ミサの祭器・祭具:その1「アルバ」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

「アルバ(Alba)」は、カトリック教会のミサなどで使われる祭服のことです。祭服の中で最も基本的なもので、すべての奉仕者に共通した祭服です。もともとローマ人が下衣として用いていました。写真のとおり、白い布で作られた全身をすっぽり覆う長服で、Albaとはラテン語で「白い」という意味です。  
昨年11月末の待降節から実施された新しい「ミサ式次第」では、ミサにおける祭服の着用が、祭壇奉仕者(侍者)だけでなく朗読奉仕者もアルバの着用が勧められています。私が所属するカトリック成城・聖タデオ教会では、7月から、土曜日18時開式、日曜日の10時開式の主日のミサでアルバを着ることになりました。ただし、男女共用でアルバか、洗礼式で使用する首にかける白衣を簡略化したものかを選択するこなとになっており、女性はベールも選択肢となっています。
◯写真左側は、私が持っているアルバです。襟まわりと腰紐があったのですが、どこにあるのか?行方不明になっています(⌒-⌒; ) 写真右側は、一般的なアルバの見本です。
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私は、以前所属していたカトリック町田教会で、祭壇奉仕者(侍者)を臨時に3ヶ月ほどやっていたことがあるものですから、その時に購入したものを持っています。本来なら教会備え付けのアルバを使用するのですが、身長180cmの私に合う長さのアルバがなく、いつも私だけ膝下半分からズボンが見えていて、なんか不恰好でした(⌒-⌒; ) ………ということで個人的に買ったのでした。12回ほどしか使っていませんが、来月は朗読奉仕を担当することになり、5〜6年しまったままでしたのでクリーニングに出しました………それが、出来上がりを見たら、なんかアイロンをアテた折り目が違っているかも?です( ̄◇ ̄;)まぁ、いいか(T_T)
◯私が、以前アルバを着ていた時に首からぶら下げていた木製の十字架(写真)です。今も持っています!どこかに!?探します!(⌒-⌒; )
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大きさは、縦11.5㎝・横7.5㎝です(聖母マリア様のカフスボタンと比べると分かりやすい?)。一般財団法人日本聖書教会の直営店、港区青山にある「バイブルハウス南青山」で10年ほど前に購入したものです。(この十字架は、現在販売していません。)新進気鋭の若手工芸家が製作したものですが、その方の名前を忘れてしましました(⌒-⌒; ) とても綺麗できちんとした作りをしています。シルバー製の十字架よりも、木製十字架の方が軽くて暖かみがあって好きですね。祭壇奉仕者(侍者)をやっていた時は、いつもカバンに入れて持ち歩いていました。
◯首からぶら下げて普段使いにするには大き過ぎなのですが、写真のようにミサにおける祭壇奉仕者(侍者、聖体奉仕者)が着用するアルバに付けるには適当な大きさですね。
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【祭壇奉仕者】
よく侍者(じしゃ)と言いますが、正式には「祭壇奉仕者(さいだんほうししゃ)と呼ばれ、集会祭儀やミサにおいて神さまと人々に奉仕する人のことです。典礼が行われる場(祭壇や朗読台、司式席や会衆席など)と典礼で用いられるもの(パンやぶどう酒、祭器や祭服など)の準備をし、集まった人々が、心を合わせて祈ることが出来るように司祭の手助けをする役割をもっています。
古くは「侍祭」と呼ばれ、5世紀頃の記録によれば、ロウソクの火を灯し、ぶどう酒や水の準備をし、教皇が聖別したご聖体(ホスチア)を他の教会に運ぶ役割をもっていました。トリエント公会議(16世紀)で「侍祭」は、司祭候補者だけに限られました。しかしミサを捧げるためには最低一人、司祭の祈りに応答する者が必要だとされたことから、「侍祭」がいない場合は、「侍者」あるいは「ミサ答え」と呼ばれる少年が奉仕するようになりました。
第二バチカン公会議の典礼刷新を受けて、教皇パウロ六世は、司祭候補者だけに限られていた「侍祭」を廃止し、新たに信徒にも委託できる「教会奉仕職」と「宣教奉仕職」という二種類の奉仕職を定めました。さらに典礼秘跡省は、長年、男性だけに限られていた祭壇への奉仕を女性にも認めました。祭壇への奉仕は、男性でも女性でも、洗礼を受けている信者ならば果たすことができる務めとなりました。
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教会日記2023.6.24(カトリック成城・聖タデオ教会「洗礼者聖ヨハネの誕生のミサ」土曜日) [教会日記]

今日は、仕事はお休みです。夕方から出かけ、カトリック成城・聖タデオ教会での18時からの「洗礼者聖ヨハネの誕生のミサ」に与りました。本来であれば、今夜は「年間第12主日のミサ」なのですが、今日24日が「洗礼者聖ヨハネの誕生」の祭日ですので、聖ヨハネの誕生をお祝いしてお祈りしました。日中は、晴れて蒸し暑い日となりました(⌒-⌒; ) 最高気温は29度ということでしたが、体感気温は30度を超えて真夏日になっていましたね。熱中症にならないように、こまめに水分補給をしましょう!

ミサでは、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
そして、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
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「洗礼者聖ヨハネの誕生」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日6月24日は、「洗練者聖ヨハネの誕生」の祭日です。
洗礼者聖ヨハネの誕生の祭日は、カトリック教会だけでなく、正教会(ギリシャ正教会・ロシア正教会由来の教派)、聖公会(イングランド国教会由来の教派)、プロテスタント教会のルーテル派も祭日となっています。イエス・キリストの半年前に生まれたとされるため、「主の降誕(降誕祭:クリスマス)」の半年前の6月24日に誕生日が定められたそうです。キリスト教で、誕生日が聖名祝日となっているのは、イエス・キリスト、聖母マリア、そして洗礼者ヨハネの3名だけです。イエス・キリストに先駆けた洗礼者ヨハネは、聖人の中でも特別な存在となっています。

◯レオナルド・ダ・ヴィンチ作の《洗礼者聖ヨハネ》です。ダ・ヴィンチ晩年の作品で、この作品と《モナリザ》及び《聖アンナと聖母子》は、生涯手元に置き加筆していたことでも知られています。ダ・ヴィンチは、多くの作品に人差し指で天を指差すポーズを取らせていますが、これはキリストの到来を予告する悔悛を説いてるとされています。制作年は1513年から1516年で、現在はルーヴル美術館に所蔵されています。
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エルサレムにある神殿の聖所で、その日の務めを果たしていたザカリア(妻エリザベトの夫)に大天使カブリエルが現れ、ヨハネの誕生を告げられたことが『ルカによる福音書』に次のとおり書かれています。
◯新約聖書:ルカによる福音書:第1章・第13~第17節
「み使いは言った、「恐れることはない、あなたの妻エリザベトは男の子を産む。その子をヨハネと名づけなさい。あなたは喜び楽しみ、多くの人もその誕生を喜ぶ。その子は、主の前に偉大な者になになるからである。彼はぶどう酒も、強い酒を飲まず、母の胎内にいる時から聖霊に満たされ、イスラエルの多くの子らを、彼らの神である主のもとに立ち返らせる。彼はエリヤの霊と力をもって主に先立って行き、父の心を子に、不従順な者を正しい人の思いに立ち返らせて、心構えのできた民を、主のために用意する。」
『原文校訂による口語訳フランシス会聖書研究所訳注聖書』から
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