教会日記2022.10.17(カトリック成城・聖タデオ教会「平日のミサ」月曜日) [教会日記]

今朝は、出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城・聖タデオ教会での7時からの「平日のミサ」に与りました。天気予報では、正午あたりから雨天になるようです。今朝も清々しい朝を迎えています。

ミサでは、「アンチオケの聖イグナチオ司教殉教者」の記念日をお祈りしました。
そして、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン」
と主を讃え、
続いて
「天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。
アーメン」
とお祈りしました。
続いて、
「主よ、ここに私がおります。
この私を遣わしてください。
アーメン」と祈り、
そして、同僚の病と同じ病の私が親しくしているご婦人のお二人が癒されるようお祈りしました。
終わりに、『大天使聖ミカエルへの祈り』をお祈りしました。
「大天使聖ミカエル、
悪との戦いにおいて、私たちを守り、
凶悪な企みに打ち勝つことが出来ますように。
神の命令によって
悪魔が人々を害することが出来ないようにお願い致します。
天軍の総帥、
人々を惑わし、食いつくそうと探し回っているサタンと
他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。
アーメン。」
とお祈りしました。
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「アンチオケの聖イグナチオ司祭殉教者」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日10月17日は、「アンチオケの聖イグナチオ司祭殉教者(紀元35~107年頃)」の記念日です。聖イグナチオが司教として活躍したアンチオケ(新共同訳聖書ではアンティオキア)は、キリスト教にとってとても重要な町で、新約聖書の使徒言行録によれば、多くの異邦人がキリスト教を受け入れた最初の町でした。このため、エルサレムの教会は、この町にバルナバを派遣し、バルナバはパウロを捜し出して共に連れて行き、熱心に信者たちを教え導きました。キリストを信じる人々が「キリスト者」と呼ばれるようになったのもこの町でした。後に、パウロとバルナバはここから宣教旅行に旅立っており、この町は異邦人への宣教の拠点でもありました。

ローマの競技場に引き出され、貴族や民衆が観ている面前でライオンに喰われて殉教しました。したがって、アンチオケの聖イグナチオの絵はライオンと一緒に画かれています。つまり、ライオンがアトリビュートになっているわけです。
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聖イグナチオは、イエスの弟子である使徒ペトロの二代後の司教としてアンチオケの教会を治めました。野獣(ライオン)の餌食となる刑を受けるためにローマに護送され、107年にローマ帝国トラヤヌス帝の治世のもとで殉教しました。ローマに向かう旅の途中で各地の教会に7通の手紙を送り、キリスト教会の構造、キリスト者の生活などについて優れた教えを説いた。アンチオケではすでに四世紀から、10月17日に彼の記念日として祝っていました。イエス・キリストの弟子でアある12使徒を直接知っていた使徒教父の一人です。殉教するまでシリアのアンティオケの3代目の司教をつとめ、(初代は使徒聖ペトロ)。キリスト教正教会、非カルケドン派(コプト教会、エチオピア教会、シリア教会など)、カトリック教会、聖公会、プロテスタントのルーテル教会などで聖人となっています。ちなみに、私がよくミサに与る四ッ谷にあるカトリック麹町・聖イグナチオ教会の<イグナチオ>の名称は、修道会のイエスズ会の創始者の一人であるイグナチオ・ロヨラからです。

【アトリビュート】
西洋絵画、特に宗教画(キリスト教絵画)には、「アトリビュート(=持物:じぶつ)」というものがあります。これは、絵を描く時の“約束事”として、特定の人物(聖人など)に密接に結びつけられたもの、例えば花、動物、小物、道具や背景などが画かれるのです。
例えば、聖母マリア様ですと、必ず画かれているのが純潔の象徴である「百合の花」ですね。「受胎告知」の絵で、大天使ガブリエルが百合の花を持っています。そして、天の真実を意味する「青色(濃紺色)のマント」です。「祈りの聖母」と「悲しみの聖母」の絵もそうですね。他にも、「12の星の冠」や足の下に「三日月」と「蛇」が画かれています。聖母マリア様の絵を見るときはよく観察しましょうね。
他にも、聖母マリアの夫である聖ヨセフは、大工であったことから大工道具がアトリビュートになっていますし、聖アガタは、乳房を切り取られたことから、乳房がアトリビュートになっています。旧約聖書の「トビト記」に出てくるトビアスを描いた絵は、必ず魚が画かれています。(「トビト記」を読めばわかります。)マグダラのマリアの絵は、必ず香油の壺とドクロが画かれています。
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