「シエナの聖カタリナおとめ教会博士」のお話し [聖人・福者・尊者]

今日は、シエナの聖カタリナ(又はシエナのカテリーナ:イタリア語: Santa Caterina da Siena, 1347年~1380年)の記念日です。昨年掲載した記事をそのまま掲載いたします。

彼女はドミニコ会第三会員の在俗修道女(尼僧)です。本名はカテリーナ・ベニンカーサといい、裕福な家庭の出身でした。14世紀は、教会内の分裂、ペストの流行、教皇のローマからアヴィニョンへの退去などで混乱していましたが、彼女はペスト患者や貧しい人々、刑務所にいる人々のために献身的に働き、また、手紙や著書をもって教会と国家のあいだの困難な問題、特に教皇のローマ帰還、ドミニコ会の改革のために貢献しました。
カトリック教会、福音主義ルーテル教会、聖公会で聖人。記念日は4月29日です。シエナの聖カタリナの象徴として、ユリの花、本、十字架像、心臓、茨の冠、聖痕、指輪、バラの花、骸骨、教会の小模型、教皇庁の紋章を掲げた船の小模型が用いられます。身体に現れる有形の病、火事に対する守護聖人。イタリアでは、流産、看護師、病人の守護聖人となっています。

イエス・キリストから宝石の冠と茨の冠とを差し出され、その場でひざまずいて、茨の冠の方を選んだのでした。幼い頃からイエス・キリストの花嫁になることを決め、親が薦める結婚には見向きもしませんでした。彼女の禁欲の行は有名です。隠遁生活をやめた後は病人や貧しい人達のために働きました。また彼女は囚人たちのために信仰の教えを説き多くの死刑囚が回心しました。彼女は地獄、煉獄、天国などの多くの幻視も受けた聖女です。
「私は十字架に磔にされたキリストによってどんな事でも行えます。なぜなら、キリストはご自分の被造物に対し、彼らが耐えられない重荷は置かれないと知っているからです。」
シエナのカタリナ.jpg
◯カタリナの祈り
「永遠の神よ、あなたの光のうちに私たちは光を見ます。
主よ、お願いですから
この光をすべての人々の上に注いでください。
見えない人たちに、
あなたを愛し、あなたを望み、あなたを知るように、
彼らに目を与えてください。
あなたに感謝します。
私に多くの人々を愛するように
広い心を与えてくださったことを心から感謝いたします。
彼らをあなたの光で照らしてください。
主よ、私をあわれんでください。
そしてあなたの味わい深い祝福を注いでください。
アーメン。」
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