今日のニュース2016.2.22 [日記(今日のニュース)]

【CNNニュース】

“ローマ教皇フランシスコ、1年間の死刑停止を呼びかけ”
「死刑の廃止を繰り返し訴えていたローマ教皇フランシスコが、21日、世界のカトリック教徒の指導者に対し、「慈しみの特別聖年」を尊重して1年の間、死刑執行を停止するよう呼びかけた。フランシスコ教皇はバチカンのサンピエトロ広場で行った説教の中で、「死刑の廃止に向けた国際的合意に達することができるよう、すべての統治者の良心に訴える」と語りかけ、「中でもカトリック教徒の統治者に対し、慈しみの特別聖年の間は死刑を執行しないという勇気ある模範的姿勢を示すよう提案する」と述べた。
慈しみの特別聖年は、フランシスコ教皇が昨年12月8日に始まりを告げた。今年11月20日までの1年の間、慈しみと許しを訴える。22日にはイタリアのローマで「死刑なき世界」と題した国際会議が予定されている。フランシスコ教皇はこの会議を支持すると述べ、これが死刑廃止に向けた新たな契機となることを望むと表明した。
さらに、罪の償いや「社会復帰への希望を開く司法制度」の可能性にも言及し、「『汝殺すなかれ』の戒律は絶対的な価値を有し、罪のない人にも罪を犯した人にも当てはまる」と指摘した。歴代のローマ教皇は前任のベネディクト16世やヨハネパウロ2世も死刑反対を表明していた。」

ニュースの解説をします!
まず、「慈しみの特別聖年」とはなんでしょうか?簡単に説明すると次のとおりです。
カトリック中央協議会のホームページから引用
「平成27年3月13日、教皇の選出から2年目を迎えた教皇フランシスコは、バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われた四旬節の回心式において、「いつくしみの特別聖年」の開催を宣言しました。教皇はこの聖年を、“いつくしみを証しするカトリック教会の使命”を強調するための年とし、「誰も神のいつくしみから排除されることはないのです」と呼びかけました。この特別聖年は平成27年12月8日に始まり、平成28年11月20日まで続きます。
バチカン放送などによると、教皇フランシスコは、平成27年4月11日、この「いつくしみの特別聖年」を公式に宣言する大勅書を発表し、サンピエトロ大聖堂の聖なる門の前で、ローマの四大聖堂の首席司祭や、全世界の教会の代表者として教皇庁関係者に手渡しました。大勅書の抜粋が読み上げられ、聖年を回心と刷新の実り多い機会とするよう全教会に呼び掛けられました。大勅書の名称は「ミゼリコルディエ・ブルトゥス」(いつくしみのみ顔)です。
この翌日は復活節第2主日「神のいつくしみの主日」にあたっていました。発表の儀式に続いて、その前晩の祈りがささげられました。」

以上のとおりです。つまり、“神様のいつくしみを証しするカトリック教会の使命を強調するための年(平成27年12月8日~平成28年11月20日)”ということですね。この年に死刑執行を1年間停止しょうとフランシスコ教皇は言っているのです。カトリック教会は死刑制度に反対しています。それは、「人間の生死の与奪権は、人間にはなく神様にある」からです。
過去のブログにも書きましたが、私も死刑制度は反対です。人間が人間を死刑(殺す)にするということは、いかなる理由があっても、それは「最小単位の戦争(戦争の原点は死刑)」と考えるからです。このようなことを書くとご遺族の方から「おまえは身内が殺されたことがないから、死刑制度の必要性がわからないんだ!」と言われそうですが、そもそも人間が人間を殺すと言うことは、死刑執行が法律に定められた根拠のある公務にしても「人を殺す=殺人」には変わりないことですね。これは現代文明の中で、ものすごく原始的なことだと思います。

この、「慈しみの特別聖年」に関係して「教皇フランシスコ『くしみの特別聖年のための祈り』」を掲載しておきましょう。(聖書を読んでいないと書いてあることがわからない部分があります。)

「主イエス・キリスト、
あなたは、わたしたちが天の御父のようにいつくしみ深い者となるよう教え、
あなたを見る者は御父を見る、と仰せになりました。
み顔を示してくださればわたしたちは救われます。
あなたの愛に満ちたまなざしによって、
ザアカイとマタイは富への執着から解き放たれ、
姦通の女とマグダラのマリアは、
この世のものだけに幸せを求めることから解放されました。
ペトロはあなたを裏切った後に涙を流し
悔い改めた盗人には楽園が約束されました。
あなたはサマリアの女に、
「もしあなたが神のたまものを知っていたなら」と語られました。
このことばを、わたしたち一人ひとりに向けられたことばとして聞かせてください。
あなたは、目に見えない御父の、目に見えるみ顔です。
何よりもゆるしといつくしみによって、自らの力を示される神のみ顔です。
教会がこの世において、復活し栄光に満ちておられる主のみ顔となりますように。
あなたは、ご自分に仕える者が弱さを身にまとい、
無知と過ちの闇の中を歩む人々を、
心から思いやることができるようお望みになりました。
これら仕える者に出会うすべての人が、
神から必要とされ、愛され、ゆるされていると感じることができますように。
あなたの霊を送り、わたしたち一人ひとりに油を注ぎ、聖なるものとしてください。
神のいつくしみの聖なる年が、主の恵みに満ちた一年となり、
なたの教会が新たな熱意をもって、貧しい人によい知らせをもたらし、
捕らわれ、抑圧されている人に解放を、
目の見えない人に視力の回復を告げることができますように。
この祈りを、いつくしみの母であるマリアの取り次ぎによって、
御父と聖霊とともに世々に生き、治めておられるあなたにおささげいたします。
アーメン」
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