マーガレット・F・パワーズのことば(詩) [キリスト者(クリスチャン)]

このブログに3回目の掲載となります。
百万人もの人々を感動させた『あしあと』という詩は、長い間、作者不明とされていましたが、アメリカ人のマーガレット・F・パワーズという女性の方の作でした。
マーガレットさんは、ご主人と娘さんが水難事故に巻き込まれ、自分も腕を折るという試練の時、病院の看護師が、「この詩をお読みすれば、きっと励ましになると思うの」と夫に読んでくれたという詩を聞いて驚きました。なぜならそれは彼女が若い頃に作った「フット・プリント(あしあと)」という詩だったからです。

詩『あしあと』
「ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。
ひとつはわたしのあしあと、ひとつは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。

このことがいつもわたしの心を乱していたので、
わたしはその悩みについて主にお尋ねした。
『主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、
あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、
わたしと語り合ってくださると約束されました。
それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、
ひとりのあしあとしかなかったのです。
いちばんあなたを必要としたときに、
あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、
わたしにはわかりません。』

主は、ささやかれた。
『わたしの大切な子よ。
わたしは、あなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みの時に。
あしあとがひとつだったとき、
わたしはあなたを背負って歩いていた。』」

一人の足跡とは彼女の足跡ではなく、彼女を背負った主(神様)の足跡だったのです。神様の愛は、人間の計り知れないほど大きなものなのですね。
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