新約聖書:ルカによる福音書・第1章・第38節 [聖書]

◯新共同訳聖書
「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」
◯聖書協会共同訳聖書
「私は主の仕え女です。お言葉どおり、この身になりますように。」

昨年、31年ぶりに新しい訳で出版された「聖書協会共同訳聖書」は、従来の「新共同訳聖書」と比べると、ところどころ訳が違うことに気がつきます。このブログの2020年1月19日に掲載した新約聖書:ルカによる福音書・第5章・第12〜第16節で、従来の新共同訳聖書では「重い皮膚病(新共同訳聖書)」となっていたところが、聖書協会共同訳聖書では「規定の病」と新しい訳になっています。詳細は
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-01-19 をご覧ください。

聖書協会共同訳聖書スタンダード版 旧約聖書続編付き小型聖書です。3,600円+税・2,450頁・640g・ビニールクロス装・文字の大きさは7ポイントです。引照はありません。
聖書協会共同訳聖書1.jpg
今日掲載した新約聖書:ルカによる福音書・第1章・第38節は、神様から聖母マリア様のところに遣わされた大天使ガブリエルが、聖霊によってイエス・キリストを身籠もったことを告知(受胎告知)し、それについて聖母マリア様が大天使ガブリエルに返事をする場面です。ここでは、新共同訳聖書は「はしため」となっていますが、聖書協会共同訳聖書では「仕え女(つかえめ)」と新しい訳になっています。「はしため」は、漢字では「端女」又は「婢女」と書き、「召使いの女性」という意味です。「仕え女」は、「主人に仕える女性」という意味です。「はしため」に馴染んできただけに、「仕え女」というのは慣れないというか、なんというか………慣れるまでの問題ですかね。

しかし、訳した単語の意味が「主に仕える女性」ということであれば納得できるというか、これが適訳ですね。確かに新共同訳聖書の「はしため」は、漢字で「端女」又は「婢女」と書き、意味も「召使いの女性」です。聖母マリア様は、イエス・キリストの聖母なのですから、そこまで卑下しなくてもいいのかなと思いますね。この聖書協会共同訳聖書の翻訳作業には、聖書研究者だけでなく、日本語の専門家も加わっていますから読みやすくなっています。例えば「わたくしは」は→「私は」と漢字表記となり、「成り」は「なり」と平仮名表記となっています。これは<日本語の書き表し方の基準>に則った表記です。句読点表記も「『………』。」が→「『………。』」となっています。他にもいろいろと新しい訳になったところがあります。皆さんも是非ご一読を!
◯一般財団法人日本聖書協会ホームページの聖書協会共同訳聖書の説明があるページですhttps://www.bible.or.jp/online/sio43first.html ご参考にお読みください。
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