『ウルガータ全訳 舊約聖書 光明社版』のご紹介 [聖書]

今日は、北海道札幌市にある光明社から昭和29年から34年にかけて出版された『ウルガータ全訳 舊(旧)約聖書(全4分冊)』のご紹介です。2019年7月に神奈川県横浜市伊勢佐木町にある古書専門店「馬燈書房」で購入したものです。確か30,000円ほどしたと思います( ̄◇ ̄;)書き込みやページ折れもなく、外観の経年変化のみのものすごく良好な保存状態です。文語訳聖書が好きなこともあり、いつも読むのが楽しみですヽ(´▽`)/
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この旧約聖書は文語訳で、口語訳の旧約聖書が出版されるまで、カトリック教会が使用したものですが、なんと!この『ウルガータ全訳 舊約聖書』が出版されるまで、カトリック教会には断片的に訳されたもの以外に旧約聖書の全訳はありませんでした。そういう意味においては、当時は画期的な出版でした。また、カトリック教会の伝統に則り、各文書の初めに文書の説明があり、各ページには訳注が載っています。大きさは文庫本くらいですが、1巻1,000ページ前後はあります。現在では、非常に貴重な聖書となっています。
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次のとおり、全4分冊になっています。各文書は掲載されている名称のまま記載しましたが、( )は、現在の『原文校訂による口語訳 フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』に記載されている各文書の名称を掲載しました。なお、現在の旧約聖書の文書掲載順と多少違いがあります。ちなみに、掲載した定価は発行時の値段ですが、昭和29年の教員の初任給が7,800円ですから、当時としては高価だったのでしょうね。
◯第1巻(昭和29年9月1日発行)革装:650円、上装:500円
創世記、出エジプト記、レヴィ記(レビ記)、民數紀略(民数記)、申命記、ヨズエ記(ヨシュア記)、士師記、ルト記(ルツ記)

◯第2巻(昭和30年12月15日発行)革装:700円、上装:550円
サムエル記略(サムエル記)上、サムエル記略(サムエル記)下、列王記略(列王記)上、列王記略(列王記)下、歴代史略(歴代誌)上、歴代史略(歴代誌)下、エスドラス第一書(エズラ記)、エスドラス第二書(エズラ記)、トビア書(トビト記)、ユディト書(ユディト記)、エステル書(エステル記)、ヨブ記

◯第3巻(昭和32年5月10日発行)革装:620円、上装:480円
詩編、箴言、伝道書(コレヘト)、雅歌、知書(知恵の書)、集会書(シラ書)、附録:詩編(新テキスト)

◯第4巻(昭和34年2月11日発行)革装:680円、上装:530円
イザヤ預言書(イザヤ書)、イェレミア預言書(エレミア書)、イェレミア哀歌(哀歌)、バルク預言書(バルク書)、エゼキエル預言書(エゼキエル書)、ダニエル預言書(ダニエル書)、オゼー預言書(ホセア書)、ヨニル預言書(ヨエル書)、アモス預言書(アモス書)、アブディア預言書(オバデア書)、ヨナ預言書(ヨナ書)、ミケア預言書(ミカ書)、ナフム預言書(ナホム書)、ハバクク預言書(ハバクク書)、ソフォニア預言書(ゼファニア書)、アゲオ預言書(ハガイ書)、ザカリア預言書(ゼカリア書)、マラキア預言書(マラキ書)、マカベ前書(マカバイ記第一)、マカベ後書(マカバイ記第二)
以上です。
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教会日記2023.6.25(カトリック相模原教会「年間第12主日のミサ」日曜日) [教会日記]

今日は、日曜日ですが仕事で出勤です。出勤する前にJR横浜線淵野辺駅で途中下車し、カトリック相模原教会で7時からの「年間第12主日のミサ」に与りました。相模原教会は、5月20日(土)以来、約一か月ぶりです。今日の都心の日中は、天気予報では最高気温は31度で真夏日です!体感気温は35度近くの猛暑日になってしまいますね( ̄◇ ̄;) とにかく熱中症にならないように、こまめに水分補給をしましょう!
◯聖母マリア様と聖ルドビコ茨木様のご像です。
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ミサでは、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
そして、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
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旧約聖書:歴代誌上・第4章・第10節 [聖書]

「ヤベツがイスラエルの神に「どうか私を祝福して、私の領土を広げ、御手(みて)が私と共にあって災いを遠ざけ、私が苦しむことのないようにしてください。」と呼びかけると、神は彼の求めをかなえられた。」
『聖書協会共同訳聖書』から

『歴代誌(れきだいし)』は、旧約聖書に収録されたユダヤの歴史書です。歴代誌という書名は、聖書の日本語訳者によって様々に表記され、歴代志、歴代史、歴代の書、歴代誌略などとも表記されます。2巻に分かれており、ダビデ王の死までが書かれた巻は(上)や第一、第一巻などと呼ばれ、バビロン捕囚までが書かれた巻は(下)や第二、第二巻などと呼ばれています。同じ旧約聖書の中にある『サムエル記』、『列王記』と内容が重複しています。ユダヤ教では“預言書”でなく“諸書”の一つに数えられています。ユダヤ教でいう「聖書」とは、キリスト教では新約聖書との関係で「旧約聖書」という名称なのですが、ユダヤ教では「聖書」のことです。

キリスト教では歴史書として『列王記』と同列に扱われ、その後に収められています。「歴代誌」という題名は、教父ヒエロニムスが初めて使用したものだそうです。ギリシア語聖書では「パレレイポメナ(省略されたもの)」というタイトルがついていて、『列王記』などの歴史書の補足という意味合いを持たされています。この書物の原作者は、伝統的にエズラであると伝えられていますが、文体や記述法がよく似通っているため、批評学的『エズラ記』や『ネヘミヤ記』と同じ著者グループによって書かれたものではないかと考えられています。

この聖句は、「ヤベツの祈り」といわれ、主である神様へお願いする有名なお祈りの言葉です。この「私の領土を広げ、御手(みて)が私と共にあって災いを遠ざけ、苦しむことがないようにしてください。」は、キリスト教関係者の間では、これから創業(起業)、新規事業や新規開店など、これから何か事業を始めようとしている人へ贈る<祝福の言葉>としてよく引用されます。なんだかものすごく勇気づけ後押ししてくれる言葉ですね!
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