教会日記2023.9.21(カトリック成城・聖タデオ教会「聖マタイ使徒福音記者の祝日のミサ(年間第24木曜日のミサ)」木曜日) [教会日記]

今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会で7時からの「聖マタイ使徒福音記者の祝日のミサ(年間第24木曜日のミサ)」に与りました。まだまだ蒸し暑さがありますが、一時期のような猛暑はまったくなくなりました。徐々に過ごしやすくなりますね。

ミサでは、「マタイ使徒福音記者の祝日」をお祝いしてお祈りしました。
そして
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と、まず主を讃えて祈り、
次に、
「今日も清々しい一日を迎えさせていただき、
主の慈しみとご聖体を拝領させていただいたことに感謝申し上げます。」
と、主に感謝しました。

そして、
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
と、主により頼む祈りを捧げ、

そして、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」
と、主に私が福音宣教に派遣されることを祈りました。

終わりに、
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
と、『大天使聖ミカエルへの祈り』を祈りました。
今日も清々しい一日を迎えています!
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「聖マタイ使徒福音記者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日9月21日は、「聖マタイ使徒福音記者」の祝日です。
聖マタイは、聖書に書いてあるとおり、カファルナウムの町でユダヤの徴税人として働いていました。当時の徴税人は、ローマ帝国の手先(代理人)となって同胞からお金を取る者(多く搾取する者)として、罪人(つみびと)とみなされ、同胞であるユダヤ人から嫌われていました。ある日、収税所の前を通られたイエス・キリストから「私に従いなさい」と声をかけられ、イエス・キリストの12使徒の一人となったのです。

聖書の3福音書(共観福音書)には、次のとおり書かれています。
◯新約聖書:マタイによる福音書・第9章・第9節
<マタイの召命>
「イエスはさらに進み、マタイという人が収税所に座っているのをご覧になり、呼びかけられた。「わたしに従いなさい」。すると、彼は立ち上がってイエスに従った。」
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から
◯新約聖書:マルコによる福音書・第2章・第14節
<徴税人レビの召命>
「そして、通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見て、「わたしについて来なさい」と仰せになった。すると、彼は立ち上がって、イエスに従った。」
※聖句中にある「アルファイの子レビ」は聖マタイのこと。
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から
◯新約聖書:ルカによる福音書・第5章・第27~第28節
<レビの召命>
「さて、その後、イエスはそこを出ていき、レビという徴税人が収税所に座っているのをご覧になり、「わたしに従いなさい」と仰せになった。すると、レビは一切を捨てて立ち上がり、イエスに従った。」
※聖句中にある「レビ」は聖マタイのこと。
『原文校訂による口語訳フランシスコ会聖書研究所訳注聖書』から

【共観福音書(きょうかんふくいんしょ)】
新約聖書の4つの福音書のうち、ヨハネによる福音書を除くマタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書のことを指します。この3つ福音書には、共通する記述が多くあり、同じような表現もみられます。聖書学の研究の結果、本文を相互に比較し、一覧にした共観表(シノプシス)が作られたことから共観福音書と呼ぶようになりました。

福音記者である聖マタイは、福音書を当時のユダヤ社会で使われていたアラム語で著わし、旧約聖書に書かれた預言が、イエス・キリストにおいて実現されたと主張しました。そして、イエス・キリストが真の救い主、神であることを強調しています。特にイエス・キリストのお言葉を「山上の説教」として記しています。その後、聖マタイがどのような生涯を辿ったかは明らかではありませんが、一説によると、エチオピアまで福音宣教に行き、そこで殉教したと伝えられています。

◯この絵は、イタリアの有名な画家であるカラヴァッジョの「聖マタイの召命」です。ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571年~1610年)は、バロック期のイタリア人画家です。この絵の一番右端がイエス・キリストです。一番左端の人物を指さしていますね。そして一番左端の机に座って下を向いて金勘定をしいているのが聖マタイです。この絵は、誰が聖マタイであるのか?昔から議論されてきたという経緯があります。従来は、テーブルの真ん中に座ってイエス・キリストを見ているヒゲを蓄えた人が聖マタイであるという説が定説となっていましたが、近年では、その人物が一番左端の下を向いて金勘定をしている人を指さしていることから、聖マタイは、この絵の一番左端の人というのが有力な説となっています。
聖マタイの召命.jpg
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