職場のデスク:その108(かぶせ茶) [職場のデスク&カウンター]

私が職場で毎日飲んでいるお茶は、「かぶせ茶(冠茶)」です。私の古里である三重県四日市市の名産です。これが美味しいのですよ~(*^▽^*)かぶせ茶は日本茶の一種で、かぶせ玉露、熱湯玉露という商品名で売られることもあります。主に関西地方を中心とする西日本での消費が多いようです。東京のお茶専門店では、あまり扱っていないというか、ほとんど見かけません(;。;)
かぶせ茶.jpg
◯栽培
煎茶の類に属して、製造方法は煎茶や玉露と基本的には同じですが、栽培方法に違いがあります。かぶせ茶は、玉露や碾茶と同じく寒冷紗や藁などの遮光幕で茶の木を覆う覆下法によって栽培されますが、20日ほど遮光する玉露や30日ほどの碾茶と違い、かぶせ茶の遮光期間は摘む前の一週間前後 、多くは3日から10日ほどです。また、玉露や碾茶が大きな遮光幕を茶園全体にさしかける方式であるのに対し、かぶせ茶は茶の木そのものに直接遮光幕をかけます。この遮光幕を直接木にかぶせる栽培方法が、「かぶせ茶」という名の由来だそうです。直射日光をさえぎって栽培するため、渋みのもとであるカテキンは通常の煎茶より少なく、旨みの元であるテアニンは多くなります。また、茶葉の色も煎茶より鮮やかになります。味は、煎茶のさわやかさと玉露の旨みを併せ持つのが特徴です。
◯生産
かぶせ茶の生産は、約10年前の平成20年度の農林水産統計では、年間4220tほどで、日本茶生産量9万5,500tの約4.4%を占めています。県別の生産量としては三重県が1,660tと圧倒的に多く、かぶせ茶全生産量の3分の1以上を占める。以下、福岡県476t、佐賀県447t、奈良県410t、鹿児島県362t、長崎県309t、京都府170t、静岡県132tと続くようです。生産地としては三重県の伊勢が有名で、中でもとくに四日市市水沢町(すいざわ)で生産されるものが有名です。

【テアニン】
テアニン(L-Theanine)は、お茶に多量に含まれるアミノ酸の一種です。植物の中でもチャノキ(Camellia sinensis)とそのごく近縁種、そしてキノコ(菌類)の一種であるニセイロガワリ(Boletus badius)にしか見つかっていないアミノ酸で、茶の旨味成分の一つです。テアニンは乾燥茶葉中に1-2%含まれ、特に上級なお茶に多く含まれています。
◯テアニンは臨床試験において、次のような効果が確認されています。
1.テアニンを摂取することにより、リラックスの指標であるα波の発生が30-40分後に確認されている。50mg摂取では不安傾向の低い人に、200mg摂取では不安傾向の高い人においてもリラックス効果が認められている。
2.抗ストレスについても同様に効果が確認されている。人にクレペリン型暗算課題でストレスをかけ、ストレス負荷により変動する心拍数、唾液中の免疫グロブリンA、主観的ストレス感をみたところ、テアニン摂取でストレスの抑制が認められている。
3.睡眠に関しては、テアニン摂取により睡眠の質の改善が報告されている。中途覚醒の減少が認められたほか、被験者へのアンケートにより起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感の改善が認められている。
4.月経前症候群(PMS)に関しては、PMS時のイライラ、憂鬱、集中力の低下等の精神的症状を改善することが報告されている。 その他にもカフェイン拮抗作用、血圧降下作用、記憶学習能力の向上、制癌剤の増強効果、脳血管障害に対する効果などが報告されている。
5.テアニンは、血液脳関門を通過でき、精神に影響を与える作用がある。また精神や肉体的ストレスを減少させ、カフェインとの相乗効果もあいまって認知活動や気分の改善もみられる。
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