教会日記2021.1.21(カトリック成城・聖タデオ教会「平日のミサ」木曜日) [教会日記]

今日は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会の7時からの平日のミサに与りました。緊急事態宣言が再発出され、カトリック教会の東京大司教様から「各教会でのこれまでの感染対策を見直して徹底すること。」と厳しく求められ、私が所属するカトリック成城教会も、主任司祭から「ミサの出席回数を半減しなさい。」と指示がありました。そこで「平日のミサ」は火曜日、金曜日(又は木曜日)の2日間、「主日のミサ」は日曜日だけとし、合計3日間にすることにしました。厳しい寒さが続いていますが、コロナやインフルエンザに負けないように、きちんと体調管理に注意しなければなりませんね。今夜は、ホームレス支援の「山谷夜回りの会」活動です!

ミサでは、「聖アグネスおとめ殉教者」の記念日を偲んでお祈りしました。そして、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な身体になり、元気に学校に通えるようお祈りしました。
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「聖アグネスおとめ殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日1月21日は、聖アグネスおとめ殉教者(イタリア:291年~304年1月21日)の記念日です。ローマの聖アグネスや聖イネス、聖女アグネス、聖女アニエスとも呼ばれ、13歳で殉教したと伝えられています。聖アグネスは、カトリックのミサで記念される女性の中で聖母マリア様を除いた7人の中の1人です。西方教会において、彼女は純潔・庭師・若い女性(少女)・夫婦・強姦被害者の守護聖人となっています。
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ローマの上流階級の名門の家庭に生まれ、若く聡明な美少女であったアグネスには、多くの縁談がありましたが、すべて断ったのでした。そのため、彼女がキリスト信者であることが分かるとすぐ訴えられ、どんな拷問にあっても決して信仰を捨てない彼女は、ついに死刑を言い渡されました。彼女は「キリストはわたしの花婿です。最初に選んでくださったのはキリストですから、わたしはその方に従います」と言って、13歳になった304年1月21日にローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌスの統治下で殉教しました。
後に彼女は有名になり、キリスト教を国教としたローマ皇帝コンスタンティヌスは、自分の娘に彼女の墓の前で洗礼を受けさせたといわれています。その後、墓の上には聖アグネス聖堂が建てられました。アグネスは、<羊を抱いて描かれる(羊がアトリビュート)>絵画が多いのですが、ラテン語で「子羊」を意味する「アグヌス」と似ているためだといわれています。

【アトリビュート】
西洋絵画、特に宗教画(キリスト教絵画)には、「アトリビュート(=持物:じぶつ)」というものがあります。これは、絵を描く時の“約束事”として、特定の人物(聖人など)に密接に結びつけられたもの、例えば花、動物、小物、道具や背景などが画かれるのです。
例えば、聖母マリア様ですと、必ず画かれているのが純潔の象徴である「百合の花」ですね。「受胎告知」の絵で、大天使ガブリエルが百合の花を持っています。そして、天の真実を意味する「青色(濃紺色)のマント」です。「祈りの聖母」と「悲しみの聖母」の絵もそうですね。他にも、「12の星の冠」や足の下に「三日月」と「蛇」が画かれています。聖母マリア様の絵を見るときはよく観察しましょうね。
他にも、聖母マリアの夫である聖ヨセフは、大工であったことから大工道具がアトリビュートになっていますし、聖アガタは、乳房を切り取られたことから、乳房がアトリビュートになっています。旧約聖書の「トビト記」に出てくるトビアスを描いた絵は、必ず魚が画かれています。(「トビト記」を読めばわかります。)マグダラのマリアの絵は、必ず香油の壺とドクロが画かれています。
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「聖セバスティアヌス殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日1月20日は、聖セバスティアヌス殉教者(フランス:不詳~287年)の祝日です。聖セバスティアノとも呼ばれ、フランスのナルボンの貴族の家に生まれました。若いころにキリスト信徒となりましたが、ローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌスのキリスト教迫害が最も激しい時代で、セバスティアヌスは自ら信徒であることを隠してローマの軍隊に入隊しました。皇帝の目にとまって近衛兵となり、野心を抱かず皇帝への忠誠と神のために働くことだけに力を注いでいました。

キリスト教徒への迫害が激しくなってくると、セバスティアヌスは信者仲間を励ますために支援をしていましたが、ついに密告によってセバスティアヌスがキリスト信者であることを知った皇帝は激怒し、弓で彼を射殺すよう命じました。セバスティアヌスはかろうじて一命を取りとめ、皇帝のキリスト教徒に対する残虐な迫害を公然と非難し、再び死刑に処せられ殉教しました。遺体が発見されるとアッピア街道そばに葬られ、のちに聖セバスティアヌス教会が建てられました。

カトリック教会のクリスチャンである有名なピーテル・パウル・ルーベンス(ドイツ:1577年~ 1640年)作の「聖セバスティアヌス」です。中世ごろには、すでに<矢をあびる青年(矢がアトリビュート)>として絵画などに描かれ、兵士・弓術家の保護者になっていました。とにかく、セバスティアヌスの描かれている絵は多いのですが、裸で木に縛られて全身に矢が刺さり、血を流してしている描写のものばかりですから、とっても痛そうな絵になっていますΣ( ̄ロ ̄lll)
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【アトリビュート】
西洋絵画、特に宗教画(キリスト教絵画)には、「アトリビュート(=持物:じぶつ)」というものがあります。これは、絵を描く時の“約束事”として、特定の人物(聖人など)に密接に結びつけられたもの、例えば花、動物、小物、道具や背景などが画かれるのです。
例えば、聖母マリア様ですと、必ず画かれているのが純潔の象徴である「百合の花」ですね。「受胎告知」の絵で、大天使ガブリエルが百合の花を持っています。そして、天の真実を意味する「青色(濃紺色)のマント」です。「祈りの聖母」と「悲しみの聖母」の絵もそうですね。他にも、「12の星の冠」や足の下に「三日月」と「蛇」が画かれています。聖母マリア様の絵を見るときはよく観察しましょうね。
他にも、聖母マリアの夫である聖ヨセフは、大工であったことから大工道具がアトリビュートになっていますし、聖アガタは、乳房を切り取られたことから、乳房がアトリビュートになっています。旧約聖書の「トビト記」に出てくるトビアスを描いた絵は、必ず魚が画かれています。(「トビト記」を読めばわかります。)マグダラのマリアの絵は、必ず香油の壺とドクロが画かれています。
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教会日記2021.1.19(カトリック成城・聖タデオ教会「平日のミサ」火曜日) [教会日記]

今日は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会の7時からの平日のミサに与りました。緊急事態宣言が再発出され、カトリック教会の東京大司教様から「各教会でのこれまでの感染対策を見直して徹底すること。」と厳しく求められ、私が所属するカトリック成城教会も、主任司祭から「ミサの出席回数を半減しなさい。」と指示がありました。そこで「平日のミサ」は火曜日、金曜日(又は木曜日)の2日間、「主日のミサ」は日曜日だけとし、合計3日間にすることにしました。厳しい寒さが続いていますが、コロナやインフルエンザに負けないように、きちんと体調管理に注意しなければなりませんね。

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な身体になり、元気に学校に通えるようお祈りしました。
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道元禅師のことば(第3日目) [非キリスト者(ノンクリスチャン)]

「学道の人は先づすべからく貧なるべし」
『正法眼蔵随聞記』から

道元禅師のことは「道元禅師のことば(第1日目)2021.1.11」をご欄下さい。
この言葉も最初に読んだときに心に残った言葉です。現代語に意訳すると「修行にある人は、まず邪な考えを心に持たず、すべての物や関係を投げ捨てるべきであり、物理的(金銭・物)にも貧困であること。」という解釈をします。
修行を成就させるには修行に専念する他はないのですが、「修行の障害となる“邪念”を払拭するため、物や事などの“欲”に執着するような所有や関係を断ち切り、余分な物や考えは持たない。」ということです。「すべからく貧なるべし」とはこのような意味なのですね。
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「キリスト教一致祈祷週間」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日1月18日(月)から25日(月)まで、「キリスト教一致祈祷週間」となります。キリスト教の諸教会では、毎年この1週間を“キリスト教一致祈祷週間”と定めています。今回(この1週間)のテーマは、「わたしの愛にとどまりなさい。そうすれば、あなたがたは豊かに実を結ぶ。(新約聖書:ヨハネによる福音書・第15章・第5~第9節)」です。切に祈られたイエス様の心を大事にして祈る期間です。
キリスト教会の歴史では、16世紀にルターによる宗教改革が起こり、キリスト教世界に対して、聖書(福音)の純粋な精神に立ち戻るように呼びかけました。しかし、歴史の中で政治や民族抗争などが絡み、教会分裂と混乱が生じました。20世紀になって、世界各地でキリスト者が教派を超えて一致しようという運動が盛んになり、1968年以来、毎年テーマを決めて、一致のための祈りがささげられています。

毎年、キリスト教一致祈祷週間で使われる資料は、世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会の共同事業として、各国から選ばれたキリスト教諸教会が協力して作成しているそうです。今年は、さまざまな教派と国から集まったシスターによる修道共同体である「グランシャン共同体」(スイス)が、テーマの選択とテキストの草案を作成しています。同共同体は、設立当初から一致祈祷週間の歴史に大きな影響を与えたポール・クトゥリール神父との親交があったそうです。その草案を受けて、教皇庁キリスト教一致推進評議会、世界教会協議会(WCC)信仰職制委員会から委託された国際チームが資料作成を担当されました。
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日本でも、世界に広がる教会と心を合わせてキリスト者の一致を祈るため、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会が共同で翻訳した資料を小冊子『キリスト教一致祈祷週間』として発行し、ポスターとともにご案内しています。小冊子には以下の内容が盛り込まれています。
・その年のテーマの解説
・エキュメニカル礼拝式文
・八日間の聖書の黙想と祈り
・作成担当国のエキュメニズムの現状
この小冊子は、キリスト教一致祈祷週間の期間だけでなく、一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して用いることができるよう配慮されています。各教会にこの小冊子(写真上)が届いているのではないかと思います。私の所属する成城教会でもらってきました。小冊子の内容は、今年のテーマの解説、エニュメニカル礼拝式文、8日間のお祈りと黙想の聖句などが載っています(写真)。
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「聖マルガリタ」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日1月18日は、聖マルガリタ(ハンガリ:1242年1月27日~1270年1月18日)の祝日です。ハンガリー王国アールパード朝の王女で、ハンガリー国王ベーラ4世とマリア・ラスカリナ王妃の第9子です。28歳の若さでこの世を去りました。1943年11月19日、教皇ピウス12世によって列聖され、祝日は命日の1月18日と定められました。
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クロアチア王国のクリスの要塞において、10人兄弟の9番目の娘として生まれ、モンゴル帝国のハンガリーへの侵攻による政情不安のため、両親はブダペストのドミニコ会修道院に4歳のマルギトを預けました。マルガリタは12歳になると修道女になることを決意して、ボヘミア王オタカル2世からの結婚の申し込みを始め、全ての縁談を断り、修道女としてのつましい暮らしを望みました。

マルガリタは、四旬節の間はほとんど何も食べず眠らずに過ごし、自ら進んで汚い仕事を行いました。祈りと苦行に励み、謙遜な態度を保ち、貧しい人々への寛大な愛を行なった彼女は、人々から慕われました。マルガリタが王女のころ、彼女のもとで働き使えていた召使いのアグネスは、「王女でありながら、私たちより謙遜な方であった。」と語っています。マルガリタは、絵画では通常、「手に本と白い百合の花(アトリビュート)」を持った姿で描かれています。遺物の一部はハンガリーのエステルゴム、パンノンハルマ、ジェールに保存されています。

【アトリビュート】
西洋絵画、特に宗教画(キリスト教絵画)には、「アトリビュート(=持物:じぶつ)」というものがあります。これは、絵を描く時の“約束事”として、特定の人物(聖人など)に密接に結びつけられたもの、例えば花、動物、小物、道具や背景などが画かれるのです。
例えば、聖母マリア様ですと、必ず画かれているのが純潔の象徴である「百合の花」ですね。「受胎告知」の絵で、大天使ガブリエルが百合の花を持っています。そして、天の真実を意味する「青色(濃紺色)のマント」です。「祈りの聖母」と「悲しみの聖母」の絵もそうですね。他にも、「12の星の冠」や足の下に「三日月」と「蛇」が画かれています。聖母マリア様の絵を見るときはよく観察しましょうね。
他にも、聖母マリアの夫である聖ヨセフは、大工であったことから大工道具がアトリビュートになっていますし、聖アガタは、乳房を切り取られたことから、乳房がアトリビュートになっています。旧約聖書の「トビト記」に出てくるトビアスを描いた絵は、必ず魚が画かれています。(「トビト記」を読めばわかります。)マグダラのマリアの絵は、必ず香油の壺とドクロが画かれています。
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教会日記2021.1.17(カトリック成城・聖タデオ教会「主日のミサ」日曜日) [教会日記]

今日は、カトリック成城・聖タデオ教会の9時30分からの「主日のミサ」に与りました。コロナはまったく衰える気配はないですね〜( ̄◇ ̄;) 私たちにとっては、不要不急の外出を控えて体調管理に注意をはらうことしかありません。早くワクチンを欲しいです!

ミサは、いつものように3蜜を避けるため、ソーシャルディスタンスで入堂制限があります。普段は200人以上入れる聖堂ですが、今は47人しか入れません。ですから、聖堂に入れない人のために、信徒館でスクリーンで映してオンラインミサに与る(42人)対策をしているのです。また、マスクの着用はもちろんのこと、聖堂(信徒館)入口の受付でカードに氏名と電話番号の記入と手の消毒があります。
そして、緊急事態宣言の再発出を受けて、東京大司教様から「各教会でのこれまでの感染対策を見直し、徹底するように」と求められました。成城教会の主任司祭からは「これまで、コロナ禍への対応の一環として、分散してミサに参加できるよう、主日ミサを5回に増やしてきましたが、今回、この方針を改めて主日ミサを3回に戻し、ご自宅でお祈りされることをいっそうお勧めすることにいたしました。
◯主日ミサ時間は 1月16日(土)から3月28日(日)まで、下記のように変更となりました。
土曜日16時・日曜日9時30分・日曜日14時

人数制限が続行されますので、これまでミサにいらしていた方々は、少なくともその出席回数を半分に減らしてくださいますように、ご協力をせつにお願いいたします。今回のミサ時間変更に際しては、外出時の感染機会を少しでも減らせるよう、ご自宅での食事の時間を考慮してあります。また、今回のミサ時間変更は、期間を区切ってのコロナ禍拡大への対応でありますので、その点のご理解を重ねてお願いいたします。なお、特にご高齢の方々のために毎週金曜日10時に行なってきた「言葉の祭儀と聖体拝領」は、今後も続行いたします。コロナ禍が早く終息に向かいますように、何より皆さまがご無事でありますように祈っております。」とのことでした。私の場合、平日のミサは火曜日と金曜日の2日、主日のミサは日曜日だけにしました。

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
とお祈りしました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんが健康な身体になり元気になるようお祈りしました。
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「聖アントニオ修道院長」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日1月17日は、聖アントニオ修道院長(エジプト:251年ごろ~356年)の記念日です。聖大アントニウスとも呼ばれ、修道士生活の創始者とされています。ちなみに、「パドヴァの聖アントニオ」とは違う人物です。アレクサンドリアのアタナシオスによると、251年頃、エジプトのコーマで生まれ、敬虔な両親にキリスト教徒としての教育を受けたということです。20歳前に両親と死別し、その後財産を貧しい者に与え、自らは砂漠に籠もり苦行生活に身を投じて祈りと黙想をし、そして手仕事によってわずかな日用の糧を得ていました。孤独と禁欲の苦行のなかにあって、度々襲ってくる誘惑を常に克服し、また、多くの隠遁者を訪ねて彼らの長所に倣おうと努めました。305年頃、聖大アントニウスが町で行った説教に心を打たれた修道僧らと開いたのが修道院の始まりということです。しかし彼はそれでも飽きたらず、再び修行に励み356年、105歳という長寿を全うしたと伝記には記されているそうです。

………ということで、聖大アントニウスは<修道士生活の創始者>として有名なのですが、他にも有名なことがあります。それは、「聖アントニオ(聖アントニウス)の誘惑」として絵画の題材(テーマ)になっており、多くの画家が画いているということです。砂漠での修道生活で、サタン(悪魔)からあらゆる誘惑に遭って痛めつけられ苦しめられるものの、常に打ち勝って修道生活を続けたのでした。一度、サタンに殺されますが、神により再び命を与えられ、より一層修道生活に励んだという伝説もあります。
テニールス,ダーフィット作の『聖アントニウスの誘惑』です………ただし未確認ですが。こっ!これは!ハーレム状態です!ものすごくわかりやす誘惑ですね~(; ̄O ̄) 男性にとっては、最も簡単に誘惑に陥り罪を犯しやすい状況です! (⌒-⌒; ) 聖アントニオは両手で頭を抱え、苦悩・苦痛に顔をゆがめています!この絵は、サタンが裸の女性に化けて聖アントニオを誘惑し、罪を犯せて信仰を捨てさせ、神から遠ざけようとしているところを画いています。聖アントニオは、罪を犯すことなく神に身を捧げて生涯を終えていますから、この絵の状況から祈りによってサタンを退散させたのでしょうね。
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私だったら………たやすく陥落するか?あぶない!あぶない!( ̄▽ ̄;) いやいや、信仰に生きている敬虔な私にそのようなことがあろうはずがありません!サタンに誘惑されたら、天軍の総帥である大天使聖ミカエル様にお祈りを捧げます!
この絵は、大天使聖ミカエルが、サタンを退治しているところです。
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大天使聖ミカエルの祈り』祈祷文
◯口語訳
「大天使聖ミカエル、悪との戦いにおいて、私達を守り、凶悪な企み(たくらみ)に打ち勝つことができますように。神の命令によって悪魔が人々を害することができないようにお願いいたします。天軍の総帥、人々を惑わし、食い尽くそうと探し回っているサタンと他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めてください。アーメン」
◯文語訳
「大天使聖ミカエル、戦いにおいてわれらを護り、悪魔の凶悪なる謀計(はかりごと)に勝たしめ給え。天主のかれに命を下し給わんことを伏して願い奉る。あゝ天軍の総帥、霊魂をそこなわんとてこの世をはいかいするサタンおよびその他の悪魔を、天主の御力によりて地獄に閉込め給え。アーメン。」
(最後に「至聖なるイエズスの聖心、われらをあわれみたまえ。」を3回繰り返す)
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「万巻の書を読むよりは、聖書と祈りに専念すべし」のお話し [キリスト教と読書]

写真は、私の自室(書斎兼寝室)の書棚です。
このブログの2017年6月23日の記事に書きましたが、現在、キリスト教関係書籍が約500冊(前回の記事では約300冊)ほどあります。洗礼を受ける前年(2011年)に教会で入門講座を受講しているころから、キリスト教関係書籍を読み続けています。しかし、約300冊ほど読んだところで分かりかけてきたことは、「たくさんの本書を読むことよりも、聖書と祈りに専心したほうが良いのではないか。」ということでした。当時は、クリスチャン初心者でしたから、関係書籍を読むことでキリスト教とカトリック教会のことを理解しようとしていました。
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やはりイエス・キリストの聖句(教え)が載っている聖書を読むことは基本中の基本ですよね。聖書の理解なしには信仰はありえませんし、祈りに専心しなくてはこれもまた信仰しているとはいえないのではないかと思います。決して読書による知識理解を否定するものではありませんが、それよりも大切なことは、聖書を読むことと祈ることだと思います。私は毎日の日課として、①起床しての「朝の祈り」、②通勤時の「ロザリオの祈り」、③職場に着いて「始業の祈り」、④退勤する時に「終業の祈り」、⑤就寝する前の「感謝の祈り」、そして、⑥聖書を必ず1章読んで寝ます。帰宅するのがどんなに遅くなり、午前様になって睡眠時間が短くなっても、必ずお祈りしてから聖書を1章読みます。

ただ、聖書を読んで、お祈りすればよいということではありません。義務的な形骸化したお祈りでは、聖書に出てくる律法学者やファリサイ派の人たちとなんら変わりがないですよね。やはり心を謙虚にして、回心の気持ち、感謝の気持ちをもってお祈りすべきですし、聖書も気持ちを込めて読まないと理解できないですね。でも、まず大切なことは実践することです。
「万巻の書を読むよりも、聖書と祈りに専心すべし。」私の名言です!
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