『きょうをささげる 祈りのしおり2024』のご紹介 [祈り]

2024年版『きょうをささげる 祈りのしおり2024』が発刊されました!
この小さな冊子は、一年12か月、毎月ごとに「教皇の意向」と「日本の教会の意向」の祈りの言葉、教会歴と毎日の福音朗読箇所が掲載されています。私が所属するカトリック成城・聖タデオ教会では、毎朝7時からの平日のミサで、その月の「教皇の意向」と「日本の教会の意向」、そして、成城教会の信徒のためなどの祈りを「共同祈願」としてお祈りしています。
ちなみに、成城教会での平日のミサは、月曜日から金曜日の早朝7時からで、現在は土曜日を中止しています。第一金曜日は、10時開式の「初金のミサ」となりますので、早朝7時からのミサはありません。なお、稀に中止となる場合があるかもしれませんので、詳しくは成城教会のホームページをご覧ください。せっかくですので他のページもご覧くださいね(*^▽^*)
◯ホームページ ・トップ → ニュース → 週報 で、該当する週の「今週の予定(来週の日曜日まで)」をご覧ください。アドレスは次のとおりです。https://www.seijo-church.com/
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書名:『きょうをささげる 祈りのしおり2024』
発刊:2023年10月10日
編集:祈祷の使徒・イエズス会霊性センター「せせらぎ」
発行:夢窓庵
定価:200円(税別)

◯『きょうをささげる祈り』
「主イエスよ
きょう一日の祈りと働き
喜びと苦しみのすべてを
教皇と日本の教会の意向に合わせて
お捧げします
母なるマリアよ
このささげものが
イエスのみ心にかなうものとなりますよう
とりなしてください」

◯『新しい奉献の祈り』
「父なる神よ、私はここにいます
あなたがいつも私とともにいてくださることを
私は知っています
日々の聖体祭儀において
私たちにご自身を与え続けている
あなたの子イエスのみ心のうちに
私の心をあずけます
私が行い、語るすべてにおいて
福音を生きることができるよう
聖霊が私を強めてくださいますように
きょうの私の祈り、働き、喜びと苦難のすべてを
あなたにささげます
私自身と私の持っているすべてを
あなたにささげます
教会の母である聖母マリアとともに
教会のミッションのために祈ります
祈祷の使徒に生きるすべての人々のために祈ります
そして今月の教皇の意向のために祈ります
アーメン」
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キング牧師のことば [キリスト者(クリスチャン)]

現在、ウクライナやパレスチナのガザ地区で起きている戦争で、私が思い出すのはキング牧師の次の言葉です。
「闇で闇を追い払うことはできない。
光のみがそれを成し得る。
憎しみで憎しみを追い払うことはできない。
愛のみがそれを成し得る。」

◯この言葉は、キング牧師の言葉です。彼が「闇と光」と題して述べた中にあります。
「暴力の究極の弱点は破壊しようとする当のものを生み出してすまう悪循環でしかないことだ。
暴力によってウソつきを殺すことはできてもウソを殺すことはできないし真実を確立することもできない。
暴力によって憎しみを抱えた者を殺すことはできても憎しみを殺すことはできない。
反対に、暴力は憎しみを増大させるだけだ。そして、その連鎖に終わりはない。
暴力を暴力で返すことは、暴力を増殖し星のない夜の闇をさらに深めてしまう。
闇に闇を追い払うことはできない。光だけがそれを可能にする
憎しみに憎しみを消し去ることはできない。愛だけがそれを可能にする。」
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マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929年~1968年)は、アメリカ合衆国のキリスト教プロテスタント教会の牧師です。「キング牧師」の名で有名ですね。アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活躍しました。「I Have a Dream(私には夢がある)」で知られる有名な演説を行い、1964年にノーベル平和賞を受賞、アメリカの人種差別(特にアフリカ系アメリカ人への人種差別)の歴史を語る上で、なくてはならない重要人物です。

1862年に、エイブラハム・リンカーン大統領によって行われた「奴隷解放宣言」により、アメリカ合衆国での奴隷制度は廃止されました。しかし、奴隷制度からの解放は直ちに人種差別の撤廃を意味するものではなく、その後も人種によって取り扱いを異なるものとすることや、特に学校やトイレ、プールなどの公共施設やバスなどの公共交通等において、白人と非白人等の区別に基づいて異なる施設を用いることは容認されたままだったのです。この人種差別撤廃を目指し、キング牧師は公民権運動(人種差別撤廃運動)をあらゆる困難に遭いながらも、非暴力主義を貫いて1968年に暗殺される最後の最後まで続けました。

1963年8月28日に行われたワシントン大行進において、リンカーン記念堂の前で有名な“ I Have a Dream ”(私には夢がある)で始まる演説を行い、人種差別の撤廃と各人種の協和という崇高な理想を簡潔な文体と平易な言葉で訴え広く共感を呼びました。演説は即興で行われたそうで、その内容は高く評価され、1961年に就任したジョン・F・ケネディの大統領就任演説と並び20世紀のアメリカを代表する名演説として有名になっています。インーネットで「キング牧師 私には夢がある」で検索してください。ワシントン大行進の際の演説全文を掲載したサイトが見つかると思いますので、皆さま是非お読みください。

この言葉ですが、
現在、ウクライナではロシアによる侵略戦争が行われています。パレスチナのガザ地区では悲惨な戦争が続いています。隣国が敵対する陣営に参加しそうだからその隣国を侵略するとか、身内が殺されたから憎い相手を殺すとか、憎しみによる侵略戦争や殺されたから殺すという憎しみによる報復の理論では、世界平和は絶対に訪れないということは誰でも分かっているはずです………しかし、宗教や民族などの違いによる長いながい歴史的な経緯よって、悲しいことに双方とももう憎しみの連鎖を断ち切ることができないでいるのです。

死刑制度にしても人が人を殺すことにかわりはありません。私は、死刑制度には反対です。私には肉親を殺されたことはありませんから、肉親を殺された方の心境には絶対になれないと思いますが、だからといって人を死刑にするということは、あってはならない殺人行為だと思います。そのような相手でも、「愛」をもって接することをキング牧師は説いています。イエス・キリストの最大の教えは「隣人への愛」と「人への赦し」です。非常に難しいことかもしれませんが、それでも愛と赦しは人間にとって一番大切な行為です。
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