教会日記2020.7.17(カトリック成城教会「平日のミサ」金曜日) [教会日記]

今日も出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城教会の7時からの平日のミサに与りました。昨日はほとんど雨は降りませんでしたが、今朝はいつものように梅雨の雨空です。新型コロナウイルスの感染者が286人になり、過去最高を記録しましたΣ( ̄ロ ̄lll) 今後の生活環境や仕事環境は、緊急事態宣言が出されていた5月ごろに戻るような感じですね。一刻も早くワクチンができてほしいものです。

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りし、共同祈願では、『新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り』をお祈りしました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんの病気が完治しますようにと心を込めてお祈りしました。
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「不思議のメダイ」のお話し [聖品紹介]

「不思議のメダイ(ふしぎのめだい)」のお話しは、このブログに2018年10月15日以来、4回目の掲載となります。年月など一部修正して再掲載しています。
写真のメダイは、私が1年365日、もう約9年も着けている不思議のメダイ(銀製:Silver925・33㎜)です。お風呂に入るときも寝るときも外しません。神道ではお馴染みの「お守り袋」と同じように思われる方も多いかと思いますが、「お守り袋」とは意味合に違いがあります。カトリック教会の信徒は、男女とも十字架のネックレスをつけるより、この不思議のメダイをつけている方の方が多いですね。ちなみに、プロテスタント教会の信徒の方は、聖母マリア様を崇敬しませんので、この不思議のメダイをつけている方はいません。
私が毎日着けている「不思議のメダイ」です。写真左が表面、写真右が裏面となります。ちなみにイタリア製です(2017年3月24日撮影)。
不思議のメダイ(表)2.jpg不思議のメダイ(裏)2.jpg
<不思議のメダイの表面・裏面について>
◯メダイの表面
聖母マリア様が唱えるよう勧めておられる祈りが、聖母のまわりに刻まれています。私のメダイはイタリア製ですので、イタリア語で”Regina sine labe originali concepta O.P.N.”となっています。ローマにあるバチカン市国で販売している不思議のメダイは、やはりイタリア語のものが多いそうです。当然ですね!ちなみに、不思議のメダイ発祥の地であるフランスでは、フランス語で”O Marie concue sans peche, priez pour nous qui avons recoure a vous”となっています。日本製のメダイは、このフランス語になっていものが多いような気がします。英語では、”O Mary, conceived without sin, pray for us who have recourse to thee”で、ラテン語では”O MARIA SINE LABE CONCEPTA ORA PRO NOBIS QUI CONFUGIMUS AD TE”となります。

いずれにしても、訳(文語訳)は「原罪なくして宿り給いし聖マリア、御身に依り頼み奉る我等の為に祈り給え。(げんざいなくして やどりたまいし せいまりあ おんみによりたのみたてまつる われらのためにいのりたまえ。 )」です。現代語訳では、「無原罪(むげんざい)の聖母マリア、あなたにより頼む私達のために祈ってください。」となります。
聖母は、地球の上半分に悪(サタン)の象徴である蛇を踏み砕いて立っておられます。その手から出る光線は、恵みを願う人々に聖母が注いで下さる恵みを表しています。頭に12の星の冠(私のメダイは省略されています。)を戴いた聖母は、12使徒(イエス・キリストの12人の弟子)の上に立てられた教会の母であり、私達の母であるという意味です。
◯メダイの裏面
十字架、そして聖母マリア様の頭文字のMと愛のシンボルであるイエス・キリストと聖母マリア様の心臓が描かれています。茨(いばら)の冠のイエス・キリストの心臓と槍で貫かれた聖母の心臓。聖母は苦しみのイエス・キリストと一つに結ばれています。 今、天国で主の栄光に与っておられる聖母は、地上を旅する私達のためにとりなしてくださっています。12の星は使徒の上に立てられた教会を表しています。
2018年10月15日に撮影した不思議のメダイです。
不思議のメダイ2018.10.15.jpg
<不思議のメダイが生まれた経緯について>
「不思議のメダイ」とは、聖母マリア様の出現を目撃したフランスのキリスト教カトリックの修道会、「聖ビンセンシオ・ア・パウロの愛徳姉妹会」のシスター(修道女)のカトリーヌ・ラブレ(カタリナ・ラブレ)が、聖母によって示されたお告げとイメージをもとにデザインし、金細工師のアドリアン・ヴァシェットが製作したメダル(メダイユ)のことです。“奇跡のメダイ”とも呼ばれています。

1830年7月18日、フランスはパリの「聖ビンセンシオ・ア・パウロの愛徳姉妹会」で、カトリーヌは寄宿舎の自室で光を感じ、そして子供の声を聞いて目を覚まし、聖堂へ導かれてそこで彼女は聖母マリア様の出現を目撃しました。聖母は、「神はあなたが使命(ミッション)を受けることをお望みです。あなたは(大勢から)否定されるでしょう。でも恐れてはいけません。あなたには必要となるものが神からの恵みとして与えられるからです。 あなたを通じて起こる全ての事柄をあなたの聴罪(ちょうざい)司祭に伝えなさい。時はフランス、世界にとって悪の時なのです。」と話され、聖母の顔に苦痛の色が見えたそうです。聖母は薄まる影のように去り、子供の様な天使に導かれてカトリーヌは寄宿舎の自室に戻りました。

同年11月27日、カトリーヌに聖母マリア様が再び現れ、楕円形の枠の中で地上に立ち、様々な色の指輪をしており、ほとんど指輪からは輝く光線が地上に降り注いでいたそうです。楕円形の枠のへりには”Ô Marie, conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.(フランス語)"(原罪なくやどりたもう聖マリア、我等の為に祈り給え)という文字があり、そして楕円形の枠は裏返り、12の星の輪と十字架の上に乗る大きなMの文字、茨に囲まれた王冠を冠したイエス・キリストの心臓(至聖なるイエスのみ心)と、王冠を冠し剣の刺さった聖母の心臓(聖母マリアの汚れなきみ心)が見えたそうです。

また、カトリーヌは、聖母マリア様が「メダイを作りなさい。今私があなたに見せているような姿で。これを身につける人々は全て大きな恵みを受けるでしょう。このイメージを聴罪司祭に伝えなさ。」と言うのを聞いたそうです。カトリーヌは言われたとおり実行しましたが、司祭は当初カトリーヌの言うことを信じられず、2年間の調査及びカトリーヌの日々の振る舞いについての観察の後、その身元を明かさずにパリの大司教に情報を持っていきました。そして要請は受け入れられてメダイを作る許可が大司教から与えられ、聖母がカトリーヌに示したイメージをもとに金細工師のアドリアン・ヴァシェットによって作り出されました。

<マリー=アルフォンス・ラティスボンヌの回心について>
それ以後、このメダイを身につけ聖母に取り次ぎを願う人々に、いろいろな奇跡の恵みが与えられ、いつとはなしに「不思議のメダイ」と呼ばれるようになりました。メダイに関しての多くの著しい出来事の中の一つは、ストラスブールの“マリー=アルフォンス・ラティスボンヌの回心”ですね。
アルフォンス・ラティスボーンは有名なユダヤ人で、19世紀の中頃イタリアのローマに住んでいました。彼は無神論者でしたが、彼にはカトリック教会の信徒の友人がいました。ある日、友人はラティスボーンに聖母マリア様の不思議のメダイと短い祈りが載っているカードを渡して「このメダイを首にかけて、この祈りを毎日唱えてください。」と願いました。ラティスボーンは「私は無神論者です。宗教に対して興味がありません。」と言って断りました。しかし、友人は執拗に「神様がいらっしゃらなければメダイと祈りは効果がないでしょうが、あなたに害を及ぼすことはありません。どうぞ一ケ月だけメダイを身につけて、この祈りを唱えてください。」と勧めました。

ラティスボーンは友だちの熱意にほだされて、ついにメダイを身につけて、祈りを唱えることを約束しました。約束の一ケ月目の最後の日、ラティスボーンはある教会の前を通りかかった時、突然、教会に入ってみたいという衝動に駆られました。彼が教会に入ったその時、聖母マリア様が美しい姿でラティスボーンにお現れになったのです。驚愕したラティスボーンは大変感激し、なんのためらいもなくその場で洗礼を受けました。その後、ラティスボーンはカトリック司祭となり、聖地エルサレムヘ行ってその地で亡くなるまで、大勢のユダヤの人々に熱心にキリスト様の教えを伝えたのでした。この時に出現した聖母を「シオンの聖母」といい、このご出現もローマ教皇庁は奇蹟として認定しています。

<不思議のメダイの購入について>
カトリックの信徒は、女性・男性とも十字架と同じくらい?いや、十字架よりもこの不思議のメダイをつけている人が多いのですが、お勧めの不思議のメダイは次のとおりとなります!
①カトリックの信徒の多くの方が着けている一般的な銀製(Silver925)の15㎜~30㎝の大きさのものをお勧めします。やはり銀製が普通(標準)でしょう。目立たず地味でいいですよ。ちなみに、シスター達は銀製のメダイです。清貧を旨とするシスター(修道女)達は、贅沢な金製のメダイは絶対につけません。
②女性でしたら15㎜~20㎜くらいの大きさが最適だと思います。男性は20㎜~30㎜くらいの大きさが適当からと思いますが、お店でよく見比べてください。なお、銀製は黒ずんでも衣服は汚れません。
③金製(18金)のものは、やはり高価となります。しかし、銀製のように黒ずむことはありませんので、お手入れはかなり楽ですね。
④その他、鋼製のものは大きさやデザインの違ったものを含め、多くの種類があります。なによりもすこぶる安価で購入しやすいのですが、汗などで錆びてしまうと衣服が錆で汚れますから要注意です。洗濯しても汚れが落ちません!
⑤鎖(チェーン)は黒ずむと手入れが必要です。メダイが金製(18金)であれば、やはり鎖(チェーン)も金製になりますね。メダイが銀製であれば、お勧めするのは耐食性が高く、しかも敏感肌にも優しいサージカルステンレス(医療用ステンレス)製です。私も使用しています。各種の長さのものが「東急ハンズ」にありました。
⑥メダイを購入するお店ですが、私が見て調べたところでは、四ッ谷にある「ドン・ボスコ社」が、金製にしても銀製にしても一番安いですね。それに修道司祭(神父様)がいらっしゃいますから、その場でメダイを祝福(祝別)してくれます。
以上です。
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