新約聖書:エフェソの人々への手紙・第4章・第31〜第32節 [聖書]

「すべての苦々しい意思い、憤り、怒り、刺々しい声、ののしりを、すべての悪意とともに除き去りなさい。そして、互いに親切にし、慈しみの心をもって、心から赦し合う者となりなさい。神も、キリストに結ばれたあなた方を心から赦してくださったのです。」
『原文校訂による口語訳 フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

この手紙(書簡)は、新約聖書中の一書であり、伝承では紀元62年ごろに書かれたものとされています。イエス・キリストが亡くなった後に使途とされたパウロが、ローマで獄中にあった時に、小アジアのエフェソのキリスト者共同体宛てに書いたものです。
現代では、文献学の見地から本書簡の著者がパウロであるかどうかは疑問を持たれていますが、聖書学者ウィリアム・バークレーは、「たとえパウロの名を借りたものだとしても『エフェソ書』は「使徒書簡の女王」といえるほどのものだ。」と述べています。

このブログに4回目の掲載となります。パウロは、「互いに親切にし、慈しみの心をもって、心から赦し合う者となりなさい。」と説いています。イエス・キリストの教えの基本である”愛と赦し”です。これは、聖書が成立する以前からの一貫した教え、すなわちイエス・キリストの教えですね。
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