体奉仕
  1 ミサの中での聖体奉仕
  2 病人の聖体拝領のための奉仕
第10章 司祭不在のときの主日の集会祭儀
  1 主の日
  2 「集会祭儀指針」発表までの歩み
  3 「集会祭儀指針」が大切にすること
  4 残されている課題
コラム―集会祭儀、さまざまな試み
  1 共同宣教司牧の中で―大阪教区の場合
  2 信徒の共同奉仕として―札幌教区の場合
  3 終身助祭と集会祭儀―那覇教区の場合
エピローグ―生活の中での奉仕
共同祈願意向例文集
参考文献
索引―こんなときには?

◯著者紹介(執筆者―執筆順)、(  )内は執筆担当箇所
ムケンゲシャイ・マタタ(序にかえて)
淳心会司祭
石井祥裕(第1章、第2章、第6章、第7章、Q&A1~4)
上智大学講師、『聖書と典礼』編集長
橋本宗明(第3章)
社会福祉法人ぶどうの木・ロゴス点字図書館理事
アドルフォ・ニコラス(第4章)
イエズス会総長
紙崎新一(第5章)
長崎教区司祭、長崎教区元信仰教育委員会委員
幸田和生(第8章、第9章)
東京教区補佐司教
小田武彦(第10章)
大阪教区司祭、聖マリアンナ医科大学特任教授
井上玖美子(第10章コラム1)
大阪教区信徒(梅田ブロック)
佐藤章(第10章コラム2)
札幌教区信徒(苫小牧地区室蘭ブロック)
新垣宗堅(第10章コラム3)
那覇教区終身助祭
佐藤初女(エピローグ)
元仙台教区信徒、「森のイスキア」主宰、2016年帰天
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教会日記2022.8.20(カトリック成城・聖タデオ教会「主日のミサ」土曜日) [教会日記]

今日は、仕事はお休みをいただき、午前中は整体院などに行きリハビリに励み、午後は、カトリック成城・聖タデオ教会での16時からの「主の変容の祝日のミサ」に与りました。朝から曇り空で、先ほどポツポツと雨が降ってきました。気温はいつもより低くていいのですが、湿度が高いため蒸し暑く感じますね(⌒-⌒; ) 明日は、10時からの主日のミサ終了後、11時からお御堂で聖歌隊の全体練習です!大きい声を出してストレスの発散です!本領発揮です!

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と主を讃え、
続いて
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
とお祈りしました。
続いて、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」と祈り、
そして、同僚の病と同じ病の私が親しくしているご婦人のお二人が癒されるようお祈りしました。
終わりに、『大天使聖ミカエルへの祈り』をお祈りしました。
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
とお祈りしました。

【平和旬間】(「カトリック中央協議会」のホームページから)
「1981年2月23日~26日、教皇ヨハネ・パウロ二世は「平和の使者」として日本を訪問し、多くの人々に喜びと希望を与えました。特に広島では、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことである」と言われ、日本国内外に平和メッセージを発信しました。戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく、具体的な行動でなければなりません。
そこで日本のカトリック教会は、その翌年(1982年)、もっとも身近で忘れることのできない、広島や長崎の事実を思い起こすのに適した8月6日から15日までの10日間を「日本カトリック平和旬間」と定めました。毎年の平和旬間にあたり、そのための談話が発表されます。これ読んでいただき、ともに平和を祈り、平和を考え、平和について語り、平和のために行動する機会になることを願っています。
この「平和旬間」に広島教区と長崎教区では、全国から司教をはじめとして多くの信徒が集まり、「平和祈願ミサ」がささげられます。また各教区でも、平和祈願ミサや平和行進、平和を主題とした映画会、講演会、研修会、平和を求める署名などが行われます。
わたしたちが望む平和とはまだまだ程遠い状況ではありますが、聖ヨハネ・パウロ二世教皇の思いを新たにし、その心を心とするためにも各教区・地区で行われます平和祈願ミサや様々な行事に参加することをお勧めします。」
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「聖ベルナルド修道院長教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日8月20日は、聖ベルナルド修道院長教会博士の記念日です。
クレルヴォーのベルナルド(ベルナルドゥス又はベルナール:フランス・1090年~1153年)は、12世紀のフランス出身の神学者で、すぐれた説教家としても有名です。キリスト教カトリック教会とキリスト教聖公会の聖人で、33人の教会博士のうちの一人です。神学と霊的生活に関する多くの著作を残し、1153年8月20日に死去しました。今日8月20日が記念日となっています。

《聖ベルナルドの前に現れた聖母マリア》は、画家のフラ・バルトロメオによって制作された作品です。制作年は1504年から1507年で、フィレンツェ ウフィッツィ美術館に収蔵されています。左手に天使たちが無数に描かれ、天使達によってイエス様を抱いた聖母マリア様が中央に押し出されるような形になっています。画面の右側には、ひざまづく聖ベルナルド、そして黒い修道服の聖ベネデット、福音者聖ヨハネが立っています。
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フランスのフォンテーヌで、騎士テセランの子として生まれ、家族からは軍人になることを期待されていましたが、彼は修道院に入りたいと思い、1111年にシトー修道院に入りました。1115年に創設されたクレルヴォー修道院の院長に若いベルナルドが任命され、このことから彼は“クレルヴォーのベルナルド”と呼ばれることになりました。
ベルナルドは、聖性と自己節制の厳しさ、そして説教師としての優れた資質によって彼の名声は高まっていき、修道院には多くの人が集まりました。そして、その卓越した指導力と模範的行動(生活)によって修道士達を「完徳」に導いたそうです。教会の分裂が生じると、平和と一致を回復するため、ヨーロッパ中を巡り歩いて努力しました。
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