カトリック成城・聖タデオ教会「ステンドグラス」のお話し [教会案内]

カトリック成城・聖タデオ教会の聖堂の外壁にあるステンドグラスです。このステンドグラスの絵は、アンドレイ・ルブリョフによるイコン『至聖三者』を模写したものですね。この『至聖三者』は、創世記におけるアブラハムを三天使が訪れた記述を、至聖三者の啓示・象徴として捉える伝統が正教会にはありますが、そのもてなしの食卓の情景を描いたイコンを元に三天使のみが描かれたものです。至聖三者(三位一体の神)そのものは描けないのですが、至聖三者を象徴する三天使を描いたイコンであるとされています。とてもキレイです!
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教会日記2020.11.25(カトリック成城・聖タデオ教会「平日のミサ」水曜日) [教会日記]

今日も出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会の7時からの平日のミサに与りました。今朝は雨天です。スーツだけでは寒いですね~( ̄▽ ̄;) 風邪をひかないようにしなければ!雨でも爽やかな朝を迎えています!

ミサでは、第一朗読担当で「ヨハネの黙示録」から第15章を朗読し、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な体となって元気に学校に通えるようにとお祈りしました。
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「聖カタリナ」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日11月25日は、聖カタリナの祝日です。このブログの2019年11月25日に掲載した記事を再掲載いたします。カタリナ(287年~305年)は、エジプトのアレキサンドリアの貴族の家に生まれたことから「アレキサンドリアのカタリナ」とも呼ばれています。キリスト教の聖人で殉教者です。カトリック教会では伝統的に「十四救難聖人の一人とされており、ジャンヌ・ダルクと話したとされる聖人の一人です。

カタリナは、ある時、一人の隠修士からキリストの教えを聞き、直ちに洗礼を受けたといわれています。カタリナが18歳の時、ローマ皇帝マキシミヌスは、市民たちに偶像崇拝を命じ、従わない者は処罰することを公布しましたが、カタリナは、公に信仰を表わしたので、皇帝は50人の学者を集め、彼女を屈服させようとしました。
ところが、学者たちは彼女に感化されて、キリスト教こそ真の宗教であると公言して改宗してしまいました。憤慨した皇帝は学者全員を処刑しましたが、カタリナに対しては、その学識の豊かさと美しさに心をひかれていたので、彼女が信仰を捨てれば皇后にするとまで言いました。しかし、彼女が拒否したので皇帝は怒り、彼女を車輪に縛りつけて身を引き裂くという刑を執行するよう命じました。
その時、カタリナが目を天に向けて祈ると、「わたしの許に来なさい、愛しい妻よ。見なさい。天国の門はあなたに対して開かれている。あなたの殉教をほめたたえる者に、わたしは天国の慰めを約束しよう。」という声が天から聞こえてきたそうです。それでも彼女が命を落とさなかったため、最後は、斬首されました。彼女の遺体は、天使によってシナイ山に運ばれたと伝えられています。

画名は《アレクサンドリアの聖カタリナ》です。画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた作品です。制作年は1598年ごろ。処刑された時に使われれた車輪や剣が画かれています。
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カタリナを敬う習慣は、8世紀ごろに東方教会から西方教会に伝わり、10世紀にはイタリアを中心に広まりました。釘を打った車輪と、イエス・キリストとの婚約指輪、剣などを持った姿で描かれている絵画が多いですね。若い女性、学者、弁護士などの守護の聖人とされています。
東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世(483~565)は、カタリナの遺体が天使によって運ばれたとされるシナイ山に聖カタリナ修道院を設立しました。シナイ山の聖カタリナ修道院は現在も機能している世界最古の修道院で、写本やイコンなどキリスト教美術の宝庫として知られています。
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