今日の日記2016.2.22 [日記]

「ローマ法王」と「ローマ教皇」、どちらが正しいのかな?新聞やテレビのニュースでは、「ローマ法王」と書いてあったり言ったりしていますね。しかし、カトリック教会の文書には「ローマ教皇」と書いてあります。どちらが正しい表記なのでしょうか?

カトリック教会では「ローマ教皇」を使います。以前はカトリック教会の中でも「法王」と「教皇」が混用されていました。そこで日本のカトリック司教団は、1981年2月にヨハネ・パウロ2世が来日されたのを機会に、「ローマ教皇」に統一することになりました。

これは「教える」という字のほうが、教皇の職務をよく表わすからですね。その時以来、カトリック中央協議会は、たびたびマスコミ各社に「ローマ教皇という名称を使ってください」とお願いしていますが、残念ながら実現していないというのが現状です。

ところが、バチカン大使館は、「ローマ法王庁大使館」なのです。東京都千代田区三番町にある駐日バチカン大使館は「ローマ法王庁大使館」といいます。なぜでしょうか?実は、日本とバチカン(ローマ法王庁、つまりローマ教皇庁)が外交関係を樹立した当時の定訳は「法王」だったため、ローマ教皇庁がその名称で日本政府に申請しました。

ですからそのまま「法王庁大使館」になりました。日本政府に登録した国名は、実際に政変が起きて国名が変わるなどしない限り、変更できないのだそうです。ですから、こうしていまでも「法王」と「教皇」が混用されているのですね。カトリック教会の信徒は「教皇」、それ以外の方は「法王」としているというのが一般的な見方ですね。
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