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今日のニュース2016.2.17 [日記(今日のニュース)]

【ユニバーサル・ミュージック・ジャパン】ホームページから

小澤征爾、80歳にして『グラミー賞初受賞』!
ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》
58回グラミー賞クラシック部門
「ベスト・オペラ・レコーディング」賞を受賞!

「2月15日に行われた第58回グラミー賞において、小澤征爾がクラシック部門「ベスト・オペラ・レコーディング」賞を受賞しました。このレコーディングは2013年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)で行われた公演をライヴ収録したもの。小澤征爾にとって初のグラミー賞受賞となります。
小澤征爾はこれまで1969年以来7つのアルバムでグラミー賞にノミネートされていましたが、受賞は今回が初めて。またこれまでのノミネートは全て海外録音作品ばかりでしたが、日本で録音されたアルバムでノミネートされたのも今回が初めて。さらにはサイトウ・キネン・オーケストラにとっても初のノミネートでした。闘病から復帰し、昨年は80歳を迎えたマエストロ小澤征爾。グラミー賞受賞で、世界的評価がさらに高まることは間違いないでしょう。」

ニュースの解説はいりませんね!
このグラミー賞受賞の報道は、昨日(2月16日)にあったわけですが、この報道を聴いた人達が、この録音のCDを買い求めたため、現在では3月3日の入荷を待たないと購入できないそうです。しかし、反応が早いですね~。そういえば、村上春樹の「色彩を持たない多崎たつると、彼の巡礼の年」(文藝春秋)が出版された時も、物語の中に出てくるリストのピアノ曲である『巡礼の年全曲・ラザール・ベルマン(ピアノ』のCDは、小説が出版された直後に売り切れ、どこのショップにもなくて入荷待ちになったことを思い出しました。まぁ、どこか田舎のショップにあるかも?ですね。

「ラヴェル:歌劇『こどもと魔法』」
演奏: イザベル・レナード, アナ・クリスティ, ジャン=ポール・フシェクール, ポール・ゲ, マリー・ルノルマン他
オーケストラ: サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮: 小澤征爾
作曲: モーリス・ラヴェル
CD (2014年8月27日)
ディスク枚数: 1
レーベル: ユニバーサル ミュージック
収録時間: 45 分

今日のニュース2016.2.13 [日記(今日のニュース)]

【AFPニュース】

“カトリック教会の教皇とロシア正教会総主教、約1000年ぶり歴史的会談”
「キリスト教カトリック教会のフランシスコ教皇(79)は、2月12日、キューバの首都ハバナでロシア正教会のキリル総主教(69)と歴史的な会談を行い、東西キリスト教会の再統一と、中東で暴力にさらされているキリスト教徒の保護を急ぐ必要性を呼び掛けました。東西のキリスト教会トップが会談するのは約1000年ぶりのことです。
ハバナ空港で開催された会談では、白い帽子と聖衣に身を包んだ教皇と、白い頭飾りと黒の聖衣に身を包んだキリル総主教が、抱擁して互いにキスを送った後に着席して笑顔を見せた。会談後、法王とキリル総主教は「乗り越えるべき多くの障害が残っていることは認識しているが、今回の会談が、神の望まれる(東西教会)再統一に寄与することを願う」との合同宣言に署名しました。」

ニュースの解説をします!
ニュ-スの中に「東西キリスト教の再統一」とありますが、これはどういう意味なのでしょうか?「東西キリスト教」の「再統一」ということは、現在は“東西に分かれている”又は“東西に分裂している”ということですが、以前は1つだったということですね。

まず、“東西キリスト教”の西とは、「教皇」を首長とするキリスト教カトリック教会で、これを「西方教会」と呼びます。一方、東とは、「コンスタンディヌーポリ総主教」を名誉的なトップとし、グルジア正教会、ブルガリア正教会、ロシア正教会、セルビア正教会、ギリシャ正教会、ルーマニア正教会、日本正教会といった、諸々の独立正教会・自治正教会が連合体を形成している正教会のことで、これを「東方教会」と呼びます。

次に、“分かれた(分裂した)”とは、395年にローマ帝国が東西に分割された後、476年の西ローマ帝国滅亡を経て、東西両教会の交流が薄くなり、数百年の間に教義の解釈の違いや礼拝方式の違い、教会組織のあり方の違い(教皇権に対する考え方の違い、司祭の結婚問題)などが増大しました。そうした流れの中で分かれた(分裂した)のですが、日本の高校世界史教科書に書いてあるのを見ると、カトリックの教皇とコンスタンディヌーポリの総主教が相互に破門をした1054年に分かれた(分裂した)とされています。

今回の会談は、東西のトップが歩み寄り、この状況を打破して再統一しょうということなのですね。ちなみに、宗教改革で分かれたキリスト教プロテスタントやイングランド王ヘンリー8世の離婚問題で分かれたキリスト教イングランド国教会は、東西に分かれた(分裂した)後にカトリック教会から分かれたものですから、西方教会ということになりますね。

今日のニュース2016.2.11 [日記(今日のニュース)]

【AFPロンドンからのニュース】
(フランス通信社(Agence France-Presse、略称:AFP)は、フランス国内最大にして世界最古の報道機関で、現在、AP通信、ロイターに次いで世界第3位の規模を持っています。日本語では「AFP通信」とも呼ばれています。)

「“ロンドンで約450年ぶりにキリスト教カトリックのミサが行われた”
16世紀にローマ教皇と対立し、英国国教会を設立したヘンリー8世が住んでいたロンドンのハンプトンコート宮殿で2月9日、約450年ぶりにキリスト教カトリックのミサが執り行われました。イングランドとウェールズのカトリック教会トップのニコラス枢機卿は「素晴らしい瞬間だ!」と祝福しました。ミサは宮殿の「チャペル・ロイヤル」(王室礼拝堂)で行われ、ニコラス枢機卿はイギリス国教会の主教とともに祈りをささげたとのことです。参列者の一人は「この不穏な時代に宗教間の対話はより必要性を増している。」と語りました。」

ニュースの説明をします!
イングランド王(イギリス国王)であるヘンリー8世は、自身の離婚問題(カトリック教会は離婚を認めていない)をめぐり、当時のカトリック教会の教皇クレメンス7世と対立し、1553年に教皇がヘンリー8世を破門したことで両者の分裂は決定的となりました。(正式に独立することになるのは1559年)。ヘンリー8世は、自らを首長とする「キリスト教イングランド国教会」を設立し、キリスト教カトリック教会から独立(分離)したのです。以後、カトリック信徒は、議会選挙で投票する権利を与えられず、議会や学識を持つ職業から除外されるなど、厳しい差別が続きました。

しかし、イングランド、ウェールズ、スコットランドでカトリック信徒の数が増加し、1850年には、教皇ピウス9世がイングランドとウェールズの聖職位階制を復活させ、その直後の1878年に教皇レオ13世によってスコットランドの聖職位階制が復活されました。それ以来、ジョン・ヘンリー・ニューマン、オーガスタス・ウェルビー・ノースモア・ピュージン、ジェラード・マンリ・ホプキンス、ギルバート・ケイス・チェスタートン、ロナルド・ノックス、イーヴリン・ウォー、グレアム・グリーン、マルコム・マガリッジ、そしてジョセフ・ピアースといった多くの著名人がキリスト教カトリックに改宗しました。ケンブリッジ公爵(ウィリアム王子)のキャサリン夫人(かわいいジョージ王子とシャーロット王女のお母さん)といった王室の一員やトニー・ブレア元首相も退任後の2007年12月にキリスト教カトリックに改宗しています。

一般的にキリスト教プロテスタントに分類されることもありますが、プロテスタント諸派とは異なり、教義上の問題でなく、政治的な問題(ヘンリー8世の離婚問題)が原因となって、キリスト教カトリック教会から分裂したため、典礼的にはカトリック教会との共通点が多いですね。イングランド(イギリス)の統治者(王位にある者)が教会の首長(イギリス英語: Defender of the Faith、直訳は『信仰の擁護者』)であるということが最大の特徴です。まぁ、当時はキリスト教(宗教)の王である教皇と国の王である国王が、どちらが上位にあるかもめていた時代でもありました。
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