「ルルドの泉:聖母マリア様カプセルお守り」のご紹介 [聖品紹介]

この記事は、このブログに過去に掲載した記事を再掲載しています。
写真は、“ 珍品コレクター ” の友人からいただいた、フランスの「ルルドの泉」付近?で売られている「聖母マリア様のカプセルお守り」だそうです。ちなみに、彼はクリスチャンではありませんが、クリスチャンである私のために、フランスのルルドから取り寄せてくれたそうです。彼は、このような珍しい物を見つけるのが得意です。さすが珍品コレクターです!
◯高さ4㎝ほどです。なんか弾丸の薬莢(やっきょう)ように見えますね。
【薬莢】
銃砲で弾丸を撃ち出すための火薬の容器のこと。通常は真鍮又は鉄製でできています。
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◯中筒にルルドの聖母マリア様が入っています。
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◯聖母マリア様を外に出した状態です。
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これは、完全にお守りですね。ルルドの教会で販売されているものではなく、たぶん教会の近くのお店で売っているのでしょうか。日本の神社でいうと、神社にある「お札授与所」のような所ではなく、参道にある土産物屋みたいな所で売っているのでしょうね。定年退職後は、キリスト教カトリック教会の聖地であるルルドに巡礼します!
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教会日記2024.2.6(カトリック成城・聖タデオ教会「聖アガタおとめ殉教者の記念日のミサ(年間第五火曜日のミサ)」火曜日)中止 [教会日記]

今朝は、カトリック成城・聖タデオ教会で、7時からの「聖アガタおとめ殉教者の記念日のミサ(年間第五火曜日のミサ)」が行われる予定でしたが、昨日の降雪と積雪の影響が懸念されましたので、昨夜のうちに中止となりました。JR横浜線は上下線とも運転見合わせで不通でしたから、いずれにしてもミサに与ることはできませんでした。ちなみに、カウントダウン:定年退職(3月31日)まで、あと53日です!
今日は、「聖アガタおとめ殉教者」の記念日ですので、今朝このブログに掲載しましたのでお読みください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2024-02-06
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「聖アガタおとめ殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

【閲覧注意】この記事には、閲覧注意な画像があります。
今日2月6日は、「聖アガタおとめ殉教者」の記念日です。記念日は正式には2月5日ですが、日本では2月5日は「日本二十六聖人殉教者」の祝日となっているため、聖アガタの記念日は2月6日となります。
聖アガタ(又は「シチリアのアガタ」)はキリスト教の聖女です。カトリック教会・正教会・非カルケドン派で聖人となっています。イタリアのシチリア島・カターニアの裕福な貴族の家庭に生まれ、250年頃に殉教したとされています。15歳の時にはすでに神に身をささげ、信者として生きる決意を固めてました。

そのような美しい娘アガタと彼女の財産に目をつけた当時シチリアでも支配力を持っていたローマ総督は彼女にプロポーズします。しかし、彼女はカトリックの信徒として純潔な身でありたいという意思を貫き、申し出を頑なに拒んだため、総督の権力により迫害を受けることになります。牢屋に入れられ暴力を受け、最後には乳房を切り落とされます。
彼女は、それでも祈り続けることをやめず、奇跡的に乳房は完治します。ところが、更に総督の反感を買った彼女は火あぶりの刑にされることになりました。火あぶりにされた際に彼女を包んでいた赤いヴェールだけは、奇跡的に無傷のまま残っていたそうです。この赤いヴェールは、その後、彼女の聖遺品として現在も大切に保存されているそうです。

◯フランシスコ・エ・スルバラン(スペイン:1598年~1664年)作の『シチリアのアガタ』です。フランシスコ・デ・スルバランは、バロック期のスペインの画家です。スペイン絵画の黄金時代と言われる17世紀前半に活動した画家であり、宗教画、静物画に優れた作品を残しています。カラヴァッジオ(イタリア・バロック期の巨匠)のように、明暗の劇的な対比を見せたものが多く、「スペインのカラヴァッジョ」の呼称もあるほどです。なんと!切り取られた乳房をお盆の上に載せていますΣ( ̄ロ ̄lll)
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◯【閲覧注意】
なかなかリアルなこちらの絵は、乳房を抉り取られ肋骨が3本白く見えています( ̄◇ ̄;) 取られた乳房は、聖アガタが持っているお皿にあります。この絵の作者は不詳です。
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◯イタリアのお菓子「Le Minne di Sant’Agata(聖アガタの乳房)」です。オッパイの形したリアルなお菓子ですね( ̄▽ ̄;) 果物とナッツの入ったカッサータと呼ばれる羊乳のリコッタ、チョコチップ、フルーツのシロップ漬け(チェードロ、オレンジピール)のクリームを詰め、生地を乳房型にして乳首に砂糖漬けの赤いチェリーをトッピングしたものです。食べた~い!
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現在、カターニアの守護聖人、カトリック教会のミサの中で名前が読み上げられる七人の女性の一人(聖母マリアは除く)となっています。また、両方の乳房を切り落とされ、そのために彼女は切り落とされた乳房を盆の上に載せて持つ姿で描かれることが多いのです。聖アガタの絵はたくさんありますが、胸に布を当て出血を押さえる絵や自分の乳房をお盆にのせているという、すごく猟奇的な絵になってますね( ̄◇ ̄;) ですから、聖アガタの場合は「乳房」がアトリビュートになっています。

彼女が捧げ持つ乳房の形との関連から、聖アガタは鐘職人やパン屋の守護聖人とされているのですが、近代に入ると、乳房と言うことで乳癌患者の守護聖人ともされていますね。また、1551年にオスマン帝国がマルタ島に侵攻したときは、人々は聖アガタにとりなしを祈りました。結果的にマルタ島は守られたため、彼女はマルタの守護聖人となっています。そして、他にもエトナ火山が爆発したとき、彼女の遺物によって町を救ったと伝えられることから、火災予防の守護聖人にもなっています。

【アトリビュート】
西洋絵画、特に宗教画(キリスト教絵画)には、「アトリビュート(=持物:じぶつ)」というものがあります。これは、絵を描く時の“約束事”として、特定の人物(聖人など)に密接に結びつけられたもの、例えば花、動物、小物、道具や背景などが画かれるのです。
例えば、聖母マリア様ですと、必ず画かれているのが純潔の象徴である「百合の花」ですね。「受胎告知」の絵で、大天使ガブリエルが百合の花を持っています。そして、天の真実を意味する「青色(濃紺色)のマント」です。「祈りの聖母」と「悲しみの聖母」の絵もそうですね。他にも、「12の星の冠」や足の下に「三日月」と「蛇」が画かれています。聖母マリア様の絵を見るときはよく観察しましょうね。
他にも、聖母マリアの夫である聖ヨセフは、大工であったことから大工道具がアトリビュートになっていますし、聖アガタは、乳房を切り取られたことから、乳房がアトリビュートになっています。旧約聖書の「トビト記」に出てくるトビアスを描いた絵は、必ず魚が画かれています。(「トビト記」を読めばわかります。)マグダラのマリアの絵は、必ず香油の壺とドクロが画かれています。
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