教会日記2020.8.16(カトリック成城教会「聖母の被昇天のミサ」日曜日) [教会日記]

今日は、カトリック成城教会で10時からの「聖母の被昇天のミサ」に与りました。今日は年間第20主日でしたが、昨夜に引き続き「聖母の被昇天のミサ」でした。今日も暑いですね~( ̄▽ ̄;) テレビのニュースでも「深刻な暑さ」という表現をしています。毎日熱中症に要注意です!いつも水分補給です!
ミサは、いつものように3蜜を避けるため、ソーシャルディスタンスで入堂制限がありますから40人くらいしか入れません。ですから、聖堂に入れない人のために、信徒館でスクリーンで映してミサに与る対策もしています。また、マスクの着用はもちろんのこと、聖堂(信徒館)入口の受付でカードに氏名と電話番号の記入と手の消毒があります。そして、ミサの時間を通常よりも短縮するためと信徒の声の発生を少なくするために、約30分のミサとなっています。聖歌は歌いません( ̄◇ ̄;) 毎回残念なことですね(T_T)

さて、ミサに与った日は、6月20日(土)にミサが再開(「条件付き公開ミサ」の開始)されてから、今日8月16日(日)で58日間連続となりました。過去最高連続記録は、2018年7月31日~9月6日までの38日間でしたから随分と更新したことになります。でも、まだまだ更新中です。ただ、このコロナ渦にあっては、感染力者が出た場合に濃厚接触者などがわかるように、ミサは所属教会で与ることが大原則となっているため、所属以外のカトリック教会のミサに与ることはできません。ですから、今までのように一日に複数教会で複数回のミサに与るということはできなくなりました。う〜ん、残念ですがしかたがありません!

ちなみに、昨年の8月は31日間ある中、31日間連続して12の教会・修道院に52回訪問し、56回ミサに与り56回ご聖体を拝領させていただきました。例えば、聖イグナチオ教会のように、平日のミサは1日3回、主日のミサは1日5回あります。これですと、日曜日の主日のミサは、聖イグナチオ教会の7時、8時30分、10時のミサに与り、電車で吉祥寺に移動して、吉祥寺教会で12時からの主日のミサに与り、また聖イグナチオ教会に戻ってきて、18時からの主日のミサに与れば、最大一日で2つの教会で5回ミサに与ることができます!(⌒-⌒; ) 私は一日で4回のミサに与ったことがありますが、やはり少々疲れましたね。

ミサに与ることは、もちろん回数や連続記録が目的ではありません。しかし、毎日ミサに与るということは、「ご聖体(イエス・キリストの身体)」のお恵みをいただき、心も身体もイエス・キリストと一致することになりますので、信徒にとってはこの上ない最高の喜びであり幸せとするところです。また、ミサでは、朗読される聖書の聖句を味わい、神父様のご説教を拝聴して心を新たすることも大きな意味があります。そして、お御堂(聖堂)の中で、十字架像の前で参集した信徒が心を合わせてお祈りできることもミサならではのことですね。これからもミサに与り、イエス様の教えに従って善き行いを実践しますね!

ミサでは、ご聖体を拝領させていただいたことを主(神様)に感謝申し上げ、
「栄光の全能永遠の父よ、
御名(みな)が讃えられますように、
崇められますように、
アーメン
天におられる私達の父よ、
どうかこの祈りを聴き入れてください。
慈しみ深く憐れみ深い主よ、
主に救いを求める人々に主の平安をお与えください。
病に苦しむ人々に主の癒しをお与えください。
貧困にあえぐ人々に主の豊かな恵みをお与えください。
主よ、どうか主に救いを求める人々がすべて救われますように。
私達の主イエス・キリストによって。アーメン」
と気持ちを込めてお祈りしてきました。
また、行方不明となっている小学2年生の小倉美咲ちゃんが、元気な姿で両親の元に帰れるようにお祈りし、同僚の病が癒されますように、同僚のお嬢さんの病気が完治しますようにと心を込めてお祈りしました。
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「マスカーニのアヴェ・マリア 」のお話し [キリスト教と音楽]

今日は、このブログに2019年8月5日に掲載した「マスカーニ作曲『アヴェ・マリア』のお話し」の全面改訂版として、『マスカーニのアヴェ・マリア』を掲載いたします。最近、このマスカーニのアヴェ・マリアにハマっています(*^▽^*)
『アヴェ・マリア』という名称の曲は、たくさんの作曲家が作曲していますが、これは、ピエトロ・マスカーニ(イタリア:1863年~1945年)によって作曲された歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲に、後に『アヴェ・マリア』の歌詞がつけられたもので、歌詞がつけられてからは『マスカーニのアヴェ・マリア』と呼ばれるようになり、悲しみに囚われている”救済を求める歌“となっています。私は、高校時代に、この間奏曲を吹奏楽版にアレンジしたものを吹奏楽部の定期演奏会で演奏しました。思い出の曲ですね。

歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、イタリアの小説家、ジョヴァンニ・ヴェルガによる小説(1880年出版)、同人による戯曲(1884年初演)及びピエトロ・マスカーニが同戯曲に基づいて作曲した1幕物の歌劇(1890年初演)です。題名は「田舎の騎士道」といった意味です。ヴェルガの出身地シチリアの山間部を舞台として、貧しい人々の暮らし、三角関係のもつれから起きる決闘と殺人を描いたこの小説は、イタリアにおけるヴェリズモ(リアリズム文芸運動)の典型的作品とされています。マスカーニ作曲の歌劇は、1890年に完成し、楽譜出版社ソンゾーニョ社主催の1幕物オペラ・コンクールで圧倒的な支持を受けて優勝、マスカーニはたちまちオペラ界の寵児となりました。

◯歌劇のあらすじ
<時と場所> 
1890年頃、イタリアのシチリア島
<登場人物>
サントゥッツァ(若い村娘)
トゥリッドゥ(兵隊帰りの青年)
ルチア(トゥリッドゥの母)
アルフィオ(馬車屋)
ローラ(アルフィオの妻)
ほか
<第1幕>『カヴァレリア・ルスティカーナ』は1幕のみの作品です。
時は1890年頃、舞台はイタリアのシチリア島にある村。復活祭の朝、村娘のサントゥッツァは、恋人のトゥリッドゥの母である居酒屋の女将ルチアに会いに行きます。そして、恋人のトゥリッドゥはどこに行ったのかと問いました。実はサントゥッツァは昨夜、彼が昔の恋人ローラの家の近くにいたことを聞いていたのです。ローラはトゥリッドゥが戦争に行っているときに馬車屋アルフィオの妻となってしまい、トゥリッドゥはその気晴らしにサントゥッツァと付き合っていました。それはそれでうまくいっていたのですが、嫉妬深いローラは人妻にもかかわらず、再び彼に接近して彼の気を奪ったのでした。
 
トゥリッドゥを奪われたサントゥッツァは悲しみますが、彼の母ルチアとしても何もできません。やがて礼拝の時間となり、ルチアを始め人々は教会に入っていきます。サントゥッツァは結婚の前に男性と関係を持ったため教会には入れず、外にひとり残されました。
そこへトゥリッドゥがやってきます。サントゥッツァは彼に昨夜の居場所を問い詰めましたが彼は聞く耳を持ちません。それどころかそこへやって来たローラとともに教会に入っていこうとします。サントゥッツァは彼にすがりつきましたが、突き倒されました。
サントゥッツァが地に伏せて悲しんでいると、そこにローラの夫アルフィオが通りかかります。激昂していたサントゥッツァは、アルフィオに事の次第を打ち明けました。アルフィオはそれを聞いて激怒しトゥリッドゥへの復讐を誓いますが、我に返ったサントゥッツァはトゥリッドゥの命を心配して後悔しました。
 
教会から出てきたトゥリッドゥは、母ローラの居酒屋で友人達と酒を飲んでいました。そこへアルフィオが現れたので、トゥリッドゥは彼にも酒を勧めましたが、アルフィオはそれを拒みます。異様な雰囲気からトゥリッドゥは全てを察し、アルフィオに決闘を申し込みます。トゥリッドゥは酔ったふりをして母ルチアに別れを告げて、もし死んでしまったらサントゥッツァの面倒をみてほしいと頼み、決闘の場へ向かいました。
決闘の結果、人々の悲鳴と共に「トゥリッドゥが殺された」と村娘が叫ぶ声が聞こえ、母ルチアとサントゥッツァは気を失い、地に倒れたのでした。

『アヴェ・マリア』の歌詞を3分割にして説明します。
・.イタリア語
「Ave Maria,madre Santa,
Sorreggi il piè del miser che t'implora,
In sul cammin del rio dolor
E fede e speme gl'infondi in cor.」
・無謀ですがカタカナ読みです
「アヴェ マリア マドレ サンタ
ソーレッジ イル ピエ デル ミゼーロ ケ ティンプローラ
イン スル カンミン デル リオ ドロール
エ フェーデ エ スペーマ リンフォンディ イン コール」
・日本語訳
「アヴェ・マリア、聖なる母よ、
あなたに懇願する哀れな人間の足を支えて下さい、
苦しむ罪悪の道の上に
そして信仰と希望を彼の心に呼び覚まして下さい。」
・単語訳
Ave Maria/アヴェ・マリア
madre/母、母親
Santo/聖なる
sorreggere/支える、支援する
il/(英:the)
piè/足
del→di+il/~の+(英:the)
miser/貧困、惨めさ
che/~するところの
t'implora→ti+implorare/あなたに + 切に願う、懇願する
in/~の中に、~の中で
sul→su+il/~の上に
(in su/上に、上を)
cammino/歩行、道のり、歩み
rio/罪人、罪悪
dolore/苦痛、痛み、苦悩
e/そして
fede/信用、信仰
speme/希望、期待
gl'infondi→gli+infondi(infondere)/彼に+呼び覚ます、吹き込む
core/心

・イタリア語
「O pietosa, tu che soffristi tanto,
Vedi, ah! Vedi il mio penar.
Nelle crudeli ambasce d'un infinito pianto,
Deh! Non m'abbandonar.」
・無謀ですがカタカナ読みです
「オー ピエトッサ トゥ ケ ソッフリスティ タント
ヴェディ アー ヴェディ イル ミオ ペナール
ネレ クルデーリ アンバッシェ ドゥン インフィニート ピアント
デー ノン マッバンドナール」
・日本語訳
「おぉ、慈悲深い人よ、あなたは大いに苦しまれた
見て下さい、あぁ!私の苦しみを見て下さい。
とめどない涙のむごい苦悩の中に
お願いだから!私を見捨てないで下さい。」
・単語訳
o/おぉ
pietoso/慈悲深い(人)、哀れみ深い(人)
tu/君は、あなたは
soffrire/~に苦しむ
tanto/非常に、大いに、とても
vedere/見る
ah/あぁ
mio/私の
penare/苦しむ
nelle→in+le/~に+(英:the)
crudele/残忍な、むごい、つらい、苦しい
ambasca/苦悩
d'un→di+un/~の+(英:a)
infinito/無限の、限りない
pianto/涙
deh/お願いだから、あぁ、なんたることか
non/~ない
m'abbandonar→mi+abbandonare/私を+捨てる、見捨てる

・イタリア語
「Ave Maria! In preda al duol,
Non mi lasciar, o madre mia, pietà!
O madre mia, pietà preda al duol,
Non mi lasciar, o madre mia, pietà!」
・無謀ですがカタカナ読みです
「アヴェ マリア イン プレダ アル ドゥオール
ノン ミィ ラッシャー オー マドレ ミア ピエタ!
オー マドレ ミア ピエタ イン プレダ アル ドゥオール
ノン ミィ ラッシャー オー マドレ ミア ピエタ!」
・日本語訳
「アヴェ・マリア!悲しみの餌食の中に
私を放置しないで下さい、おぉ我が母よ、哀れみを!
おぉ我が母よ、哀れみを!悲しみの餌食の中に
私を放置しないで下さい、おぉ我が母よ、哀れみを!」
・単語訳
preda/餌食、犠牲
al→a+il/~に、~の+(英:the)
duolo/悲しみ、苦悩
mi/私を
lasciare/残す、置いておく
mio/私の
pietà/哀れみ

是非ともCDで聴いていただきたい歌ですね。私の大好きな世界三大テナーの一人で、スペインの大テナー歌手プラシド・ドミンゴが歌っている次のCDがお勧めです!このCDの最初に収録されているのが『アヴェ・マリア』ですが、ノルウェーのソプラノ歌手のシセル(Sissel:1969年~ )との共演で、とっても素晴らしい曲になっています。
◯『天使の糧~ドミンゴ・セイクリッド・ソングズ』
レーベル:DEUTSCHE GRAMMOPHON
発 売 元:ユニバーサルミュージック合同会社
発 売 国:日本
発 売 日:2002年9月1日
録 音 年:2002年2月
録音場所:イタリア:ミラノ
指 揮 者:マルチェロ・ヴィオッティ
演 奏 者:プラシド・ドミンゴ(テノール)
演奏楽団:ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
合 唱 団:ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響合唱団
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CDの説明から
このディスクのテーマは祈りである。祈りにもいろいろあるが、ここでドミンゴが陶然と歌いあげているのは、甘美な恍惚を誘う、ロマンティックな祈りの世界。歌に濃密な感情を込めることにおいて、ドミンゴはまさに圧倒的なプロであり、それぞれの歌の深みは、聴くほどににじみ出てくる。バックのミラノ・ヴェルディ交響楽団がまた共感にあふれた最高の響きを聴かせる。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲のうっとりと悲しくせつないメロディは、百万言を費やしても讃えきれないほど永遠だと思うが、ここでアヴェ・マリアの歌詞をつけてドミンゴがしっとりと歌い、ノルウェー生まれの歌手・女優のシセルがしなやかな声でささやく語りを加えるアレンジは、誰にでも何の違和感もなく浸れる自然なもの。ジャンルを超えた、ひとつの素晴らしい歌としてあらゆる人に聴いてほしい。(以下省略)
収録曲
1.『アヴェ・マリア(マスカーニ) - 歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲からの編曲』
2.『キリエ(ルスティケッリ)』
3.『天使の糧(フランク)』
4.『祈り(3つの愛)(アルバレス)』
5.『アヴェ・マリア(J.S.バッハ/グノー) - J.S.バッハ《平均律クラヴィーア曲集》第1巻 第1番 プレリュードからの編曲』
6.『千人の天使の合唱(シューベルト) - 子守歌 D.498と《ロザムンデ》D.797のバレー音楽第9曲のメロディから』
7.『サンクトゥス(グノー) - 《聖チェチーリア祝日のためのミサ・ソレムニス》から』
8.『汝我とともにあれば(シュテルツェル) - 伝J.S.バッハ作《アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳》BWV 508(1725)から』
9.『なつかしい木陰 - オンブラ・マイ・フ(ヘンデル) - 歌劇《セルセ》HWV 40から』
10.『ドミネ・デウス(主なる神)(ロッシーニ) - 《小ミサ・ソレムニス》から』
11.『懺悔(グノー) - 祈りの形式での情景』
12.『すべての山に登れ(ロジャース) - 《サウンド・オブ・ミュージック》から』
13.『アヴェ・マリア(P.ドミンゴ Jr.)』
14.『天使(ワーグナー) - ヴェーゼンドンク歌曲集 第1曲』
15.『汝ら民よ、心を引き裂け - 汝ら心つくして我を求めれば(メンデルゾーン) - オラトリオ《エリヤ》作品70から』
16.『祈り(トスティ)』
<共演しているセシルの略歴>
1969年6月24日、ノルウェー西岸に位置する第2の都市ベルゲンに生まれ。8歳の時に聖歌隊に入り、徐々に歌唱力を磨き、やがてその歌唱力がノルウェー内で評判となり、1985年、アルバム「シセル」でCDデビュー、一躍国民的人気歌手となります。
そして1994年、リレハンメル冬季オリンピックで同オリンピックのテーマ曲“Fire in your Heart”を歌うと共に、開会式と閉会式で「オリンピック賛歌」の冒頭部分を民族衣装姿でアカペラで独唱。その澄んだ歌声が評判となり世界にその存在を知らしめることになりました。さらにプラシド・ドミンゴの目にも止まり、シャルル・アズナヴールを交えてのクリスマス・コンサートが行われるなど、実力派シンガーとしての評価を国際的に急上昇させていきます。
更に、1997年には映画「タイタニック」のサウンドトラックで、ヒロインの回想場面で使用されるスキャットを担当するなどして、より存在感を大きな物としており、一方、それまで数多く発売されたアルバムによって、ジャンルもクラシックからポップス、ジャズと幅広く対応できる事も証明しています。日本においても、TBS系のドラマ「Summer Snow」の主題歌や、日産自動車のCMでその歌声はおなじみです。
ちなみに、このCDの『アヴェ・マリア 』で、曲の中でセシルが朗読するとこれがありますが、日本語訳を掲載しておきますね。(これは「アヴェ・マリアの祈り」ですね)
「アヴェ・マリア !
恩寵(おんちょう)に満ちた乙女よ。
主はあなたとともにいます。
御身(おんみ)は女のうちにて祝福され
御胎内(ごたいない)の御子(おんこ)イエスも祝福されたもう。
神の御母(おんはは)なる、聖マリア、
私たちのためにお祈りください。」

また、少々古いですが、世界的に有名なソプラノ歌手キャスリーン・バルトが歌っている、SONYから出ているCD(写真左側)と盲目のテノール歌手で有名な新垣勉さんが歌っている、ビクターエンタテイメントから出ているCD(写真右側)もおすすめです。
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