詩 『明日』(作者不詳) [今日の言葉(詩・その他)]

「彼は、人間の達しうる最高の者に
なろうとしていた ―明日
彼は、誰よりも親切で勇敢な者に
なろうとしていた ―明日

彼は、悩み疲れたひとりの友を知っていた。
自分の境遇から引き上げられることを
喜びとし、それを必要としていた友だった。
彼は、その友を尋ね、どうすればよいか
相談しようとしていた ―明日

彼は、朝ごとに、書こうとする手紙を
山のように積み重ねた ―明日
そして、彼が喜びをもって満たそうとしている人々のことを考えた ―明日

今日は忙しすぎるのだ、
一瞬の息をつく暇もない。
彼は言う、
「私は他の人々のために働く時間を
持つようになろうだろう ―明日」と。
彼は、最も偉大な働き人になったであろう
―明日になれば。
世界は彼を知ったであろう
 ―もし彼が明日まで生きていれば。

しかし、事実は、彼は死んだのだ。
そして彼は人々の見える所から消え去った。
彼が生涯の終わったあとに残したものは
明日しようとしていた山のような仕事だった。」

なかなか教訓のある詩ですね。①今日やらなければならないことは、今日のうちにすること。②絶対に先延ばしにしないこと。この2つは社会人としての鉄則です。誰が見ても高い評価のできる人の根拠の一つは「実行力」があるということが言えます。一般的に言って実行力のある人は、今日できることを先延ばしはしません。私たちクリスチャンも、隣人のためにできることは明日ではなく、すぐにでも実行するという心構えでいたいものです。この世の中のために、“善い行い”をするということは時と場所を選びません。今すぐできることは、今すぐ行うことですね。
nice!(0)  コメント(0) 

今日の日記2023.10.15(金木犀!) [日記]

昨日のお話しです。
カトリック麹町・聖イグナチオ教会でミサに与ったのですが、教会の近くにある四谷見附橋のたもとにある金木犀(キンモクセイ)が開花を始めました。とてもいい甘い香りを放っていました!この金木犀の香りが季節を感じさせてくれますね(^◇^)ちなみに、5月から6月はツブラジイ(シイ)の花と栗の花の開花時期です。とても香りとは言いにくい匂いですね。まぁ、この匂いも季節感はありますが(⌒-⌒; ) 山のある田舎をウォーキングをしていると、その季節の香りを楽しめます!
◯JR中央線四ツ谷駅の上部にある四ツ谷見附橋(陸橋)のたもとに大きな金木犀があります。
IMG_5877.jpeg
IMG_5878.jpeg
◯満開になると、このくらいの開花になります。
IMG_5881.jpeg
【キンモクセイ】
キンモクセイ(金木犀、巌桂、学名: Osmanthus fragrans var. aurantiacus)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹です。庭園樹や街路樹として植栽に使われ、秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放ちます。ジンチョウゲ、クチナシと合わせて、日本の三大芳香木のひとつに数えられています。開花時期は、9月中旬から10月下旬までです。

nice!(0)  コメント(0) 

「イエスの聖テレジアおとめ教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日10月15日は、イエスの聖テレジアおとめ教会博士(又は「アビラの聖テレサ」)の記念日です。
同じ聖テレジアでも<アビラの聖テレジア>ですので、このブログの10月1日に掲載した<リジュの聖テレジア>ではありません。
聖テレジア(1515年~1582年)は、スペインのカスティリア州のアビラに生まれました。19歳のとき、カルメル会修道院に入りましたが、当時の修道生活は、規律・修道精神が緩慢となっていたそうです。それに失望したテレジアは、幻滅、悲哀、霊的乾燥、信仰に対する疑問などで苦しみましたが、その苦しみをとおして、「魂の奥底で、神とともに生きる」祈りと瞑想の深い神秘の体験をしました。

◯この肖像画は、フランスの新古典派の画家、フランソワ・ジェラールが、1819年から1820年にかけて描いた「聖テレサ(聖テレジア)」です。
AD9D7E65-8CA8-4A12-899F-435E0E1606BE.jpeg
1562年に「女子跣足カルメル会」をアビラに創立し、10数人の修道女たちとともに厳しい生活を始めました。彼女の改革に反対する人びとも多かったようですが、十字架の聖ヨハネ(このブログの2018年12月14日の記事https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2018-12-14-1をご覧ください。)などの援助によって、17もの女子修道院を建てるなど当時の社会に大きな影響を及ぼし、16世紀におけるカトリック教会改革の原動力となりました。聖テレジアは、多くの本を書き、中でも自分の神秘生活を著わした『完徳の道』、『霊魂の城』は、今もなお多くの人びとに読まれています。シエナのカタリナ、幼きイエスの聖テレジア(このブログの2020年10月1日の記事https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-10-01)と共に、女性としてはただ3人の教会博士の中に数えられています。「イエズスのテレジア」、「大聖テレジア」又は「アヴィラの聖テレジア」とも呼ばれています。

【教会博士】
キリスト教カトリック教会において、聖人の中でも特に学識にすぐれ、信仰理解において偉大な業績を残した人に送られる称号のことです。
nice!(0)  コメント(0)