教会日記2023.10.6(カトリック麹町・聖イグナチオ教会「年間第26金曜日のミサ)」金曜日) [教会日記]

今日は、仕事が終わってから四ツ谷にあるいつもの整体院に来たこともあり、まずはカトリック麹町・聖イグナチオ教会での18時からの「年間第26金曜日のミサ・初金のミサ」に与りました。所属教会の初金のミサを含め、ほとんどの教会と同じ10時からですので、仕事のある信徒はミサに与ることができません。しかし、聖イグナチオ教会は平日のミサが18時からありますので毎度助かっています。

また、聖イグナチオ教会でのミサは、今年に入って1月28日(土)、2月3日(金)・25日(土)、3月3日(金)、4月22日(土)、5月20日(土)、6月23日(金)、7月28日(金)、8月4日(金)・16日(水)・19日(土)、9月1日(金)、今日10月6日(金)と、特に計画したわけではなく、別に拘っているわけでもないのですが、なぜか毎月1回(2月は2回、8月は3回)は訪れてミサに与っています。

ミサが始まる前に、聖イグナチオ教会の夕刻18時のアンジェラスの鐘が鳴り響く中、祭壇奉仕の方の先唱にしたがい、いつものように会衆全員で『お告げの祈り』をお祈りしました。
ミサでは、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
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ミサの祭器・祭具:その4「カリス」お話し [キリスト教関係事項・用語等]

「カリス」とは、ミサにおいてぶどう酒を奉納し、聖別、拝領するときに使用する杯(さかずき)のことです。また、飲むために使われるコップのことを指しますが、キリスト者の間では、初めからミサに使われる器として区別して使われてきました。カリスは、ミサの時にイエス・キリストの御血(おんち)を入れる杯ですから、御血が直接触れますので液体を吸収しない材料で作られていることになっています。多くは金属で金又は銀メッキされていますね。
◯写真は、現在一般的に使われている金メッキや銀メッキが施された金属製の「カリス」です。
カリス.jpg
初期の時代は、ガラス製のものも作られましたが、9世紀ごろからは金属で作るようになりました。次第にキリスト教的シンボル(十字架、魚(イクツス)、ブドウの図章)などで装飾されるようになり、宝石や金、銀、メノウなどが装飾として使われるようになっていきました。ルネッサンスやバロック美術の影響を受け、特に中世に作られたカリスは美しく豪華なものが多く残っています(写真下)。まぁ、人間の欲ですな。貧困を愛されたイエス様が、そんな豪華なカリスをどう思われるかです。決してお喜びではないでしょうね。
カリス2.jpg
この「カリス」の中に入れるのは、物理的にぶどう酒ですが、実際には、ミサにおいて司祭(神父様)の唱える奉献文に出てくる聖化された “ イエス・キリストの血 ” です。ミサの中で行われる「聖体の秘蹟」の説明は後日にするとして、ミサの中で奉納祈願と叙唱のあと、司祭(神父様)が次の奉献文(第2奉献文)を唱えます。
「まことに聖なる神、すべての聖性の源である父よ、いま聖霊を注ぎ、この供えものを聖なるものにしてください。(パンとぶどう酒の上に十字のしるしをする)わたしたちのために主イエス・キリストの御(おん)からだと御血(おんち)になりますように。主イエスはすすんで受難に向かう前に、パンを取り、感謝をささげ、裂いて、弟子に与えて仰せになりました。『皆、これを取って食べなさい。これはあなたがたのために渡されるわたしのからだ(である)。』
食事の終わりに同じように杯を取り、感謝をささげ弟子に与えて仰せになりました。『皆、これを受けて飲みなさい。これはわたしの血の杯、あなたがたと多くの人のために流されて、罪の赦しとなる新しい永遠の契約の血(である)。これをわたしの記念として行いなさい』」
このあと、司祭が「信仰の神秘」と唱えると、会衆(信徒)が次のとおり「主よ、あなたの死を告げ知らせ、復活をほめたたえます。再び来られるときまで。」と応唱し、イエスの記念として、イエスが言われたとおりに行なっています。司祭はさらに続け、「聖なる父よ、わたしたちはいま、主イエスの死と復活の記念を行い、み前であなたに奉仕できることを感謝し、いのちのパンと救いの杯をささげます。」と続きます。

この奉献文(第2奉献文)の根拠となっている聖書の箇所は、次のとおり新約聖書の4つの福音書の内、3つの福音書に記載があります。すべてイエス・キリストが磔刑(たっけい:十字架に磔(はりつけ)される死刑)にされる前夜の「最後の晩餐(さいごのばんさん)」の場面の一部です。
◯マタイによる福音書:第26章・第26~第28節
「さて、一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美をささげて、それを裂き、弟子たちに与えて仰せになった、「取って食べなさい。これはわたしの体である」。また杯を取り、感謝をささげ、彼らに与えて仰せになった、「みな、この杯から飲みなさい。これは、罪の赦しのために、多くの人のために流される、わたしの契約の血である。」」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

◯マルコによる福音書:第14章・第22~第24節
「さて、一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美をささげて、これを裂き、弟子たちに与えて仰せになった、「取りなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝をささげて、彼らに、お与えになった。彼らはみな、その杯から飲んだ。すると、イエスは仰せになった。彼らはみな、その盃から飲んだ。「これはわたしの血、多くの人のために流される契約の血である。」」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

◯ルカによる福音書:第22章・第19~第20節
「それから、イエスはパンを取り、感謝をささげて、それを裂き、使徒たちに与えて仰せになった、「これは、あなたがたのために与えられる、わたしの体である。これを、わたしの記念として行いなさい」。食事を終えると、杯も同じようにして仰せになった、「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による、新しい契約である」」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

◯次の記事もお読みください。
・ミサの祭器・祭具:その1「アルバ」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-06-24-3
・ミサの祭器・祭具:その2「アミクトゥス」と「チングルム」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-08-26-2
・ミサの祭器・祭具:その3「カンパヌラ」のお話し
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-09-09-1
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