三浦綾子のことば(第8日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「人間怒るべきことに、怒りを感じないようではいけない。が、怒りは長年連れ添った夫婦でさえ別れさせ、親子でさえ遠く引き離し、友をも失わせてしまうものだということだけは知っていなければならない。たとえ、怒らずに冷静に忠告されてさえ、傷つくほど、人は弱いものなのだから。」
『太陽はいつも雲の上に』から

三浦綾子さんのことは、「三浦綾子のことば(第1日目)2020.1.8」をご覧下さい。
私達が、日々の日常生活の中で一番陥りやすい罪が「怒り・(憤怒・激高)」です。キリスト教カトリックの教えでは、「怒り」は、“七つの大罪”の一つで、①色欲・肉欲、②貪欲・強欲、③怠惰・堕落、④傲慢・高慢、⑤怒り(憤怒・激高)、⑥嫉妬・羨望、⑦貪食・大食と同じく大罪なのです。罪を犯してはいけません。クリスチャンであれば尚更のことですね。

人間はいとも簡単に怒ってしまいます。それも、一番言いやすい(言い方を変えると「怒りやすい」)対象である家族、友人や職場の同僚(部下)に対して怒ることが多いのではないでしょうか。怒りをたとえ口に出さなくても顔に出せば同じことですね。最近は、職場で同僚(部下)に怒ると「パワハラ」と言われてしまいます。これは私の職場では、「ハラスメント委員会」に訴えられて懲戒になってしまいます。

怒りは自己中心的ものがほとんどであり、ストレス発散じゃあるまいし、自己満足させるためのもの以外に他なりません。そして、人を悲しませたり、悩ましたりして傷つけてしまい、結果的に人間関係を最悪にしてしまうのです。怒りをコントロールできる人は、人間関係も良好なものです。最近、私は怒りを感じると、心の中で神様に「どうか怒らないですみますように!」と祈ります。人間は弱いものですね。
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