支援活動日記2021.3.4(山谷夜回りの会活動) [支援活動日記]

今夜は、仕事が終わってからホームレス支援活動グループ「山谷夜回りの会」の活動に参加しました。東京都の緊急事態宣言は、3月7日で解除される予定でしたが、あと2週間延期されるようです。ワクチンの接種も始まったことですし、今後は徐々に終息に向けていくのではないかと思いますが、まだまだ警戒することを忘れてはいけないですね。引き続き不要不急の行動は自粛しなければなりません。ただし、この山谷夜回りの会のホームレス支援活動は、いつものとおり《必要至急》の行動であることを再確認しておきます!

今夜は寒かったです!一昨日の夕方から寒くなりました。3月といえどもまだ夜明けごろの気温は厳しい寒さです。以前、このブログに書きましたが、私の「路上生活体験会」の参加経験からいっても、明け方の寒さは身体にこたえます………というか、寒くて寒くて寝れません( ̄◇ ̄;) 風邪をひかないようにしてもらいたいものです。
「山谷夜回りの会」は、東京の寄せ場地域(日雇い労働者の町)である山谷地区で暮らす野宿者(ホームレス)の皆さんに、おにぎりやパンの食べ物、生活に必要な物資を夜回りしてお届けしている団体です。第一・第三木曜日の19時30分にJR南千住駅改札前に集合し、おにぎり、パンや日用品などをホームレスの皆さんにお配りしています。誰でも参加できます!
「山谷夜回りの会」の詳細は、ホームページをご覧ください。
https://yomawari.yomibitoshirazu.com/

今宵も東京スカイツリーが透きとおって見えるほどキレイでした!
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毎回毎回このブログに書いていることですが、私は一人の人間として、また、キリスト者(クリスチャン)としても、人道のための支援活動を行うことが本望であり、若い時からの念願でもありました。働けなくて経済的に困窮し、路上生活を余儀なくされている人、家族に見放され精神時に不調をきたし、路上生活を余儀なくされている人、ホームレスになった人にはいろいろな理由があるのです。行政には限界があり、国や地方自治体ができないところを私たちが支援しなければなりません。イエス・キリストは、「隣人をあなた自身のように愛しなさい(新約聖書:マタイによる福音書・第22章・第39節)」と福音で説いておられます。大切なことは「隣人への愛」とそのための「善き行い」です。今は「四旬節」です。特に愛徳の業に力を入れましょう!

今夜も台東区端の泪橋交差点から少し歩いた所にある、《いろは商店街(以前は200mほどのアーケード商店街でした)》に、ビニールシートのテントで寝ている方を含めて50人ほどのホームレスの皆さんが私達を待っていました。支援活動に集まった14人でホームレスの皆さんに、手作りおにぎり、マスク、タオル、軍手、石鹸、歯ブラシ、髭剃り、靴下、上下の下着類、ズボン、毛布、ホッカイロ、寝袋などをお配りしました。集まった皆さんは、私のような仕事帰りの社会人は少数派ですが、中心になるのは大学生や若い20歳代~30歳代の社会人で、若い人たちが使命感を持って支援活動に取り組んでいます。
だんだん気温が上がって零下になることはないと思いますが、年によっては3月に雪が降る日もあり、風邪をひかないように気を付けてもらいたいものです。ホームレスの皆さんは路上で寝る方も多く、底冷えする極めて悪い環境にありますから、体調には十分に気を付けていただきたいですね。活動が終了して反省会を行って8時55分ごろに解散し、今は既に帰りの電車の中です 。
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『お告げの祈り』のお話し [祈り]

『お告げの祈り』は、『アンジェラス(Angelus)』と言います。聖母マリア様への“受胎告知”を記念するキリスト教カトリック教会の祈祷(きとう:お祈りのことば)です。一年365日を毎日午前6時(7時)、正午12時、午後6時の3回唱えます。“Angelus Domini”の句で始まるお告げの祈りですが、この祈りの時刻を知らせる鐘を「アンジェラスの鐘(お告げの鐘)」といいます。この鐘の音を聞いた信徒たちは、胸の前で手を組み、目を閉じて聖母マリア様に『お告げの祈り(『アヴェマリアの祈り』を含む)』を捧げます。私が所属するカトリック成城・聖タデオ教会も、毎朝の平日のミサや土日の主日のミサの前にお祈りしていましたが、一昨年前からコロナ渦にあるということで、ミサ時間を短縮するために行っていません。とっても残念なことですね。来月5月は「聖母月」ですから、是非ともミサの前に『お告げの祈り』をお祈りしたいものです。

カトリック教会の鐘の音は、そのほとんどが「アンジェラスの鐘」です。日本では、長崎市の浦上天主堂にある“アンジェラスの鐘”が有名ですね。東京の四ツ谷にあるカトリック麹町・聖イグナチオ教会の“アンジェラスの鐘”の音は大きく、『告げの祈り』が始まるのとほぼ同時に鳴りますから、聖堂の中までビンビン響いて聴こえてきます。ちなみに、仏教のお寺の鐘ですが、一般的に時報として鳴らす鐘は朝と夕方についているそうです。鐘をつく時刻はお寺により異なり、鐘をつく回数にも特に決まりはないそうです。でも、仏教の宗派や地域によりルールが決められている場合があるそうです。そして、大晦日につく「除夜の鐘」は、鎌倉時代に中国から伝わったそうですが、毎年12月31日の23時くらいから年を越した1日の深夜1時前あたりまで鐘をつくそうです。つく回数は(煩悩の数)108回というのが一般的ですが、200回もつくお寺もあるそうです。

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掲載した絵は、ジャン=フランソワ・ミレーが1857年に制作した「晩鐘(ばんしょう)」です。フランスのパリにあるオルセー美術館にあります。有名な絵画ですね。この絵は、バルビゾンのジャガイモ畑で収穫作業をする貧しい夫婦が、教会(絵の右側遠くに、フォンテーヌブローの森のはずれ、シャイイ村の教会の尖塔が見えます。)から聞こえてくる午後6時の「アンジェラスの鐘(お告げの鐘)」に合わせて祈りを捧げているところです。この絵は祈る敬虔な姿を象徴している絵として有名ですね。たぶん、当時の人々がそうであったように、この祈りを唱えた後は家路に急いだことでしょう。当時は時計がまだ一般家庭にないころでしたので、この「お告げの祈り」を知らせる「アンジェラスの鐘(お告げの鐘)」が、時を知る大切な手段でもあったのです。
ちなみに、この絵の情景ですが、一輪の荷車にある収穫物は、生活費を得るために売るジャガイモだと思われます。女性の前の手さげ籠にあるジャガイモは、夫婦が食べるために持ち帰るのですね。この絵が描かれた当時、ジャガイモはパンを食べられない貧しい人々の主食でした。

祈祷文は次のとおりです。
「主のみ使いのお告げを受けて、
マリアは聖霊によって神の御子を宿された。
<アヴェ・マリアの祈り>
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

わたしは主のはしため、
おことばどおりになりますように。
(引き続き<アヴェ・マリアの祈り>を唱えます。)

みことばは人となり、
わたしたちのうちに住まわれた。
(引き続き<アヴェ・マリアの祈り>を唱えます。)

神の母聖マリア、わたしたちのために祈ってください。
キリストの約束にかなうものとなりますように。
(引き続き<アヴェ・マリアの祈り>を唱えます。)
祈願
神よ、み使いのお告げによって、御子が人となられたことを知ったわたしたちが、キリストの受難と十字架をとおして、復活の栄光に達することができるよう、恵みを注いでください。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。 」
以上です。

そこで、実際は次のようにお祈りします。
先唱:「主のみ使いのお告げを受けて、」
信徒:「マリアは聖霊によって神の御子を宿された。」
先唱:「アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。」
信徒:「神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、今も、死を迎える時も、お祈りください。アーメン。」

先唱:「わたしは主のはしため、」
信徒:「おことばどおりになりますように。」
(引き続き、上記の<アヴェ・マリアの祈り>の前半部分を先唱 → 後半部分を信徒の順で唱えます。)

先唱:「みことばは人となり、」
信徒:「わたしたちのうちに住まわれた。」
(引き続き、上記の<アヴェ・マリアの祈り>を先唱 → 信徒の順で唱えます。)

先唱:「神の母聖マリア、わたしたちのために祈ってください。」
信徒:「キリストの約束にかなうものとなりますように。」
(引き続き、上記の<アヴェ・マリアの祈り>を先唱 → 信徒の順で唱えます。)

先唱:「神よ、み使いのお告げによって、御子が人となられたことを知ったわたしたちが、キリストの受難と十字架をとおして、復活の栄光に達することができるよう、恵みを注いでください。わたしたちの主イエス・キリストによって。 」
一同:「アーメン。」
祈願
「神よ、み使いのお告げによって、御子が人となられたことを知ったわたしたちが、キリストの受難と十字架をとおして、復活の栄光に達することができるよう、恵みを注いでください。わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。 」
以上です。

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