「聖レオ一世教皇教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

先日の11月10日(木曜日)は、「聖レオ一世教皇教会博士」の記念日でした。10日に掲載するのを忘れていました(⌒-⌒; )
聖レオ一世教皇は、390年にイタリアのピサ近郊で生まれました。440年に教皇として即位し、地方教会の改革や教皇権の強化などに務め、教義論争でも異端説を弾圧して正統論を確立しました。聖レオ一世教皇の功績は、なんといってもゲルマン民族の大移動による紛争時代に、イタリア(ローマ)に侵入してくるフン族などと常に平和的な解決に努めてたことです。これについて、よく知られている次の史実があります。
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フン族の首長・アッティラがイタリアに侵攻してきましたが、レオ一世教皇はアッティラと会見して平和的解決を図りました。中世ハンガリーの年代記によると、教皇はアッティラに「もしも平和裏にローマから去るならば、彼の後継者の一人が「聖なる王冠」を受け取るであろう。」と約束し、その結果、452年にアッティラはローマから撤退しています。実際には、フン族の陣営に疫病と飢餓が発生していたと見られています。ヨーロッパでは、「ローマ教皇の忠告を守らなかったアッティラに神の天罰が下って死亡し、残された軍勢は天罰を恐れてローマ教皇の忠告を守り、夕日を背にして生まれ故郷の東方に帰っていった。」という非常に有名な伝承が残っています。455年にヴァンダル族の王ガイセリックの軍勢がローマに侵攻してきた時も、その司令官と会見することで虐殺やローマの破壊をしないよう要請して平和的な解決に努めています。キリスト教側は、これらの事件を布教活動に利用し、ヨーロッパでその後1,000年近く続くことになった「王や諸侯よりも強大なキリスト教(教皇)の権威が生まれるきっかけ」となりました。また、レオ一世教皇は、司祭はもちろん、副助祭に至るまで聖職者のあらゆる結婚を禁じています。武力による解決を好まず、常に平和な世の中になるように尽くしたため、後に「大教皇」と称されています。
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旧約聖書:申命記・第6章・第5節 [聖書]

「心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くしてあなたの神、主を愛しなさい。」
『聖書協会共同訳聖書』から

この聖句は、聖書の中で最も好きな聖句の一つです。新約聖書にたびたび出てきますが、旧約聖書の『申命記』からだったのですね。この「心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして」は、何事にも通用する言葉ですね。「心を尽くし」に通じる言葉ですが、私は「誠を尽くし」も入れたいところです。
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