『大天使聖ミカエルの祈り』の祈祷文 [祈り]

天軍の総帥である大天使聖ミカエルの祈りの祈祷文をご紹介いたします。
『大天使聖ミカエルの祈り』は、かつて1965年はじめまでカトリック教会のミサの終わりに唱えられていた祈りです。1886年に教皇レオ13世がミサ典書に付加したため、『レオ13世の祈り』と呼ばれることもあります。カトリック教会のミサの終わりに、『終わりの福音』に続けて唱えられていたそうです(文語祈祷文)。第2バチカン公会議の典礼刷新によって、1965年3月7日より正式に廃止されました。なお、日本のカトリック教会で長らく使用されてきた『公教会祈祷文(カトリック祈祷書)』には、この祈りとは別の『大天使聖ミカエルに向う祈り』が掲載されており、こちらの方が広く認知されてたそうです。悪意など邪悪な思いが蔓延る現代こそ、この『大天使聖ミカエルの祈り』が必要なのです。
EC8122C8-45D9-4EEF-83D0-E72F065E1FCF.jpeg
◯『大天使聖ミカエルの祈り』
口語祈祷文
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」

文語祈祷文
「大天使聖ミカエル、
戦いにおいて我らを守り、
悪魔の凶悪なるはかりごとに勝たしめ給え。
天主の彼を治め給わんことを伏して願い奉る。
ああ天軍の総帥、
霊魂をそこなわんとて
この世を徘徊するサタン及びその他の悪魔を、
天主の御力によりて地獄に閉じ込め給え。
アーメン。
至聖なるイエズスの聖心、
われらをあわれみたまえ(この最後の2行を3回繰り返す)」

ラテン語祈祷文
「Sancte Michael
Archangele, defende nos in proelio:
contra nequitiam et insidias diaboli esto praesidium;
Imperet illi Deus, supplices deprecamur;
tuque, Princeps militiae caelestis,
Satanam aliosque spiritum malignos,
qui ad perditionem animarum pervagantur in mundo,
divina virtute in infernum detrude.
Amen」

◯『大天使聖ミカエルに向う祈り』
「天軍の栄えある総帥、大天使聖ミカエルよ、
かつて悪魔の大軍が全能なる天主に反きし時、
御身は『たれか天主にしくものあらん』と叫び、
あまたの天使を率いてかれらを地獄の淵に追い落とし給えり。
故に公教会は御身をその保護者となし、
特に日本公教会は、御身をその守護者と崇め奉る。
願わくは霊戦に当りてわれらを助け、悪魔を退け給え。
われらをして御身にならいて、常に天主に忠実ならしめ、
その御旨を尊み、その御戒めを守るを得しめ給え。
かくてわれら相共に天国において、天主の御栄えを仰ぐに至らんことを。
御身の御取次によりて天主に願い奉る。
アーメン」
注)「日本公教会」とは、日本カトリック教会の旧名称です。
nice!(0)  コメント(2) 

教会日記2020.12.10(カトリック成城・聖タデオ教会「平日のミサ」木曜日) [教会日記]

今日も出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会の7時からのの平日のミサに与りました。寒さは変わりませんが、今日も清々しい朝を迎えています!

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な身体になり、元気に学校に通えるようお祈りしました。
nice!(0)  コメント(0) 

クリスマス特集2020・その8「七面鳥」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今年もこのブログに「クリスマス特集」を掲載する季節になりました。数年前からこの時期の恒例となっていますが、昨年(2019年)の掲載記事を一部修正して掲載いたします。今日は、その9「七面鳥」のお話しです。
七面鳥.jpgローストターキー.jpg
欧米でクリスマスと言えば“七面鳥(しちめんちょう)の丸焼き”がメイン料理ですね。七面鳥はクリスマスをはじめ、感謝祭や結婚式などにも出される縁起物として欠かせない食べ物となっているそうです。日本では、七面鳥といっても、町中の肉屋さんでは売っていないため、多くは一般的な鶏肉になりますね。ヨーロッパでは七面鳥の他、ガチョウや鴨の肉も一般的だそうです。ではなぜ七面鳥が縁起物として欠かせない料理と言われるようになったのでしょうか? それは………。

クリスマスといったパーティで七面鳥を食べるのは、キリスト教的な宗教的理由と誤解されていますが、そうではなく、ヨーロッパからアメリカへ向かった移住民達が、現地で飢えをしのぐために捕まえ食べていたのが“七面鳥”でした。1620年にイギリスからアメリカへ移り住んだと言われるピューリタン(清教徒)がいましたが、その半数近くは最初の年の冬を越せずに亡くなったそうです。そんな全滅の危機にあった白人達を救ったのが、先住民族であるインディアンなのですね。

当時すでにトーモロコシやカボチャ・豆など栽培をしていたインディアン達は、当面の食糧とその作り方を教えるとともに北米原産の七面鳥も白人へ贈りました。そのことで生き延びることができた白人は、恩人の先住民を招待し収穫した食べ物を神に感謝する祭りをしたことが始まりとされています。それ以来、七面鳥はお祝いの席に欠かせない肉として振舞われたそうです。七面鳥をご馳走として食べる習慣が、アメリカからヨーロッパを通じ世界へ広まり現在に至っているのです。

我が家では、定番のローストチキンですね。毎度お馴染みのお肉屋さんに少々大きめの鶏を一羽頼んでおいて、それを丸ごとローストしてもらいます。鶏好きの私としては、これに妻の特製ポトフ(または絶品すじ肉と大根の煮込み)、お手製ポテトサラダ、そして赤ワインとフランスパンがあれば最高のクリスマスですね。ものすごくシンプルですがこれが我が家の定番クリスマス料理です。とっても美味しいのですよ~。ちなみに、今年の我が家のクリスマス会は、今のところ20日(日)又は25日(金)を予定しています!

写真は、昨年の我が家のクリスマス会のローストチキンです!妻と 2人では大き過ぎ!( ̄▽ ̄;) …………ですが、鶏肉好きの私にはたまりません!
クリスマス2019-2.jpeg

【ピューリタン(清教徒)】
ピューリタン(英語: Puritan)とは、イングランド国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタント(カルヴァン派)の大きなグループのことです。市民革命の担い手となりました。日本語では清教徒(せいきょうと)と訳されています。
nice!(0)  コメント(0)