「携帯お祈りセット」のご紹介 [キリスト教関係事項・用語等]

写真は、私が仕事や社会活動での出張時の必需品で、いつも携帯している「携帯お祈りセット(別名「携帯祭壇セット」)」です。宿泊するホテルの部屋で、就寝前と起床後のお祈りで使用します( ̄▽ ̄)なお、これに「聖水」があれば、立派な「悪魔払いセット」になります( ̄◇ ̄;)
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①写真左上のは「聖書(新共同訳)」です。革製の聖書ケースは、山形にある「アトリエハ短調」という革製品を作っている工房に特注して作ってもらいました。このブログの「聖書のお話し(その1)2016.6.17」をご覧ください。アドレスは、https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2016-06-17 です。なお、「アトリエハ短調」のホームページアドレスは、http://hatancho.moo.jp/ です。

②聖書の前は「ミニ祭壇」です。職場の大学の学園祭でやっていたフリーマーケットで、500円で購入したものです。なぜフリーマーケットで売られていたのでしょうか?これは珍しいですね。随分前に町田教会で司祭(神父様)に祝福してもらいました。このブログの「携帯用ミニ祭壇のご紹介2017.4.26」をご覧ください。アドレスは、https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2017-04-26 です。

③ミニ祭壇の右側は「聖ベネデディクトの十字架(大)・(小)」です。これもホテルの部屋でお祈りする時に聖書の横に置いています。これは、「エクソシストが悪罵払いするときに使用する十字架みたいだ!」と言う人がいます………が、それは映画の見過ぎです(⌒-⌒;)(小)の紐は革製で、お祈りする時に首からさげます。両方とも四ツ谷にあるドン・ボスコ社で購入し、聖イグナチオ教会でミサが終わってからイエズス会の司祭(神父様)に祝福してもらいました。このブログの「今日の日記2018.11.10(栗の渋皮染!)」をご覧ください。アドレスは、https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2018-11-10-1 です。

④聖ベネディクトの十字架の右側上は「ロザリオ」です。女子パウロ会のシスターの手造りで、珠は梅の木でできています。毎日持ち歩いている「聖ベネディクトのロザリオ」の予備です。真鍮製の丸いロザリオケースはお気に入りです。このブログの「ロサリオのお話し(その9)2017.5.3」をご覧ください。アドレスは、https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2017-05-03 です。

⑤聖なるベネディクトの十字架の右側下は「聖ベネディクトのメダイ」です。これはただ単に魔除けとして携帯しています。通勤用のバックパックにもつけています。このブログの「聖ベネディクトのメダイのお話し2018.1.14」をご覧ください。アドレスは、https://jesus195876.blog.so-net.ne.jp/2018-01-14 です。

⑥ロザリオケースの下は「銀製の十字架」です。教会に通い出したころに一番最初につけていた十字架のペンダント・トップです。今は聖母マリア様の「不思議のメダイ」を365日つけています。黒ずんでいますが、なぜか今も持ち歩いています。

⑦一番右側は「木製の十字架」です。ミサ・祭壇に関係する奉仕者を命じられた時のために準備しているのですが、出番がなさそうなのに持ち歩いています(⌒-⌒;)7年前に渋谷区南青山にある「バイブルハウス南青山」で購入しました。値段は忘れました~プロの木工制作者の手造りです。なお、現在は販売していません。
最後に赤いポーチですが、「マンハッタン・ポーテージ」社製です。聖書以外は、すべてこの赤いポーチに入れて持ち歩きます!便利なセットです………ただ、誤解のないように!このようなものがなくてもお祈りはできますから!というより、このようなものを持ち歩いている人は珍しいでしょうね。( ̄◇ ̄;)
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今日の日記2019.7.27(卒業生と呑み会!) [日記]

今夜は、新宿三丁目で平成元年3月に卒業した卒業生6人と呑み会でした。30年ぶりに会う卒業生もおり、懐かしい話しで盛り上がりました!皆さん52歳〜54歳になっていました。とにかく楽しかったですね〜。私が、また20代後半の血気盛んなころ、学生196人をクラス担任として受け持ち、授業以外の面倒をみる「学生主事制度」というものがあり、私も担当していました。大学4年間を学校生活や成績管理などをとおして指導するものです。手紙による家庭通信など、保護者とも緊密な連携をとっていました。その卒業生との呑み会ですから、最高に面白かったですね。私に説教を喰らい正座をやらされたなど、このブログに書けないような思い出話しばかりで、話しは尽きなかったですね。財務省の官僚や会社の社長もおり、皆さん頑張っていました!しかし、独身者が3人もおり、まだまだ面倒を見なきゃいけないですね!手のかかるやつらです!( ̄◇ ̄;)
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教会日記2019.7.27(カトリック吉祥寺教会「主日のミサ」土曜日) [教会日記]

今日は仕事は指定休でお休みです。疲れが溜まっているのですね、お昼過ぎまでベッドの上でゴロゴロしながら、読書とウトウトを繰り返していました。午後は、カトリック吉祥寺教会で16時からの主日のミサに与りました。吉祥寺教会でミサに与るのは、昨年の5月6日以来2回目となりました。
写真左側の建物が聖堂です。約15ヶ月ぶりに訪問しました。
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ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の神よ、
御名(みな)讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、妻の母親の病が癒やされますように、同僚の病が癒されますように、お二人の心に平安が訪れますように、そして、同僚のお嬢さんの病気が治りますようにと、心を込めてお祈りしてきました。
さて、今から平成元年3月に私の職場の大学を卒業した卒業生6人と呑み会です!30年ぶりに再開する卒業生もおり、とても楽しみです!
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文語体・文語訳のお祈り(その1) [祈り]

最近、このブログに文語体(文語訳)の聖句や祈祷文に凝っていると書きましたが、やはり文語体はいいですね~!「私たちを悪からお救いください」よりも「われらを悪から救い給え!」ですよね〜!「私たちの罪をお赦しください」よりも「われらの罪を赦し給え!」ですよね〜!この最後の「たまえ!」って力強いですね〜!心の底から大声で叫んでみたいものです!

◯栄唱(えいしょう)
最初に掲載するのは文語体です。口語体も「栄唱」といいます。
「願わくは、聖父(ちち)と聖子(こ)と聖霊(せいれい)とに栄えあらんことを。
始めにありし如く、今もいつも世々にいたるまで。
アーメン」
<現在の口語体>
「栄光は、父と、子と、聖霊に、
はじめのように、今も、いつも、世代に
アーメン」

◯主祷文(しゅとうぶん)
最初に掲載したのは文語体です。口語体は「主の祈り」といいます。
「天にましますわれらの父よ、
願わくは御名(みな)の尊まれんことを、
御国(みくに)の来(きた)らんことを、
御旨(みむね)の天に行わるる如(ごと)く
地にも行われんことを。
われらの日用(にちよう)の糧(かて)を、
今日(こんにち)われらに与え給え。
われらが人に赦す如く、
われらの罪を赦し給え。
われらを試みに引き給わざれ、
われらを悪(あく)より救い給え。
アーメン。」
<現在の口語体>
「天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖(せい)とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり
地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン」
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今日の日記その二2019.7.26(白ギス定食!) [日記]

今夜は、カトリック麹町・聖イグナチオ教会の18時からの平日のミサに与り、帰りにJR四ツ谷駅近くにある「かつれつ四谷たけだ」で、白ギスフライ定食を食べました。最近、たけだの白ギスフライ定食にハマってます!キスは4匹ですが、1匹トッピングして5匹にしました。めちゃウマ!マイウー!です。聖イグナチオ教会に来ると、たけだの白ギスフライ定食を食べたくなります!完全にハマりましたね( ̄◇ ̄;)
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教会日記その二2019.7.26(カトリック麹町・聖イグナチオ教会「平日のミサ」金曜日) [教会日記]

今日は、仕事が終わってから、四ツ谷にあるカトリック麹町・聖イグナチオ教会の18時からのミサに与りました。先週と同じで明日は指定休でお休みをいただいていますから、今夜は時間的に余裕ですね。
夕刻18時のアンジェラスの鐘が響き渡る中、「ロヨラの聖イグナチオの取り次ぎを願う9日間の祈り」をお祈りし、ミサでは、聖母マリア様のご両親の聖アンナと聖ヨアキムの祝日を祝い、お祈りを捧げました。そして、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の神よ、
御名(みな)讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、妻の母親の病が癒やされますように、同僚の病が癒されますように、お二人の心に平安が訪れますように、そして、同僚のお嬢さんの病気が治りますようにと、心を込めてお祈りしてきました。
それから、大切な方と人間関係が悪くなってしまいました………私が悪いのですが、神様お助けください!
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今日の日記(ハンカチ!) [日記]

今はお昼休みです。
昨日、出張に出かける時、小田急線梅ヶ丘駅の改札を出たところに「白梅福祉作業所」で作られたハンカチ、タオル、ポーチやお菓子などの販売している出店があり、ハンカチを500円で購入しました。白梅福祉作業所は、「特定非営活動法人せたがや白梅」によって世田谷区松原に2008年10月1日に設立されました。知的障害者の方が対象者となっております。皆さんも機会がありましたら、是非お買い求めください!
ものすごく縫い目が丁寧で、刺繍もキレイに作られています。
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専門の職人さん顔負けの腕前ですね~!これで500円は安いかも!
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白梅福祉作業所の理念、事業目的及び運営方針は次のとおりです。なお、ホームページのアドレスは、https://shiraume-setagaya.wixsite.com/mysite/home です。
◯理念
「知的な障害を持った人も、偏見や差別の風雪に耐え、地域の人々に愛されて、美しい花を咲かせてほしいとの思いをこめて『白梅』と命名し、知的障害をもつ人の幸せを切に願う拠点であることを開設の理念としてきました。」
◯事業目的
「通常の事業者に雇用される事が困難な障害者に対し、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等を行い、障害者が自立した社会生活を営むことができることを目的とします。」
◯運営方針
「知的障害のある子をもつ親たちが、その幸せを願って「作業所」を開設し運営してきた歴史と精神を継承し、今後の福祉サービス事業の着実な広がりを図ります。
利用者一人ひとりの社会生活力を高め、地域において自立と社会参加を実現します。
保健、医療、福祉、教育その他の関連する福祉サービスとの有機的は連携に取り組みます。
障害のある人に対する理解と協力の活動を促進します。
障害のある人の人権の確立に努めます。」
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教会日記2019.7.26(カトリック成城教会「平日のミサ」金曜日) [教会日記]

今朝も出勤前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城教会の7時からの平日のミサに与りました。火曜日から4日連続の朝ミサとなります。なんと敬虔なことでしょうか!(自画自賛)今日も朝から晴れましたが、まだ梅雨は明けないですね。今夜から雨になります。すでに蒸し暑くなっていますが、私は今朝も清々しい朝を迎えています!

6時50分から「お告げの祈り」をお祈りし、7時からのミサでは、聖母マリア様のご両親の聖アンナと聖ヨアキムの祝日を祝い、お祈りを捧げました。そして、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の神よ、
御名(みな)讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、妻の母親の病が癒やされますように、同僚の病が癒されますように、お二人の心に平安が訪れますように、そして同僚のお嬢さんの病が癒されますようにと、心を込めてお祈りしてきました。
さぁ、今日もこれから仕事です!
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「絶えざる御助け(おんたすけ)の聖母の困難なときの祈り」 [祈り]

困難な時というものは、予期しない時に不意に誰にでも訪れるものです。私たちはそれを嘆くのではなく、神様からいただいた試練として受けとめることです。聖書に書いてあるとおり、神様は人間に耐えられない試練はお与えになりません。困難さを感じたら、何時どこでいても「絶えざる御助け(おんたすけ)の聖母」にこのお祈りを唱えてください。

「信じる者の力である父よ、
すべての悪から私達をお救いください。
忍耐する力をもって、すべての困難に打ち勝つよう、
私達の信仰を強めてください。
私達のために、
十字架を背負った主イエス・キリストと共に歩むことができますように、
聖霊の光によってお導きください。
絶えざる御助けの聖母よ、
困難の中にある私達を助け、心身ともに健やかに保てますよう、
あなたの御摂理(みせつり)によって力を与えてください。
私達の主イエス・キリストの御名(みな)によって。
アーメン」
「絶えざる御助けの聖母マリア」
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◯新約聖書:コリントの信徒への手紙第一・第10章・第13節
「あなた方を襲った試練は、何一つとして人間に耐えられないようなものではありませんでした。神は信頼に値する方です。絶えられないような試練にあなた方を遭わせるようなことはなさらず、むしろ、耐えることができるように、試練とともに抜け出る道をも用意してくださるのです。」(原文校訂による口語訳 フランシスコ聖書研究所訳註聖書)

コリントの信徒への手紙第一・第10章・第13節は、新約聖書の中でも有名な「試練の教え」ですね。このブログに何回も掲載しています。この言葉は、使徒パウロがコリントの信徒に送った一番目の書簡(手紙)にある言葉です。試練にある人の心中を慰めるにピッタリのお言葉です。
真実な方である神様は、人間に耐えられないような試練に遭わせるようなことはせず、むしろ、耐えることができるように、試練とともに抜け出る道をも用意してくださるのですね。これは決して試練から逃げるのではなく、試練と正対しつつも、神様は抜け出る道を用意してくださっているということです。ですから、どんな試練に遭っても安心していなさいと、この手紙を書いた使徒である聖パウロは説いておられます。
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「使徒聖ヤコブ」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日25日は、イエス様の12使徒(弟子)の一人の聖ヤコブの祝日です。このブログの2018年7月28日に掲載した記事を一部修正して再度掲載いたします。
漁師のゼベダイの子であるヤコブは、同じ使徒である弟ヨハネと兄弟で、もう一人の同じ使徒であるアルファイの子であるヤコブ(こちらは「小ヤコブ」)と区別するため、通称「大ヤコブ」と称されています。聖人の概念を持つカトリック教会をはじめ、キリスト教の各教派で聖人として崇敬されています。

ピーテル・パウル・ルーベンス作の「使徒聖ヤコブ」です。1612-13年、油彩・画布、108×84cm、スペイン:マドリードにある「プラド美術館」蔵です。
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新約聖書:マルコによる福音書・第1章・第19〜20節に、ヤコブは父ゼベダイ、兄弟ヨハネと共にガリラヤ湖畔の漁船の中で網の手入れをしていたところをイエス様に呼ばれ、そのまま父と雇い人を残して弟ヨハネと共に弟子になったと記載されています。2人は、気性の激しさから「ボアネルゲス(雷の子ら)」と呼ばれていたようです。大ヤコブはエルサレム教会において、一貫として中心的な立場を占めていましたが、新約聖書:使徒言行録・第12章・第20節の記載によると、ユダヤ人の歓心を買おうとしたヘロデ・アグリッパ1世によって捕らえられて斬首され殉教しました。紀元44年のころと推定されています。
◯新約聖書:マルコによる福音書・第1章・第19〜20節
「また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行った。」
◯新約聖書:マルコによる福音書・第3章・第16〜第17節
「こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアゲルネス、すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。」
ちなみに、私が所属するカトリック町田教会の教会堂名は、聖ヤコブ(大ヤコブ)です。ですから教会の機関紙(広報紙)は「雷の子(いかずちのこ)」という名前になっています。
◯新約聖書:使徒言行録・第12章・第1〜第2節
「そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。」

さて、時代は下って9世紀になり、ヤコブの遺体とされるものが、遥か遠くスペインの現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラの地で”奇跡的に発見された”とされています。その頃のスペインは、イベリア半島において、レコンキスタの最中であり、イスラム勢力と闘っていたキリスト教勢力を守護する又はキリスト教徒勢力が、イベリア半島を制圧する行動のシンボルとして熱狂的に崇められました。このため、スペインの守護聖人(聖ヤコブは、スペイン語で「サンティアゴ(Santiago)」)とされています。サンティアゴ・デ・コンポステーラには教会聖堂が建てられ、現在はキリスト教カトリックの3大聖地の一つとなっています。

ところで、ホタテ貝(写真)はヤコブのシンボルとなっています。なぜか?その理由は、そもそも、エルサレムでヘロデ・アグリッパ1世に捕らえ斬首された後、その遺体は船で地中海を渡ってスペインに運ばれたそうです。その船に貝がたくさん付着していおり、そこからホタテ貝がシンボルとなったそうです(なぜホタテ貝?)。ですから、聖ヤコブを画く場合、必ずと言っていいほど巡礼者の格好をして、杖を持ってホタテ貝を首に吊るしているところを画いています。
また、フランス語ではホタテ貝を「聖ヤコブの貝」(coquille Saint-Jacques、コキーユ・サンジャック)と呼びます。英語圏で多いジャック(Jack)の名は、彼の名(ジェイコブ)か、あるいは旧約聖書に登場するユダヤ人の祖ヤコブに因むJames又はJacobの愛称です。カトリック教会における記念日は7月25日となっています。
写真は、スペインの“サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼”から帰ってこられた方のお土産としていただいたロザリオです。玉の部分が“ホタテ貝”の形になっており、十字架は“ヤコブの十字架”の形になっています。
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【レコンキスタ】
レコンキスタとは、718年から1492年までに行われた、キリスト教国によるイベリア半島(スペイン全土とポルトガル全土のあるヨーロッパ大陸の南西に突き出た大きな半島)の再征服活動の総称のことです。ウマイヤ朝による西ゴート王国の征服とそれに続くアストゥリアス王国の建国から始まり、1492年のグラナダ陥落によるナスル朝滅亡で終わる再征服活動です。つまり、簡単に説明しますと、元々キリスト教圏であったイベリア半島は、イスラーム勢力(国)に征服されていました。それをキリスト教の国々が再征服したということです。それを「レコンキスタ」というのですね。
【キリスト教カトリック3大聖地(3大巡礼地)】
まず、①イエス・キリストが生まれて亡くなられたイスラエルのエルサレム付近(ベツレヘムも含む)、②イタリアのローマにあるカトリックの総本山のバチカン。ここにイエス様の使徒の筆頭の聖ペテロのお墓があります。そして③スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラです。これにフランスのルルドを加えて4大聖地(4大巡礼地)する場合もあります。3大聖地は、定年退職後に妻と二人で巡礼に行くことにしています!今からとっても楽しみです!
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