教会日記2020.5.1(カトリック松原教会「ロザリオの祈り」金曜日) [教会日記]

今日は、仕事の帰りの通勤経路を変更し、京王線明大前駅で途中下車してカトリック松原教会でお祈りを捧げてきました。緊急事態宣言のため、多くの教会のお御堂が閉鎖となりましたが、毎日21時までお御堂が解放されている松原教会でお祈りしています。通勤経路からは少し外れはしますが、京王線明大前駅から徒歩3分~4分と近いのがありがたいですね。
5月に入り「聖母月」を迎えました。今夜も静寂に包まれたお御堂で、ロザリオの祈りを心静かにお祈りすることができました。「新型コロナウィルスの感染が拡大しませんように、感染者の皆さんが早く治りますように、不安定となっている人々の心に平安が戻りますように」とお祈りしました。

お御堂の中にある聖母子像の台の下にあるユリの花です。なんと美しいのでしょうか!ユリの花は聖母マリア様の象徴でもあります。
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『健康を求める祈り』をお祈りしました。
『すべてを造り、新たにする方、
わたしのいのちの源、神の聖なる霊、
聖マリアとともに、あなたを礼拝し、感謝し、愛します。
あなたは、全宇宙にいのちを与え、活気づける方です。
わたしたちに健康を保たせ、
いのちをおびやかし危険にさらす病気から
解放してください。
あなたの恵みに助けられ、
神の栄光と、わたしの魂の善と、
兄弟姉妹への奉仕のために、
わたしのすべての力を常に用いることを約束します。
医師と、看護にあたるすべての人に、
あなたの知識と聡明の賜物を与え、照らしてください。
いのちをおびやかし危険にさらす病気の原因を知り、
予防と回復のため、
より効果ある治療がなされますように。
聖なるおとめ、いのちの母、病人のいやしである御母、
わたしのこの貧しい祈りをあなたにゆだねます。
あなたは神の母、わたしたちの母、
あなたの執り成しをもって、
この祈りに力を添えてください。
アーメン」

続いて、日本カトリック司教協議会が発表(認可)した『新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り』をお祈りしました。
「いつくしみ深い神よ、
新型コロナウイルスの感染拡大によって、
今、大きな困難の中にある世界を顧みてください。
病に苦しむ人に必要な医療が施され、
感染の終息に向けて取り組むすべての人、
医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。
亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、
尽きることのない安らぎに満たされますように。
不安と混乱に直面しているすべての人に、
支援の手が差し伸べられますように。
希望の源である神よ、
わたしたちが感染拡大を防ぐための犠牲を惜しまず、
世界のすべての人と助け合って、
この危機を乗り越えることができるようお導きください。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
希望と慰めのよりどころである聖マリア、
苦難のうちにあるわたしたちのためにお祈りください。」
新型コロナウイルス肺炎が早く収束するよう、一人でも多くの皆さんと一緒にお祈りしましょう!
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「聖母月」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日で、年号が「令和」となって1年が経ちました。同時に今上天皇が即位して1年となります。この記念すべき5月1日に即位されたのも何かのご縁なのか、この5月1日はキリスト教カトリック教会においては「聖母月(せいぼつき)」の初日となります。それでは、このブログに昨年掲載した記事を再掲載(3年連続)いたします。
5月は聖母マリア様の月ということですが、なぜ5月が聖母マリア様の月なのか?その起源については諸説があり、これだという“決定版”はないようです。「イエス・キリストに従い、最後まで忠実を尽くし、私たちの母となってくださった聖母マリア様を想い、聖母マリア様に倣うように努めていきたいと願う人々の心から、この信心が自然に生まれてきたものでしょう。」という、自然発生的なものであると思いますが、他にある主な説は次のとおりです。
①美しい少女を5月に「メイ・クイーン」として選んでいたのが、「なんと言ってもいちばん美しいのは聖母だ!」ということで、5月が聖母にささげられるようになったという説
②5月の新緑の美しい季節は、色とりどりの花々が咲き乱れる季節でもあり、ヨーロッパでは、古くからこの美しい5月は、聖母にこそふさわしい月と見なされ、「聖母月」と呼ばれるようになったという説
③5月のさわやかな青空を「マリアンブルー」と言いますが、聖母マリア様は腰にブルーの帯をしておられ、マリア様といえば「ブルー」を連想し、また、マリア様の花とされている白百合が咲き誇るのも5月だからという説
自宅の祭壇右側にある聖母マリア様のご像です。このご像は、フランスのルルドで出現された「ルルドの聖母マリア様」ですね。
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世界各地の教会では、この聖母マリア様を讃えるいろいろな聖母祭が行われてきました。5月の一ヶ月間、毎朝、教会でロザリオの祈りをささげたり、聖母マリア様の歌を歌ったりし、5月31日は、その締めくくりとして、荘厳に聖母マリア行列をする教会もあるそうです。また、聖母祭ではよくカーネーションを献花します。カーネーションには、十字架にかけられたイエス様を見送った、聖母マリア様が落とした涙から生じた花だという話しがあります。
白いカーネーションは、十字架にかけられる前のイエス様と聖母マリア様を、赤いカーネーションは、イエス様の体から散った血の色や復活したイエス様を象徴しているそうです。花言葉は、赤は「愛を信じる」。白は「私の愛は生きている」です。母性愛を象徴した花ですね。日本でも5月の母の日にはカーネーションを贈ります。カーネーションを贈る人も、贈られる方も、イエス様や聖母マリア様のように誠実な愛を実現して欲しいと願う5月ですね。
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