クリスマス特集2020・その1「アドベント・キャンドル」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今年もこのブログに「クリスマス特集」を掲載する季節になりました。数年前からこの時期の恒例となっていますが、昨年(2019年)の掲載記事を一部加筆・修正して掲載いたします。今日は、その1「アドベント・キャンドル」のお話しです。<この記事のタイトルが、11月30日まで「クリスマス・キャンドル」となっていましたが、12月1日に「アドベント・キャンドル」に訂正いたしました。>

さて、今夜の主日のミサ(待降節第一主日のミサ)から「待降節」が始まりました。「待降節」の詳細は、このブログの2020年11月24日に掲載した「待降節、降誕祭、そして降誕節のお話し」をご覧ください。アドレスは次のとおりです。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-11-24
キリスト教カトリック教会では、11月28(土)夜の主日のミサ(待降節第一主日)から待降節に入って、12月24日(火)の降誕夜半のミサ、25日(水)の降誕祭までの期間中、写真にのように祭壇前に新しく4本のローソクが備えられ、毎週1本づつ灯されていきます。世間ではアドベント・キャンドル、アドベント・リース、アドベント・クランツなどと言います。
【アドベント・クランツ】
アドベント・クランツ(Advents kranz)とは、もみの木や松などの常緑樹の枝でリース(輪)を作り、リースの中心に4本のキャンドルを立てて作ったものです。
写真の一番手前にある1本目の濃紫色のロウソクは「悔い改めと償い」、左側にある2本目の薄紫色のロウソクは「希望」、右側にある3本目の桃色のロウソクは「喜び」、祭壇に近い4本目の白いロウソクは「イエス・キリスト」を象徴します。4本のローソクは、イスラエル人がメシアを待っていた4千年を意味しています。6世紀の中ごろ、スペインの教会で始まった待降節は、13世紀に、正式に教会が祝日として定められお祝いされることになりました。

待降節の時期は、教会暦で新しい年が始まり、終末の時この世の審判のために来られるイエスキリストの誕生を待つ4週間で、大きく2つの期間に分かれています。まず、前半の期間は、1本目のローソク(濃紫)を灯す「待降節第一主日」で、11月29日(土曜日の夜)から12月5日(土曜日の日中)まで、そして、2本目のローソク(薄紫)を灯す「待降節第二主日」で、12月5日(土曜日の夜)から12日(土曜日の日中)までです。終末に対する心の準備やキリストが来られるのを待ち望みながら心の悔い改めと回心が勧められる時期です。

写真は、手前の濃紫のローソク1本だけが灯されていますから、「待降節第一主日(第一週)」の写真ということが分かります。
アドベント・キャンドル.jpg
後半の期間は、3本目のローソク(桃色)を灯す「待降節第三主日」で、12月12日(土曜日の夜)から19日(土曜日の日中)まで、主の降誕が最も近付いたことを喜びの心を持って準備します。そして4本目のローソク(白色)を灯す19日(土曜日の夜)で、「待降節第四主日」となり、この世の闇を照らす救いの光として来られるイエス・キリストを象徴し、嬉しい降誕が私達の信仰の生活の中でキリストの光になるように願う心で火を灯します。そして、降誕祭の25日を迎えます。4週に渡り1本づつローソクに火が灯されていきます。

待降節の朗読はメシアが来られること、待つことを予告する旧約聖書の「イザヤ書」と、主の日のために悔い改めを催す新約聖書から洗礼者ヨハネの警告を朗読します。待降節の典礼の性格がよく表れている司祭の紫色の祭服は、主を待ち望む心と悔い改めの象徴的な意味を持ちます。そして、聖堂と家庭の中で緑の枝に飾られた4本の待降節のロウソクを準備します。常緑の枝でロウソクを飾るのは、私達に下る永遠に変わらない神様の新しい生命を象徴しています。
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