八木重吉のことば(詩)(第1日目) [キリスト者(クリスチャン)]

「この聖書(よいほん)のことばを
うちがわからみいりたいものだ
ひとつひとつのことばを
わたしのからだの手や足や
鼻や耳やそして眼のようにかんじたいものだ
ことばのうちがわへはいりこみたい。」

最近、八木重吉の詩集を読み始めました。過去に断片的に何度も読んでいましたが、2018年1月と2020年11月に集中的に読んでから、久しぶりに読むことになります。私が最も尊敬している詩人であり、愛読している詩集でもあります。このブログには過去に何度も掲載しています。八木重吉(1898年~1927年)は、詩人、英語科教師でキリスト教プロテスタント教会のクリスチャンです。私が住んでいる東京都町田市相原町(現在の「八木重吉記念館」がある辺り)で生まれ、師範学校の教員時代に教会に通い、キリスト教プロテスタントのクリスチャンになりました。清貧のクリスチャンです。

生前に刊行した詩集は1冊のみで、昭和初期に若くして亡くなりましたが、第二次世界大戦(太平洋戦争)後にクリスチャン詩人としての評価が高まりました。当時は不治の病であった結核を28才で発病し、29才という若すぎる歳で早世しました。“祈りの詩人”、“信仰の詩人”ともいわれ、短い生涯でしたが数多くの詩を残しています。皆さんは、きっと小学生か中学生の時に、国語の教科書で八木重吉氏の詩と出会ってますね。
この詩は、聖書のことをいっています。聖書に書かれている言葉は、イエス様の聖句ですから、その聖句と一体になってみたいとの想いですね。八木重吉は敬虔過ぎるほど敬虔なクリスチャンなのでした。
◯八木重吉の家族写真です。私が尊敬するクリスチャン詩人です。
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生家と家族のお墓は、私の自宅のある東京都町田市相原町にあり、現在の生家は「八木重吉記念館」として一般の皆さんに開館しており、貴重な資料を展示しています。八木重吉の詩は短い詩が多く、単純な分かりやすい言葉で純粋な抒情詩になっているのですが、どの詩も侘びしさがあり、そこに人間の儚い美しさがあると思うのです。読む人の胸に、何かキューと締め付けるような、何とも言えない儚さがあり、キリスト教の信仰による詩も数多くあります。詩集「秋の瞳」や「貧しき信徒」などが有名ですね。
『八木重吉全詩集1秋の瞳・詩稿1・2』
『八木重吉全詩集2貧しき信徒・詩稿3』
(株)筑摩書房:ちくま文庫(文庫版)・1988年第1刷発行
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◯「八木重吉記念館」
住所は、東京都町田市相原町4473番地です。詳細は、ホームページ:https://www.jukichi-yagi.org/
をご覧ください。
◯このブログに「八木重吉記念館のお話し」として、訪問記事を書いていますからお読みください。
https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2023-07-14
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