教会日記2020.8.26(カトリック成城教会「平日のミサ」水曜日) [教会日記]

今日も出勤する前に小田急線成城学園前駅で途中下車し、カトリック成城教会での7時からの平日のミサに与りました。今日の最高気温(予測)は34度となっており、東京都は「厳重警戒」が出ています。実際の体感気温は、36~37度くらいになるのでしょうか?!Σ( ̄ロ ̄lll) 毎日熱中症に注意ですね。こまめな水分補給をしましょう!

さて、ミサでは第一朗読の担当で、「パウロのテサロニケの教会への手紙」を朗読しました。そして、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんの病気が完治しますようにと心を込めてお祈りしました。
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聖人名由来の地名のお話し [聖人・福者・尊者]

昨日は、カトリック教会では「聖ルイ」の任意の記念日でした。聖ルイとは、フランス国王ルイ9世(1214年~1270年)のことです。12歳で国王に即位し、幼い彼に代わり母ブランシュが王権を代行していましたが、1236年からは彼が実権を握り、以後35年間国を治めました。内政に力を入れ長期の平和を保ったため、彼の治世の間、フランス王国は繁栄しました。国内外を問わず、争いを収めるよう努力したためヨーロッパの調停者と呼ばれています。また、彼は、深い信仰をもった憐れみ深い王であり、国内の経済の安定を図るとともに、各地に貧しい人びとや病人のために救済施設をつくり、教会を建て、またソルボンヌ大学を発足させました。彼は、シトー会、フランシスコ会、ドミニコ会のよき理解者・保護者でもありました。死後列聖されたように、高潔で敬虔な人格から理想のキリスト教王と評価されています。ただ、晩年、熱心な信仰心からイスラムに占領されたエルサレムを奪還しようと十字軍を起こしましたが、途中チュニスで伝染病にかかり亡くなりました。

さて、この聖人の名前由来のアメリカ合衆国の都市があります。それはどこでしょうか?
それは、ミズーリ州東部にある「セントルイス」です。「セント=聖」・「ルイス=ルイ」で、セントルイスです。これは、アメリカ独立戦争以前、フランス人が毛皮の取引所を設け、聖人となっていた聖ルイ9世(聖王)に因んで、サン=ルイ(Saint-Louis:英語ではセント=ルイス)と命名したからだそうです。他にも、アメリカには聖人の名前由来の都市がありますのでご紹介しましょう。

◯サン・フランシスコ(San Francisco)
これは、「聖フランシスコ」からですね。「サン=聖」・「フランシスコ」はそのままです。アメリカ西海岸にある大都市です。聖フランシスコは、修道会のフランシスコ会を創立した有名な聖人ですね。スペインのフランシスコ会の修道士によって築かれた街です。
◯ロス・アンジェルス(Los Angeles)
これもアメリカ西海岸にある大都市です。聖人ではありませんが、「天使たち」という意味のスペイン語です。Losは男性名詞の定冠詞の複数形。Angeles は天使。スペイン語の発音はロスアンヘレスです。正確には「天使の女王である聖母マリアの街」ということで、正式には「El Pueblo de Nuestra Señora la Reina de los Ángeles」というそうです。
◯サン・ディエゴ(San Diego)
これは、「聖ディエゴ」からです。「サン=聖」・「ディエゴ」はそのままです。スペインのフランシスコ会士で聖人の「アルカラのディエゴ」のことです。カルフォルニア州にある都市です。1542年に発見されたときは、一旦は「San Miguel(サンミゲル/聖ミカエル)」と名付けられたものの、1602年にサン・ディエゴに改名されました。
◯サンタ・バーバラ(Santa Barbara)
これは、「聖バルバラ」からです。「サンタ=聖」・「バーバラ=バルバラ」です。カリフォルニア州南部にある都市で、元はスペイン人によって造られた街です。
◯サンタ・モニカ(Santa Monica)
これは、「聖モニカ」からです。「サンタ=聖」・「モニカ」はそのままです。カルフォルニア州にある都市です。由来はスペイン人が初めてこの地を訪れたとき、聖モニカの祝日だったからだそうです。聖モニカは、聖アウグスティヌスのお母さんですね。
◯サン・ノゼ(San Jose)
これは、「聖ヨセフ」からです。カルフォルニア州にある都市で、カトリック教会の修道会フランシスコ会の修道士の入植によって築かれた街です。スペイン語のSan Joséは、「聖ヨセフ」を意味します。聖ヨセフは、イエス・キリストのお養父さんですね。

まだまだあるようですが、アメリカ合衆国の西海岸地域や南部地域に、どういうわけで聖人名が由来となっている都市があるのでしょうか?すでにお分かりいただいたと思いますが、それは、大航海時代にスペイン人がアメリカに入植して開拓していったからですね。要するに、西海岸地域や南部地域はスペインの入植地だったわけです。スペイン王国は、現在でもそうですがキリスト教カトリック教会の国でもありますので、聖人名を記念として地名にし、平安と繁栄のお恵みを願ったのですね。現在のアメリカ合衆国は、キリスト教でもプロテスタント教会の信徒が多く、プロテスタント教会は聖人を認めていませんので、新しく都市ができた場合は聖人名が地名になることはないと思います。
ちなみに、「アメリカ」の由来は、イタリア人探検家であるアメリゴ・ヴェスプッチさんの名前からだそうですよ。ご存じでしたか?アメリカ大陸を最初に発見した人物と言えば、クリストファー・コロンブスです!アメリゴさんの前にコロンブスさんがアメリカ大陸を発見していたのは事実ですが、コロンブスはアメリカ大陸をアジア(インド)だと勘違いをしていたため、彼の名前は付かなかったそうです( ̄▽ ̄;)
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