「エクソシスム及びエクソシスト」のお話し [キリスト教関係事項・用語等]

今日は「エクソシスム及びエクソシスト」のお話しをします。この記事は、先日の雪が降った真夜中に書きました………なんか怖い暗闇の世界ですΣ( ̄ロ ̄lll)

カトリック教会では、悪魔に憑依(ひょうい)された人に、悪魔払いを行うことを「エクソシスム」と言い、その悪魔払いをする司祭(神父)のことを「エクソシスト」と言います。詳しく書くと、悪霊などに憑りつかれたと思われる人をカトリック教会の教会法に従い、エクソシスムを行う司祭が、職属する教区の責任者である司教の認可(エクソシストを認可)を得て、医学的なケアも済ませて行うことを「エクソシスム」と言います。

このエクソシスムは、古くからカトリック教会の儀式の一つで、司祭(エクソシスト)が悪魔に憑依されたと思われる人に対し、神の命令(イエス・キリストの命令)によって、悪霊をその当事者から追放することがエクソシスムの主な目的とするものです。エクソシスムのギリシャ語は、七十人訳聖書を翻訳した『新約聖書』の『マタイによる福音書』の第26章・第63節にある「生きている神に誓って言え」から採られているそうです。 

悪魔祓いの正式な規則は『ローマ典礼儀礼書』に書いてあり、どのような場合でもエクソシストは当事者が悪魔に憑かれているのか、妄想をいだいているだけなのかを見極めなければなりません。当事者が病気、特に精神性の疾患でないかを注意深く検討することが重要な行為となります。また、任務を引き受ける司祭(エクソシスト)は、清廉潔白な生活を送り、特に重要なのは祈祷と断食を行うことだそうです。

悪魔祓いは、教会(聖堂、教会内の礼拝用の小部屋など)で、十字架とマリア像を備え、可能であるならば少人数で行うべきとしています。家族や友人、霊的指導者などが儀式に参加することは、エクソシストが力を得るうえで重要なことだそうです。儀式は聖水の散布によって始まり、悪魔に憑かれた当事者は苦しみだし、エクソシストは、その当事者に十字架を掲げるなどをし、当事者から出ていくよう命令します。

悪霊に憑依された当事者の症状は、次の4つによって確認することができるそうです。
1.人智を超えた力を発揮する。
2.当事者自身の本来の声とは違う声で話す。または知らない言語で話す。
3.遠い場所での出来事など、当事者が知り得ないあらゆる事実を知っている。
4.神聖なものに対して冒涜的な怒りを感じる。
私は、1と4は悪霊に憑依されているかの判断は難しいと思いますが、2と3は本当に憑依されていないとできないことだと思います。特に3は現代の科学をもっても解明できないと思いますが( ̄▽ ̄;)

◯エクソシズム・エクソシストをテーマにした書籍(翻訳を含む)は数冊出ていますが、私がお勧めする本の記事をこのブログに2020年12月13日に「『バチカン・エクソシスト』のご紹介」として掲載していますので、ご興味のある方はお読みください。https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2020-12-13-1
◯また、実話に基づいて製作された映画について、このブログに2018年10月12日に「映画『ザ・ライト -エクソシストの真実-』」のご紹介」として掲載していますので、ご興味のある方はご覧ください。ただし、怖いですよ~!ビビリますよ~!( ̄▽ ̄;) https://jesus195876.blog.ss-blog.jp/2018-10-12
◯『悪魔祓い、聖なる儀式』は、2016年のイタリア・フランス合作のドキュメンタリー映画で、世界初の実際の悪魔祓いの儀式を撮影しています。監督はフェデリカ・ディ・ジャコモ。日本では2017年11月18日から劇場公開されました。写真は、私が持っている『悪魔祓い、聖なる儀式』のDVD(日本語字幕版)です。
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〈解説〉
「イタリア・シチリア島で行われている悪魔祓いの儀式と、エクソシストの日常を記録したドキュメンタリー映画です。シチリア島で有名なエクソシストのカトリック教会の修道会であるフランシスコ会修道士カタルド・ミリアッツオ神父のもとには、悪魔からの開放や悩みを抱え行き場を失う多くの人々が殺到しています。悪魔祓いを行う神父たちは、相談者に悪魔祓いが必要であるかを判断した後に儀式を行います。昼夜問わずに相談に応じ、電話でも儀式を行います。幾人かの相談者たちの日常と教皇庁レジーナ・アポストロルム大学の「エクソシスト養成講座」の様子も撮影されています。エクソシストの会議に出席するために大学を訪れていたカタルド神父は、相談者からの電話の対応を続けます。映画での儀式公開について、実際に悪魔祓いを行う司祭たちからは「悪魔祓いの儀式は見せ物ではない。映画の儀式の進め方が教会の教えに反する。」といった意見が出ています。」
◯ アメリカのドラマ『エクソシスト』
アメリカのテレビドラマ『エクソシスト』は、誰もが知るホラー映画の金字塔『エクソシスト』の第1作目から40年後が舞台となっているドラマです。悪魔に取り憑かれた少女を救うため、神父たちは壮絶な戦いに挑みます!エクソシスト好きにはたまらないストーリーです!
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………というドラマですが、このドラマはよくできていて、エクソシストである神父2人が、悪魔に憑依された人を悪魔祓いするのですが、カトリック教会の総本山であるバチカンを乗っ取る陰謀とあいまってストーリーが進みます。エクソシスト好きの方には是非とも見てもらいたいドラマです!シーズン1と2が放送されましたが、テレビ放送の曜日や時間帯が悪かったらしく、視聴率がとれずにシーズン2が完結したところでドラマが打ち切りになったそうです。非常に残念です。写真は、私が持っている『エクソシスト』のシーズン1と2のDVD(各6枚組・日本語吹替版)です。

【憑依】
霊などが乗り移ること。悪霊などに憑りつかれること。神降ろし、神懸り、神宿り、憑き物ともいう。とりつく霊の種類によっては、悪魔憑き、狐憑きなどと呼ぶ場合もあります。

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