今日の日記2024.3.3(大学図書館の玄関に掲げる言葉!) [日記]

このブログに、過去に掲載した記事を再掲載いたします。
私が勤務する国士舘大学世田谷キャンパス(法人本部校舎)の中央図書館玄関入口上部に、ラテン語で次の言葉が掲げられています。ラテン語を掲げるなんて、さすが大学の図書館ですね。
「VERITAS NUNQUAM PERIT」
ラテン語をカタカナ読みするなど無謀でありますが、わかりやすくするためにあえてカタカナで書くと(読むと)「ウェーリタース ヌンクァム ペリト」となります。日本語訳は「真理は決して滅びない」です。この言葉は、ローマ帝国時代の政治家で哲学者のセネカの著書『カルタゴの女たち』から採られています。ちなみに、「VERITAS」を英語読みして「ヴェリタス」と読まないようにね!( ̄▽ ̄;)
◯国士舘大学中央図書館(図書館・メディアセンター棟)の正面入口です。
国士舘大学中央図書館.jpg
◯写真ではわかりにくいかもしれませんが、「VERITAS NUNQUAM PERIT」とあります。
国士舘大学中央図書館2.jpg
◯ちなみに、他大学も図書館などにラテン語で掲げています。
1.早稲田大学
「QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO」/知恵の何たるかを読むことによって学べ
2.慶應義塾大学旧図書館大時計
「TEMPUS FUGIT」/時は過ぎゆく
3.上智大学
「Lux Veritatis」/真理の光
4.日本女子大学
「VERITAS VIA VITAE」/真理は生命の道(真実は人生の道)
5.明治学院大学横浜図書館
「VERITAS LIBERABIT VOS」/真理はあなたがたを自由にする
6.東京都立大学
「VERITAS VOS LIBERABIT」/真理は君たちを自由にする
7.京都外国語大学
「PAX MUNDI LINGUAS」/言語を通して平和の世界を

ラテン語といえば、カトリック教会は、1962年から1965年までローマにあるバチカンで開催された「第二バチカン公会議」において、教会の現代化(アジョルナメント)をテーマに、多くの議論がなされ、以後の世界のカトリック教会の刷新の原動力となりました。
それまでのミサは、司式はすべてラテン語で行われていましたが、それが公会議後は、各国とも自国語でミサを行うことができるようになったのです。今もラテン語ミサを恋しく思う高齢者の方もいらっしゃいます(ラテン語ミサをやっている教会もあるそうですよ)。
私は、ラテン語ミサを経験したことがないのですが、ラテン語を勉強してミサに臨んでみたいものです。以前、このブログに掲載しましたが、せめて、「十字を切る祈り」、「主の祈り」、「使徒信条」と「アヴェ・マリアの祈り」は.ラテン語でお祈りしたいですね。
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新約聖書:ヨハネの第一・第二の手紙「反キリスト」のお話し [聖書]

キリスト教の信徒であれば、一度は「反キリスト(アンチキリスト:Antichrist)」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、イエス・キリストに偽装して、イエスの教えに背く者、人を惑わす者のことです。新約聖書の『ヨハネの第一の手紙』と『ヨハネの第二の手紙』に書かれています。
◯ヨハネの第一の手紙・第2章・第18節
「子供たちよ、終わりの時が来ました。あなた方がかねて、反キリストが来ると聞いていたように、今や、大勢の反キリストが現れました。このことから、今が終わりの時の来たことが分かります。」
同・第2章・第22節
「偽り者とは、イエスがメシアあることを否定する者でなくて誰でしょうか。御父と御子を否定する人こそ反キリストです。」
◯ヨハネの第二の手紙・第1章・第7節
「惑わす者が大勢世に出てきて、イエス・キリストが肉のうちに来られたことを告白しません。こういう者は人を惑わす者であり、反キリストです。」
以上は『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

イエスがキリストであることを否定する者を反キリストであるとしています。キリスト教の終末論においては、真実に対極し、神から出ているものではない悪魔(サタン)の具現化であると解釈され、〈最後の審判〉の際に苦しみが与えられるとされ、救いは決して得られないとされています。
毎日の日課である祈りに励み、『使徒信条』のとおり父である神、子てあるイエス・キリスト、父と子から出る聖霊が、唯一の神であると信じ言い表すことが、信徒として信仰の証となります。ここが重要なところです。悪魔(=悪い行いをしようとする意思)は、明確に信仰を宣言せず、祈りに不熱心な信徒の心の隙に入りやすいのです。毎日のお祈りで、しっかりと『使徒信条』を唱えて信仰宣言し、熱心に祈ることで悪につけ入る隙をあたえず、悪への誘惑に打ち勝つことができるのです。熱心に祈りましょう。
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