教会日記2020.12.6(カトリック成城・聖タデオ教会「待降節第二主日のミサ」日曜日) [教会日記]

今日は、カトリック成城・聖タデオ教会の10時からの待降節第二主日のミサに与りました。昨夜の主日のミサから待降節第二主日が始まりました。待降節は、12月24日(木)の降誕祭夜半のミサまでの期間となります。イエス・キリストの降誕(誕生)を待ち望み、降誕を準備する期間のことですね。
ミサの前に、アドベント・キャンドルの2本目のローソクに火が灯されました。「アドベント・キャンドル」のことは、このブログの2020年11月28日に掲載した「クリスマス特集2020 ・アドベントキャンドルのお話し」に詳しく書いてありますからお読みください。アドレスは次のとおりです。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-11-28-2
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ミサは、いつものように3蜜を避けるため、ソーシャルディスタンスで入堂制限があります。普段は200人以上入れる聖堂ですが、今は47人しか入れません。ですから、聖堂に入れない人のために、信徒館でスクリーンで映してオンラインミサに与る(42人)対策をしているのです。また、マスクの着用はもちろんのこと、聖堂(信徒館)入口の受付でカードに氏名と電話番号の記入と手の消毒があります。また、聖歌は声を出しますから、ミサ中の聖歌はすべてカットされていましたが、先々週の日曜日から、10時からの主日のミサに限り、制限付き(歌うのは3曲・聖歌隊の4人限定)で復活しました!先週に引き続き、来週の待降節第三主日のミサでも歌いますから、ミサが終わってから練習がありました。やはり聖歌隊はいいですね〜!(^∇^)

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な身体になり、元気に学校に通えるようお祈りしました。
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「聖ニコラオス司教」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日12月6日は、「聖ニコラオ司教(又は「ニコラオ」)」の任意の記念日です。待降節(アドベント)に入り、いよいよクリスマス・シーズンになってきましたが、今日は、元祖サンタクロースのお話しです。
聖ニコラオス(270年頃~345年)は、キリスト教カトリック教会の教父(きょうふ)、大主教(司教)及び神学者で、「サンタクロース」の起源になった聖人です。カトリック、正教会、聖公会、プロテスタント教会ルーテル派で聖人に列せられ崇敬されています。小アジアのローマ帝国リュキア属州のパタラの町に生まれ、リュキアのミラで大主教を務めた関係で、「ミラのニコラオス」と呼ばれています。

絵は、聖ニコラオスのイコンです。シナイ山の聖カタリナ修道院収蔵です。
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ニコラオスが司祭であった時、元々裕福だった商人が財産を失って貧しくなったため、娘達3人姉妹を売春させることになりました。これを聞いたニコラオスはその商人の家に行き、夜中に窓から2度にわたって多額のお金を投げ入れました。父親は大喜びしたのですが、「誰がお金を投げ入れたのだろうか?」と毎夜見張っていたら、3度目のお金を投げ入れたニコラオスを見つけ、父親は足下にひれ伏して涙を流して感謝しました。後に娘達3姉妹は、きちんと結婚することができ幸せになったそうです。この話しが「サンタクロース」を生む起源となりました。

ニコラオスは、聖人に列せられましたので「セント(聖)・ニコラオス」と言いますが、これをオランダでは「シンタクラース」と言い、アメリカに移民したオランダ人が「サンタクロース」と呼ぶようになってアメリカ中に広がり、やがて世界中に広がったとのことです。この時に、「暖炉に靴下を飾って、そこにプレゼントを入れてもらう」という風習も、ニコラオスが煙突から金貨を投げ入れた際に、この姉妹が暖炉に干していた靴下に偶然入ったことから由来したという言い伝え(伝説)もあるそうです。真偽のほどは不明ですが、唯一の言い伝え(伝説)になっています。

また、ニコラオスが大主教になってミラを不在にしていた時、悪者に組した市長によって3人の善良な市民が処刑されそうになりました。助けて欲しいという急報がニコラオスに届き、急いでミラに帰って、まさに処刑が行われる間際に処刑人から剣を奪い、冤罪の市民の縄を解いて助けました。彼等はニコラオスにひれ伏して泣いて喜んだそうです。これにより、カトリック教会では、「無実の罪に苦しむ人の守護聖人」とされています。
他にも聖ニコラオスは数々の奇蹟を行っており、子供を誘拐して商品(ミートボール)にする肉屋に行って、7年間塩漬けにされた7人(3人の説も)の子供達を助けて復活させたという伝承から、「子供の守護聖人」にもなっていますし、船に乗っている時に嵐に遭遇し、荒れ狂う海を鎮めて無事に航海させたことから「海運の守護聖人」にもなっています。

【教父】
教父とはキリスト教用語で、古代から中世初期、2世紀から8世紀ごろまでのキリスト教著述家のうち、特に正統信仰の著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと歴史の中で認められてきた人のことです。
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