『教会の祈り 新しい聖務日課』のお話し [祈り]

カトリック中央協議会出版の『教会の祈り 新しい聖務日課』です。このブログの2019年8月26日に掲載した記事を一部加筆・修正して再掲載いたします。
◯『教会の祈り 新しい聖務日課』です。デカい重いの二重奏です( ̄▽ ̄;)
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書名:『教会の祈り 新しい聖務日課』
出版:カトリック中央協議会(日本カトリック司教協議会認可)
編集 日本カトリック典礼委員会
発行:1973年初版・2016.11.30第21版
容量:1480ページ
価格:5200円(税別)※2017年当時の価格
聖務日課(せいむにっか)とは、カトリック教会で用いられる祈祷(祈祷書)のことです。「第2バチカン公会議」までは、世界中でラテン語で唱えられており、聖職者(司祭等)や修道者などが日課(朝、昼、晩)としてのお祈りに用いるものという位置づけでしたが、典礼改革によってすべての信徒のための祈りとするように改められ、各国語に翻訳されて用いられています。日本では『教会の祈り 新しい聖務日課』としてカトリック中央協議会から出版されています。

<聖務日課改革の概要>
第2バチカン公会議文章である『典礼憲章』の第四章で、「聖務日課」に関する規定があります。これによれば、聖務日課は「古来のキリスト教伝統によって、神への賛美を通して昼夜の全過程が奉献される」ことになっており、この本来の目的を踏まえ、煩雑だった時課を整理して賛歌を「朝の祈り」とし、晩課を「夕の祈り」としてこの2つを主要時課とし、朝課を「読書課」としていつでもとなえることができるように変更されました。さらに終課を「寝る前の祈り」とし、一時課を廃止、三時課、六時課、九時課は任意で1つを選んでも良いものとされました。さらに聖務日課で唱えられる詩篇および聖書朗読の箇所、読書の内容を典礼暦を元に再配分した上で、より多くの人の祈りとするために、使用される言語をラテン語だけでなく、各言語に拡大されました。

同じカトリック教会でも聖務日課のお祈りをするところは少数派ですね。私が訪問した教会では、田園調布教会、初台教会、小金井教会及び熱田教会など、修道会・修道院と一緒になっている教会は、平日(朝)のミサの20分~30分前に又はミサが終わってからお祈りしています。私は、聖務日課に馴染みがなかったものですから、前述した教会を訪問すると、皆さんについていくのが精一杯?いや、ついていけなくて、同じカトリックの信徒として毎回恥ずかしい思いをしていました。だったら「聖務日課に馴染んじゃえばいいじゃん!」と思い、2017年8月に『教会の祈り 新しい聖務日課』を購入しました。それから、1480ページもある『教会の祈り(聖務日課)」の朝の祈り、晩の祈りなどと格闘する日々が続いたのですが、お祈りするページの順序が分からずじまいで、一週間も続かずに早々に挫折したのでした( ̄▽ ̄;)

それから2年が経った2019年、このままでは、<不肖、回心した善良な罪人(つみびと)>としてのプライドが許さない!と思い、この年の8月に4日間だけですが、フランシスコ会の修道院と同じ敷地にあり、同修道会の修道司祭がミサを司式しているカトリック田園調布教会にお伺いし、7時からの平日のミサ前の6時40分から始まる聖務日課に参加して教えいただきました。当時、まだ完璧ではありませんし、毎日ではありませでしたが、やっと自宅でお祈りできるようになりました。今でもご指導いただきました田園調布教会のご親切な信徒の方に感謝いたしております………と思ったら、2020年に入って新型コロナウイルス感染症のため、緊急試合宣言が発出されてミサが中止となり、その後、平日のミサが再開されても聖務日課は中止になったままです………ということで、すでにお祈りの仕方を忘れてしまいました( ̄▽ ̄;)

◯聖務日課を行う教会には常備されていますが、私は自分のものを持参しています!
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聖務日課の祈りの中心は、旧約聖書の詩篇を唱えることにあります。各時課によって違いはありますが、聖務日課の基本的な祈り方は以下のとおりです。
1.初めの祈り(P3)
司祭)「神よ、わたしの口を開いてください。」
※司祭の言葉に合わせて、口元で十字を切ります。
会衆)「わたしは、あなたに賛美をささげます。」
2.交唱(P4~P15、P8前後の詩編100、24,95)
※上記の詩編を先唱者が唱えます。
3.第一唱和、第二唱和、第三唱和
4.神の言葉
5.答唱
6.福音の歌(朝の祈り:「ザカリアの歌」)
※「神をほめたたえよ」で十字を切ります。
ザカリアの歌(ベネディクトゥス・ドミヌス・デウス、ルカによる福音書・第1章・第68~第79節、朝の祈りに唱える)、マリアの歌(マニフィカト、ルカによる福音書・第1章・第46〜第55節、夕の祈りに唱える)、シメオンの歌(ヌンク・ディミティス、ルカによる福音書・第2章・第29~第32節、寝る前の祈りに唱える)
7.共同祈願(朝の祈り、夕の祈りのみ)
8.主の祈り(朝の祈り、夕の祈りのみ)
9.結び(派遣の祝福)
以上ですが、記念日、祝日、及び祭日や季節(待降節、降誕節、四旬節及び復活節)では違いがあります。聖務日課の詩篇は全体が一定の分量で区切られており、祈りを捧げるものが交代で唱えることができるスタイルになっています。

◯東急ハンズでブックカバーを購入しました。
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園調布教会のご親切な信徒の方からいただいた聖務日課のお祈りの手順を書いた紙をラミネートしたものです。ご丁寧にご指導いただき、ありがとうございました。今でも感謝いたしております。
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◯写真は『教会の祈り 日々の手引き 2019年度』(別売)です。
カトリック中央協議会・190円(税別) ※2019年当時の価格(現在は税込み220円)
その日のお祈り(朝、昼及び夜)の箇所などが、何ページに掲載されているかが分かる手引書です。毎年発行されていますから、次年度のものを10月ごろに購入するとよいでしょう。ドン・ボスコ社や女子パウロ会のオンラインショップからも購入できます。
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『教会の祈り 新しい聖務日課』は、お祈りする祈祷文の掲載ページが、司式に従ってお祈り途中にあっちへこっちへと飛びますから大変なのです。それも日によって掲載ページが違うのです( ̄▽ ̄;) いずれにしても、聖務日課はお祈りの仕方を覚えないと続きません。それも初めのうちは、お祈りの仕方を知っている方と一緒にお祈りしないと覚えられませんし、毎日お祈りしないとすぐ忘れてしまいます。ですが、一般的に言って修道会の修道司祭のいる教会しか聖務日課を会衆(信徒)と一緒にお祈りしていません。そこで、教会の主任司祭の許可を得て、自分の所属する教会に「聖務日課でお祈りする会」を作ってお祈りの仕方を勉強したいですね。そうすれば、「聖務日課でお祈りする会」のメンバーが、平日のミサの前か後の20分間を使ってミサに来た信徒の皆さんと一緒にお祈りし、その教会に聖務日課を普及できますね。
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