映画『ボーダーライン』のご紹介 [日記]

映画『ボーダーライン(原作名「シカリオ(Sicario)」)』は、2015年のアメリカ合衆国のアクションサスペンス映画です。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ、主演はエミリー・ブラントが務めています。原題のSicarioとはスペイン語で『殺し屋』の意味です。本作は、2015年5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。
私がもっているDVDです。
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監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:テイラー・シェリダン
製作:ベイジル・イヴァニク、エドワード・L・マクドネル、モリー・スミス、サッド・ラッキンビル、トレント・ラッキンビル
製作総指揮:ジョン・H・スターク、エリカ・リー、エレン・H・シュワルツ
出演者:エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、ダニエル・カルーヤ、ジョン・バーンサル、ジェフリー・ドノヴァン、ヴィクター・ガーバー
音楽:ヨハン・ヨハンソン
撮影:ロジャー・ディーキンス
編集:ジョー・ウォーカー(英語版)
製作会社:ブラック・ラベル・メディア、サンダー・ロード・ピクチャーズ(英語版)
配給:ライオンズゲート、KADOKAWA
公開:アメリカ合衆国:2015年9月18日、日本:2016年4月9日[1]
上映時間:121分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語、スペイン語
製作費:$30,000,000
興行収入:$84,872,44/アメリカ $46,889,293/日本 1億2000万円

映画『ボーダーライン』は日本でのタイトル名ですが、原作名は『シカリオ(Sicario)』といいます。「ボーダーライン」は、映画のストーリー上での善と悪の境界を意味していますが、原作名の「シカリオ」は、スペイン語で「殺し屋」です。この「シカリオ」という言葉の起源は、新約聖書の福音書に出てくるイエス・キリストの弟子である12使徒の一人〈熱心党のシモン〉が所属していた「熱心党」のことで、エルサレムを属州として支配しているローマ帝国(ローマ人)に抵抗する狂信的暗殺者集団でした。映画のストーリー(ネタばれ)などの詳細は、書くと長くなりますので、次の「Wikipedia(ウィキペディア)」をご覧ください。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3_(2015%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

最近、メキシコ料理に関心をもったり、メキシコ関係(主に麻薬戦争)の書籍を読んだりしているのは、すべてこの映画の影響ですね(⌒-⌒; ) 続編の『ボーダーライン ソーシャル・デイ』も観ましたが、見応えのある内容となっています。いずれもアメリカと国境を接する対メキシコ麻薬戦争がらみのフィクション映画です。まぁ、フィクションといっても、まったくのフィクションではなく、実際にメキシコで起きている麻薬カルテル間の抗争(麻薬戦争)とアメリカ政府の麻薬取り締まりに関係する介入は事実としてあるわけです。それらをもとにして描いている映画なのです。
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コペルニクスのことば [キリスト者(クリスチャン)]

「正義と真理に反する意見は避けるべきだと信じます。」

この言葉は科学者コペルニクスの言葉です。お言葉のとおりですね。ニコラウス・コペルニクス(ポーランド:1473年~1543年)は、科学者(天文学者)でカトリック教会の司祭です。晩年に『天球の回転について』を著し、当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説である「地動説」を唱えたことで有名になりました。これは天文学史上最も重要な発見とされています。経済学においても、貨幣の額面価値と実質価値の間に乖離(かいり)が生じた場合、実質価値の低い貨幣のほうが流通し、価値の高い方の貨幣は使用せずにしまいこんで流通しなくなることに最初に気づいた人物としても知られています。また、教会では司教座聖堂参事会員であり、知事、長官、法学者、占星術師や医者でもありました。暫定的に「領主司祭」を務めたこともある立派な聖職者でした。
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『天球の回転について』は、コペルニクス存命中から死後数十年の間は、この理論についてカトリック教会の総本山であるローマ教皇庁が反対をするということはありませんでした。存命中にはすでにこの考えは公表されており、本人自身がこの考えがキリスト教に反するものだとは全く考えていませんでした。1533年に教皇クレメンス7世にこの考えが伝わっており、その下にいた枢機卿ニコラス・シェーンベルクは、1536年にこの考えに対し賞賛の手紙をコペルニクスに送っているほどです。そして、コペルニクス自身が、教皇パウルス3世へと『天球の回転について』を献呈していることからも、ローマ教皇庁が当初反対の立場を取っていなかったことは明らかですね。

逆にプロテスタント教会、特にコペルニクスの活動期に急速に勢力を伸ばしていたルター派においても、明確にこの考えに関して反対をしているというわけではありませんでしたが、宗教改革の立役者マルティン・ルター本人はコペルニクスの考えに対して明確に拒否反応を示し、聖書から外れていると批判しています。しかしながら、ルター派においてもコペルニクスを支持するものは多かったようです。『天球の回転について』の出版を主導したレティクスはルター派であり、彼の人脈で出版にこぎつけた関係上、この書籍の出版にかかわったものはルター派が多くを占めています。校正及び最終的な出版を担当したアンドレアス・オジアンダーもルター派の神学者でした。

こうしたことから、カトリック教会、プロテスタント教会共に、『天球の回転について』は禁止されていなかったのでした。しかし、1616年に有名なガリレオ・ガリレイに対する裁判が始まる直前に、コペルニクスの著書『天球の回転について』は、一転してローマ教皇庁から閲覧一時停止の措置がとられました。これは、地球が動いているというその著書の内容が、聖書に反するとされたためです。しかし、聖書には天動説が載っているわけではなく「初めに、神は天地を創造された」という記述があるだけです。 ただし、禁書にはならず、純粋に数学的な仮定であるという注釈をつけ、数年後に再び閲覧が許可されるようになりました。これがコペルニクスの真実なのです!

是非お読みください!https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2018-08-18
『科学者はなぜ神を信じるのか』のご紹介
著者:三田 一郎
発行:講談社・2018年6月20日
定価:1,000円+税
<講談社のwebsiteから>
「先生は科学者なのに、科学の話のなかで神を持ち出すのは卑怯ではないですか」ある高校生から投げかけられたこの質問が、本書が生まれるきっかけだった。素粒子物理学者として「小林・益川理論」のノーベル賞受賞に貢献し、カトリック教会の聖職者でもある著者が探し求め、見いだした答えとは?
聖書が教える「天地創造」の物語はもはや完全に覆され、「神は死んだ」といわれて久しい。しかし実は、宇宙創成に関わる重要な発見をした科学者の多くは、神を信じていた。天動説を葬り去ったコペルニクスとガリレオ、物体の運行を神によらず説明したニュートン、宗教に強く反発して「光」だけを絶対としたアインシュタインらも神への思いを熱く語り、さらには量子力学を創ったボーアやハイゼンベルク、ディラック、シュレーディンガー、特異点なき宇宙を考えたホーキングら、「無神論者」といわれた現代物理学者たちさえも実は神の存在を強く意識していたのだ。彼らの神への考え方を追うことで見えてくる、宇宙論を発展させた本当の原動力とは?日本人には理解しにくい世界標準の「宗教観」を知るためにも最適の一冊!
第1章 神とはなにか、聖書とはなにか
第2章 天動説と地動説 ――コペルニクスの神
第3章 宇宙は第二の聖書である ――ガリレオの神
第4章 すべては方程式に ――ニュートンの神
第5章 光だけが絶対である ――アインシュタインの神
第6章 世界は一つに決まらない ――ボーア、ハイゼンベルク、ディラックらの神
第7章 「はじまり」なき宇宙を求めて ――ホーキングの神
終章 最後に言っておきたいこと ――私にとっての神
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