教会日記2024.3.27(カトリック成城・聖タデオ教会「受難の水曜日のミサ」水曜日) [教会日記]

今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会での早朝7時からの「受難の水曜日のミサ」に与りました。一昨日23日の夜の「受難の主日(枝の主日)」から聖週間に入っています。
定年退職(3月31日)まで、あと4日です!
ここ3日ほど雨天でしたが、今日はやっと晴れました!最高気温も上がり、花粉も飛びそうですね(⌒-⌒; )

ミサでは、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私たちの父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私たちの主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
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復活祭で歌う聖歌のお話し [聖歌日記]

カトリック成城・聖タデオ教会の聖タデオ聖歌隊(1グループは8人に制限)の「聖なる3日間」と「復活の主日」の聖歌奉仕は次の通りです。
3月28日(木)は、聖木曜日「主の晩餐の夕べのミサ」19時から
3月29日(金)は、聖金曜日「主の受難の祭儀」19時から
3月30日(土)は、聖土曜日、夜は「復活の主日・復活の聖なる徹夜祭」18時(洗礼式)から
3月31日(日)は、「復活の主日・日中のミサ」8時、10時と14時(洗礼式)から

この期間にたくさんの典礼聖歌を歌いますが、私が聖歌奉仕を担当するのは3月30日(土)の「復活の主日・復活の聖なる徹夜祭」です。なお、28日(木)の聖木曜日と29日(金)の聖金曜日は祭壇奉仕(侍者)を務めます。
◯3月30日(土)は、「復活の主日・復活の聖なる徹夜祭」で歌う聖歌は次のとおりです。
1.入祭の歌<光の祭儀>
典礼聖歌集第341番「キリストの光」
典礼聖歌集第342番「復活賛歌」
2.いつくしみと栄光の賛歌
典礼聖歌集第46番「神のそそがれる目は」②④
典礼聖歌集第79番「神よあなたはわたしの力」①②③
典礼聖歌集第7番「あなたのいぶうきをうけて」①③
栄光の賛歌612番
3.アレルヤ唱
典礼聖歌集第12番「アレルヤ」①②③
4.洗礼式
典礼聖歌集第343番「諸聖人の連願(新口語版)」
.洗礼の約束の更新後
典礼聖歌集第96番「この水を受けた」
5.奉納の歌
典礼聖歌集第143番「たて琴をかなで」
6.感謝の賛歌613番
7.平和の賛歌614番
8.拝領の歌
典礼聖歌集第165番「喜びに心をはずませ」
9.拝領後の歌
典礼聖歌集第410番「よろびうたえアレルヤ」
◯私が所属するカトリック成城・聖タデオ教会の聖タデオ聖歌隊は、聖堂後方2階に設置しているパイプオルガン(ドイツ製)の伴奏で歌います。奏者の左側にあるモニターは、祭壇にいる司祭(神父様)の司式手順を見ながら演奏するためのものです。パイプオルガンの横に聖歌隊席があります。
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ところで、31日(日)の復活の主日・日中のミサでは、司祭の入祭の時に歌う第345番「わたしは復活し」があります。この聖歌について、成城教会の山本主任司祭(神父様)が、以前に東京カテドラル聖マリア大聖堂・カトリック関口教会の主任司祭をお勤めの時に、関口教会のホームページに書かれた記事がありますので掲載いたします。

「復活節に歌われる典礼聖歌の一つに「わたしは復活し」がある。その歌詞は、復活の主日のミサの入祭唱からとられている(詩編139からのかなりの意訳である)。「わたしは復活し、あなたとともにいる。あなたはわたしの上に手をのべられた。あなたの知恵ははかりがたい。アレルヤ」(典礼聖歌345)
それでは、この歌詞の「わたし」とはだれのことだろうか。「あなた」とはだれのことだろうか。実は、「わたし」とは「復活のキリスト」、「あなた」とは「父なる神」であり、復活のキリストが父なる神をたたえている言葉なのである。今日のミサでも復活のキリストがわたしたちの真ん中におられ、父なる神をたたえて「わたしは復活し、あなたとともにいる。…」と歌っておられる。わたしたちもキリストのからだとしてキリストと一つになって、「あなたの知恵ははかりがたい。アレルヤ」と唱和するのである。
2015年04月18日 山本量太郎神父」

◯典礼聖歌集:第345番「わたしは復活し」
「わたしは復活し
あなたと共にいる
あなたはわたしの上に手をのべられた
あなたの知恵は測りがたい
アレルヤ
アレルヤ
アレルヤ」

復活祭でのもう1曲の重要な典礼聖歌を掲載いたします。それは、典礼聖歌集:第351番「復活の続唱(Victimae paschali laudes)」です。毎年のことですが、この続唱を静かなお御堂で気持ちを込めて歌っていると、「マリアよ、わたしたちに告げよ、あなたが道で見た事を、開かれたキリストの墓、よみがえられた主の栄光」のところから涙がにじんできて、最後の方は涙があふれ出て歌えなくなります………きちんと終わりまで歌ったことがありません。一昨年の復活の主日・日中のミサで、この続唱の先唱を担当し、「キリストを信じるすべてのものよ」と独唱したところで、もう涙がにじんできました。純朴な感激屋の私としては、涙腺がゆるゆるになってしまいます(T_T)今年は担当から外れていますから大丈夫ですね。とても素晴らしい感動の聖歌です。それでは、まず、典礼聖歌集にある日本語の歌詞を掲載し、続いて原曲のラテン語歌詞を掲載いたします。

◯典礼聖歌集:第351番「復活の続唱」
(先唱)
キリストを信じるすべてのものよ
(会衆)
主の過越をたたえよう
こひつじはひつじをあがない
罪のないキリストは
罪の世にゆるしをもたらされた
死といのちとのたたかいで
死を身に受けたいのちの主は
いまや生きて治められる
マリアよ
わたしたちに告げよ
あなたが道で見た事を
開かれたキリストの墓
よみがえられた主の栄光
あかしする神の使いと残された主の衣服を
私の希望
キリストは復活し
ガリレアに行き待っておられる
ともにたたえ告げ知らせよう
主キリストは復活された
勝利の王キリストよ
いつくしみをわたしたちに
アーメン
アレルヤ」

この長い続唱は、原曲であるラテン語の正式名称は「ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス(Victimae Paschali Laudes)『復活のいけにえに』」というカトリック教会の聖歌の一つです。中世に多く書かれた続唱(セクエンツィア)の一つで、復活祭のミサのためのものです。ブルゴーニュ出身で神聖ローマ皇帝コンラート2世のシャプラン(宮廷付き聖歌隊長)であったヴィポ Wipo(活動 1020頃-1040頃)の作とされています。イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギによるグレゴリオ風協奏曲(1921年)2楽章冒頭のヴァイオリンソロ等に引用されています。
[A]
Victimae paschali laudes 過ぎ越しのいけにえに
Immolent Christiani. 賛美をささげよ、キリスト者たちよ。
[B]
Agnus redemit oves 子羊が羊を贖い。
Christus innocens Patri 罪のないキリストが父に
Reconciliavit 罪びとたちを
Peccatores. とりなされた。
Mors et vita duello 死と命とは戦い
Conflixere mirando, 驚くべき仕方でぶつかりあう。
Dux vitae mortuus 命の王は、死ぬことで
Regnat vivus. 生きて治められる。
[C]
Dic nobis Maria マリアよ、私たちに告げよ。
Quid vidisti in via? あなたが道で見たものを。
Sepulcrum Christi viventis 生きているキリストの墓を
Et gloriam vidi resurgentis. そして蘇られた方の栄光を、わたくしは見た。
Angelicos testes 証しする天の使と
Sudarium et vestes. 布と服を。
Surrexit Christus spes mea 私の希望、キリストは復活し
Praecedet suos in Galilaeam. ガリラヤに行き、待っておられる。
[D]
Credendum est magis soli 真を語るマリアを
Mariae veraci 信ぜよ
Quam Iudaeorum 嘘を語る
Turbae fallaci. ユダヤの群集ではなく。
Scimus Christum surrexisse 私たちは知っている。キリストが
A mortuis vere. 真に死から立ち上がられたことを。
Tu nobis victor Rex 勝利の王であるあなた、どうか私たちを
miserere. あわれみたまえ。
[E]
Amen, Alleluia. アーメン(かくあれ)
アレルヤ(神を讃えよ)
▲1570年以降、カトリック教会では[D]の前半の歌詞は歌いません。
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