教会日記2020.12.5(カトリック成城・聖タデオ教会「待降節第二主日のミサ」土曜日) [教会日記]

今日は、カトリック成城・聖タデオ教会の18時からの待降節第二主日のミサに与りました。先週(一週間前)の待降節第一主日のミサから「待降節(たいこうせつ)が始まりました。待降節は、12月24日(木)の降誕祭夜半のミサまでの期間となります。そして、今夜の主日のミサから待降節第二主日となります。したがって、今夜はアドベント・キャンドルの2本目のローソクに火が灯されました。「アドベント・キャンドル」のことは、このブログの2020年11月28日に掲載した「クリスマス特集2020 ・アドベントキャンドルのお話し」に詳しく書いてありますからお読みください。アドレスは次のとおりです。https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-11-28-2
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ミサは、いつものように3蜜を避けるため、ソーシャルディスタンスで入堂制限があります。普段は200人以上入れる聖堂ですが、今は47人しか入れません。ですから、聖堂に入れない人のために、信徒館でスクリーンで映してオンラインミサに与る(42人)対策をしているのです。また、マスクの着用はもちろんのこと、聖堂(信徒館)入口の受付でカードに氏名と電話番号の記入と手の消毒があります。また、聖歌は声を出しますから、ミサ中の聖歌はすべてカットされていましたが、先々週の日曜日の10時からの主日のミサから、制限付き(歌うのは3曲・聖歌隊の4人限定)で復活しました!来週(日曜日)の10時からの降誕祭第三主日のミサで、4人の内の一人として歌います(先週に続いて2回目)!またまた楽しみですね\( ˆoˆ )/

成城・聖タデオ教会の夜景です。クリスマス時期特有の電飾はありません。
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ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な身体になり、元気に学校に通えるようお祈りしました。
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クリスマス特集2020・その6「きよしこの夜」のお話し [キリスト教と音楽]

今年もこのブログに「クリスマス特集」を掲載する季節になりました。数年前からこの時期の恒例となっていますが、昨年(2019年)の掲載記事を一部加筆・修正して掲載いたします。今日は、その6「きよしこの夜」のお話しです。

数あるクリスマス・キャロルの中で、おそらく世界中で最も知られているのは、「きよしこの夜(サイレント・ナイト)」ではないでしょうか。クリスマス・キャロルにして聖歌であり賛美歌です。約300ヵ国語に訳され、カトリック教会、プロテスタント教会の別なく歌われています。キリスト教徒でなくても、この世の中に生きている限り、この曲に触れたことのない人はまずいないでしょうね。1818年12月25日に、オーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初演されました。
2018年11月27日の日本経済新聞に「きよしこの夜 生誕200年」という記事が掲載されていましたのでご紹介いたします。(ブログ掲載文献「日本経済新聞2018年11月27朝刊」から)
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「きよしこの夜」の原譜です。
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写真は、新しい聖ニコラウス教会にある2人の記念像です。下がモーア神父様、発掘された頭骨からイメージされたと言われています。上のグルーバーは肖像画をベースに作られたそうです。おしゃれな記念像ですね。
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実は、この歌の誕生にはある物語があったのです。
1818年のクリスマスが近づいたある日、オーストリア、ザルツブルグ近郊の村オーベルンドルフでのことです。この村には、聖ニコラウス教会がありました。クリスマスの準備がすっかり整った教会に、オルガン奏者が練習にやって来ました。しかし、ちっとも音がでません。ネズミがこの古いオルガンの“ふいご”をかじってしまって穴をあけてしまい、音を出すための空気を送れなくなっていたのです。これでは無理ですね。
オルガンが壊れてしまっては、とにかくクリスマス・キャロルは歌えませんね。そこで主任司祭(神父様)に訳を話すと、ジョゼフ・モールという神父様は、しばらく考えて、クリスマスの短い詩を書きました。それから、友だちでオルガニストのフランツ・クサーヴェー・グルーバーに、ギターの演奏で歌えるクリスマス・キャロルの作曲を頼みました。そして、クリスマス・イブの夜半のミサの最後に、ギターの演奏で作曲された美しい歌が歌われました。これが、現在世界中で歌われている「きよしこの夜」なのです。元はギターの伴奏なのですね。
ちなみに、【聖歌】と【賛美歌】の違いですが、同じ『きよしこの夜』でも、カトリック教会は「聖歌(せいか)」、プロテスタント教会は「賛美歌(さんびか)」となり、曲(楽譜)は同じでも歌詞が違いますね。

【ふいご】
金属やガラスなどの精錬、加工用に使う簡単な送風装置のこと。空気ポンプの一種で、小さな手風琴型ふいごは手工業用、実験室用のほか、ビニルプールの空気入れなどに使われています。古語では「ふきかわ」(吹皮)とよぶように、元々は皮袋を意味し、タヌキやシカの皮がおもに使われていました。紀元前1500年ごろのエジプト王の墓標にもすでに皮袋型のふいごが刻まれているそうです。
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